ドイツ株投資の攻略法と買い方。CFD・ETF比較。おすすめの証券会社

ドイツ株に投資する方法は3つあります。

1つが証券会社で現物を購入する方法。しかし、この方法は基本的に電話か窓口の購入となり手数料が5,6千円もかかるため、ちょっと見送りたい方法です。もう1つがETFを購入する方法ですが、この場合はあくまでもETFであって株式ではないので微妙です。

そして、一番おすすめなのがCFDでドイツ株を購入する方法です。

CFDなら、実際に上場している株式のように取引きできて、手数料も比較的に安価です。レバレッジも最大5倍でかけれますので、資金以上の取引きも可能です。ここで、そもそもCFDとは何なのか疑問に思う方も多いでしょう。

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今回は、CFDとは何なのかを解説したうえで、CFDでドイツ株を取引きする方法や攻略法、ETFとの比較などをご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみて下さい。

CFDとは?

CFDとは?

では、まず最初にCFDとはどのような金融商品なのかを見ていきましょう。

CFDとは

CFDとは

英語のContract for Differenceを略したもので、日本語では差金決済取引と訳されている金融商品のことです。

差金決済とは、株式や株価指数、先物など金融商品の売買価格を取引するもの。将来的な値上がりや値下がりによる価格差から利益を得る方法のことです。市場に実在する金融商品の現物を取引するわけではないのがCFDの特徴です。

例えば、FXも実際に通貨を売買するわけではなく、売買価格をやり取りしますよね。FXもCFD商品の1つ。通貨ペア以外のCFD商品でも、FXと同じようにレバレッジをかけて「買い」か「売り」かでポジションが持てます。

海外の商品に投資がしたくても、国内ではなかなか機会がないですよね。CFDであれば世界中の色々な商品が取引できます。海外投資をする方法として最近注目されているのです。

CFDの種類

代表的なCFDの商品は、

  • METAL/貴金属 → 金、銀、プラチナ
  • ENERGY/エネルギー → WTI、Brent、天然ガス
  • 株価指数 → NYダウ、日経225、DAX
  • 外国株式 → 米国株式、欧州株式
  • ETF → 米国、欧州などに上場するETF

などがあり、すべてのCFD商品は市場での取引価格が反映される仕組みなっています。

とくに取り扱いが多いのが、原油NYダウ日経平均などのCFDです。
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CFDは実在する商品ではなく、商品の売買価格をやり取りするものと覚えておけばわかりやすいですよね。

GMOクリック証券ではCFD取引について詳しく解説しています。こちらも合わせて参考にしてみて下さい。

ドイツ株CFDとは

CFDの種類

ドイツ株CFDとは

ドイツ・欧州の証券取引所に上場している株式の売買価格が取引できる商品です。
通常、株式取引では実際に企業の株式を保有しますよね。CFDの場合は現物の株式ではなく、株価を売買していきます。

ドイツ株のおもな証券取引所

ドイツの証券取引所

ドイツはEU加盟国ですので、欧州全体でもドイツ株を取り扱っています。

欧州の証券取引所
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ドイツ・欧州の証券取引所で売買されている株式の価格が、CFDにはそのままリアルタイムで反映される仕組みになっています。

市場価格でリアルに取引できることがCFDの大きな特徴です。

ドイツ株式投資とは

ドイツ株式投資とは

ドイツはGDP・世界第4位の経済大国。EU圏内では最大規模を誇り、EU全体の約3割をドイツ経済が支えています。自動車・機械などの工業を主力とし、中国・米国に次ぐ世界有数の輸出国です。

EUの議長国かつリーダー的存在であるドイツの株式は、海外では米国株式と並んで人気がある金融商品です。

ドイツ株の特徴

国内ではドイツ株に関する情報が少ないため、どんな銘柄があるのか知らない方が多いと思いますが、実はドイツ企業は思った以上に日本でも有名なハイブランドのプロダクト・サービスが多いのです。

ドイツ株の代表的な銘柄をいくつか見てみましょう。

銘柄コード 企業名 業種
ADS Adidas/アディダス 小売・スポーツ用品
BAYN Bayer/バイエル 化学・製薬
BMW BMW/ビー・エム・ダブリュー 輸送機器・自動車
DAI Daimler/ダイムラー 輸送機器・自動車
DBK Deutsche Bank/ドイツ銀行 金融
PAH3 Porsche/ポルシェ 輸送機器・自動車
ENR Siemens Energy/シーメンス・エナジー エネルギー
ALV Allianz/アリアンツ 金融・保険
PUM Puma/プーマ 小売・スポーツ用品
VOW3 Volkswagen/フォルクスワーゲン 輸送機器・自動車
SAP SAP/エス・エー・ピー ソフトウェア
MTX MTU Aero Engines/MTUエアロエンジン 航空機エンジン
CON Continental/コンチネンタル 自動車部品
RWE E.ON/エーオン 電力・ガス・再エネ開発

投資家にお馴染みのドイツ銀行、保険のアリアンツや医療のバイエルなど何となく知っている方は多いですよね。

小学生でも知っているアディダスにプーマ、高級車ベンツのダイムラーにBMW、シンプルなデザインで人気のフォルクスワーゲン、熱狂的なマニアも多いポルシェ、と実に豪華な顔ぶれ。

他にも、エス・エー・ピーやエーオンなどIT系・エネルギー系でも興味深い大手企業がたくさんあります。

とくに、自動車系・工業系の株式が好きな方にはドイツ株は最高に魅力がある投資分野です。

ドイツ株式の強み

ドイツ株式の強みは、国際競争力の高いハイブランドの企業が揃っていることです。中でも注目すべきは自動車関連で、自動車業界では不動の地位・ブランド性を確立しています。

世界初の自動車が誕生したのもドイツです。「ドイツ経済 = 自動車」といっても過言ではなく、ドイツは「自動車産業のゆりかご」とも呼ばれています。

世界初の自動車

エンジンを搭載した自動車が、この世に初めて登場したのは1885年。発明・製造したのはカール・ベンツ率いるMotorwagen社(現在のダイムラー)です。

世界の自動車メーカー・売上高ランキング

世界の自動車メーカー売上高ランキングでは、

  1. Volkswagen(ドイツ)
  2. Toyota(日本)
  3. DAIMLER(ドイツ)
  4. Ford(米国)
  5. Honda(日本)

と上位5位に2社がランクインしています。(ライバルは日本のToyotaとHonda)

ドイツの自動車産業は世界トップクラスのシェア率にあり、今後のEVや自動運転、バッテリー開発などでさらなる成長が期待できます。
ドイツ株価指数
ドイツ株価指数

自動車関連はドイツ株式を代表する分野で、一例として参考に挙げさせて頂きました。必ずしも、自動車関連のみにこだわる必要はありません。

ドイツ株式の指標となるドイツ株価指数は、中長期的に見て堅調な右肩あがりを維持しています。

銘柄にもよりますが、総体的に業種を問わずドイツ株の値上がりが狙えるでしょう。

ドイツ株投資の注意点

国内では個別株の情報が入手しづらいことが、ドイツ株投資をするにあたっての問題点です。あらかじめ、各自で活用できる情報ツールをゲットしておく必要があります。

さらに注意点したいのは、ドイツ経済は輸出産業への依存が高いため景気に左右されやすいことです。自動車産業への需要低迷が懸念された時には、業種を問わず連動して下落する傾向にあります。

市場のムードに敏感に反応しやすいことがドイツ株のリスクとなります。

ドイツ株CFDの買い方

では、ドイツ株CFDを始めるにはどうすればよいのでしょうか。

次に、ドイツ株CFDの買い方・始める手順を見ておきましょう。

  1. ドイツ株CFDが取引できる業者・証券会社を調べる(実際のところ2社程度)
  2. 条件に合った業者・証券会社を選ぶ
  3. 総合口座(メイン口座)を開設する
  4. CFD口座を開設する
  5. 取引計画に合わせて資金を入金する
  6. 取引機会を待つ・見つける
  7. 最初のポジションを買う
  8. 利益が出たら決済して利確
CFDの取引ツール

業者が提供する専用の取引ツールを使って売買します。

CFDの注文方法

CFDの注文方法は、その業者が提供するFXと同じ機能が使えるのが一般的です。成行、指値・逆指値、トレール、IFD、OCOなど。「買い」と「売り」とどちらからでも入れます。

ドイツ株CFD・ETF比較

ドイツ株CFD・ETF比較

ドイツ株に投資する方法としてETFが気になる方もいるでしょう。ETFも手数料を抑えて比較的に簡単に始められますので、選択肢の1つではあります。

そこで、ドイツ株のETFを簡単にご紹介しておきましょう。

ドイツ株ETF

国内ETF
国内ETFは東証に上場している銘柄です。株式口座にて株式のように売買できます。
海外ETF
海外ETFは海外市場(おもにNYSE)に上場しています。海外株式・ETFを扱う証券会社で取引可能です。

CFD・ETF 比較一覧

CFD 国内ETF 海外ETF
取引業者 業者の数は少ない ほとんどの証券会社で可能 海外ETFを扱う業者のみ
取引時間 米国市場の時間 東証のオープン時間 海外市場のオープン時間
ポジション ロング ショート ロング ショート
(信用取引のみ)
ロング ショート
(信用取引のみ)
レバレッジ 最大5倍 最大3.3倍
(信用取引のみ)
最大3.3倍
(信用取引のみ)
取引単位 1単位~ 1株~ 1株から可能
手数料 2,000円前後 業者による
信託報酬がかかる
業者による
信託報酬がかかる
スプレッド 広め 広め 広め
スワップ あり なし なし
配当金 配当金あり 配当金あり 配当金あり
価格 市場価格が反映 連動型
価格は商品ごとに異なる
連動型
価格は商品ごとに異なる

ドイツ株CFDのメリット・デメリット

ドイツ株CFDのメリットは、自分の好きな銘柄を選べることやリアルタイムに市場価格で取引できる点です。手数料も比較的に安価で、レバレッジが最大5倍かけれるなど始めやすい条件になっています。

一方、デメリットはポジションを持ち越した場合に、スワップや調整額が差し引かれるケースがあること。事前の確認が欠かせません。

ドイツ株ETFのメリット・デメリット

ドイツ株ETFのメリットは株式口座で株式のように容易に売買できることです。さらに、複数の株式にまとめて投資できる点でも便利です。

しかしデメリットとなるのが、ETFはあくまでも連動型のファンドであることです。価格もファンドごとに様々で、運用会社による部分も多く株式とはちょっと異なる方法となります。

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というように、若干のデメリットはあるものの特定の銘柄で本格的にドイツ株を取引きしたいなら、CFDの方がやりがいがある投資方法だといえます。

レバレッジがかけれる点でもCFDの方が有利です。

ドイツ株投資の攻略法

ドイツ株投資の攻略法

ドイツ株投資で勝つためにどうすればよい?

ここでは、ドイツ株投資の攻略法を解説していきます。

攻略法1.ドイツ株の取引き時間を確認!

ドイツ株CFDは、FXとは異なり24時間取引できるわけではありません。基本的に、ドイツの取引所またはEUの取引所がオープンしている時間に取引します。

また、取引所がオープンしている時間であっても、業者ごとにアクセスできる時間が異なる場合があります。

日本時間で何時~何時まで取引できるのか確認しておきましょう。

ドイツ株が取引きできる時間帯

ドイツの証券取引所(現地時間: 9時~17時30分)

日本時間: 冬時間/17時~翌1時30分 夏時間/16時~翌0時30分

ユーロネクスト(現地時間: 9時~17時30分)

日本時間: 冬時間/17時~翌1時30分 夏時間/16時~翌0時30分

ドイツ株はNYSEに上場しているケースもあります。取引したい銘柄がNYSEに上場している場合は、米国市場の時間帯となります。取引前にその銘柄の市場がどちらなのか確認しておいて下さい。
NYSE 米国取引所の時間帯(現地時間: 9時30分~16時)

日本時間: 冬時間/23時30分~翌6:00 夏時間/22時30分~翌5:00

攻略法2.ドイツの経済動向を抑えておこう!

ドイツ株の動きを読むためには、ドイツの経済動向を抑えておくことが大切です。

経済指標の発表やニュースを定期的に確認するようにしましょう。

中でも、輸出産業・自動車関連の動向はドイツ株式全体に強い影響を与えるので要チェックです。

抑えておきたいドイツの重要指標

貿易収支
輸出額
自動車生産台数

他にも、チェックしておきたいのは、

  • GDP成長率
  • 失業率
  • IFO企業景況感指数
  • ZEW景況感指数
  • 製造業PMI

など

ドイツの各種経済データはこちらから

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同時に確認しておきたいのが、ドイツ株価指数とヨーロッパ株価指数です。この2つは、ドイツ株式市場の大まかな流れを見るのに役にたちます。

以下の記事で詳しく解説していますので参考にして下さい。

攻略法3.ドイツ株式市場の情報ツールをゲットする!

そして、ドイツ株式投資で1つの難関となるのが情報収集です。国内ではドイツ株に関する情報が少ないので、いかに情報をゲットできるかが勝負を左右していくでしょう。

取引を始める前に、ドイツ株式市場の情報ツールを用意しておきましょう。

ドイツ株式市場の情報サイト・ツール

など活用してみて下さい。

英語版からも探すことができますので、ぜひ部分的にでもチャレンジしてみて下さい。

特定の銘柄の情報を調べたい時は、直接、企業名で検索してみましょう。大手企業の場合は、日本語版で公式サイトが見れるものも結構あります。

ドイツ株CFDでおすすめの証券会社

それでは、最後にドイツ株CFDでおすすめの証券会社をご紹介します。

ドイツ株の種類が多い!「IG証券」

ドイツ株の種類が多い!「IG証券」
  • 株式CFDの最大レバレッジ:5倍
  • 手数料:27.5ユーロ~/1取引
  • 17,000以上のCFD商品

ドイツ株の銘柄数で選ぶなら驚異的な商品数を誇るIG証券です。IG証券は外資系の大手証券会社でロンドンに本社があり、日本にも支社を構えています。世界中のCFD商品が17,000以上も取引できます。

ドイツ株CFDは何と驚きの663銘柄!大手だけでなく中小型にも投資できるのが魅力です。欧州ではフランス、ベルギー、オランダ、スペインなど一通り揃っています。他にも、ニュージーランドやカナダ、南アフリカなど他社では探せない商品が豊富です。株式CFDを取引したい方に大満足の証券会社です。

IG証券の公式サイト・口座開設はこちらから

現物の海外株式もある!「サクソバンク証券」

現物の海外株式もある!「サクソバンク証券」
  • 株式CFDの最大レバレッジ:5倍
  • 手数料:12.2ユーロ~/1取引
  • 世界中の株価指数・株式が豊富

CFD商品だけでなく、世界中の外国株式の取り扱いが豊富なのがサクソバンク証券です。サクソバンク証券は、デンマークに本社を構える銀行系のオンライン証券でグローバルに展開している大手です。

FX、株式、CFD、ETFと国内・海外の商品が揃っているのが最大のメリット。世界15か所の取引所の株式12,000銘柄が取引できます。欧州株はトータルで3,000銘柄から選べます。本格的に海外投資を展開していきたい方向けです。

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ちなみに、貴金属や原油など商品CFDに興味がある方は、以下の記事も合わせてご覧下さい。

まとめ

まとめ

ドイツ株といえばメルセデスベンツ。ベンツと聞くと、大手企業の社長や会長が乗るような黒塗りのセダンをイメージする方が多いと思います。

実はメルセデスベンツは、セダンよりもダンプやトラック・バスなどの大型車の方が物凄くかっこいいのです。

日本では、日野自動車や三菱ふそうなんか結構人気ありますよね。米国や欧州では、ベンツの大型トラックが当たり前に走っていて、体格のよい運転手が誇らしげに運転しています。

これまでは、ダイムラーの車種はすべて一環してダイムラー社がまとめていましたが、2021年11月に大型車のみが「ダイムラー・トラック」で分割されることになりました。「ダイムラー・トラック」の株式もダイムラー社とは別でユーロストックに新たに上場。まだ、CFDには登場していませんが、近いうちに取引できるようになるかもしれません。

teacher
ダイムラー・トラックには、ドイツ株・ドイツ自動車の歴史と魅力がそのまま凝縮されているような気がします。ドイツ株投資をこれから始める方は、ぜひ参考までにダイムラー・トラックの公式サイトを見てみて下さい。画像メインなので英語が苦手でも十分に楽しめるかと思います。

それでは、ドイツ株CFDでたっぷり利益が得られるよう頑張っていきましょう!

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