【保存版】FXスキャルピングで勝つトレード手法22選

FXスキャルピングは超短時間で利益を積み重ねていくトレード手法です。スキャルピングで勝つためのコツは何なのでしょうか。

これから、FXスキャルピングを始めるのであれば、どのようにトレードすれば勝てるのかポイントを抑えておきたいですよね。

FXスキャルピングはコツさえ掴めば、リスクを抑えながら毎日収益を上げていくことも夢ではありません。初心者の方にはハードルが高い取引方法でもありますが、何はともあれ練習してコツを掴んでいくことが大切。

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今回は、FXスキャルピングで勝つためのトレード手法を徹底的に解説していきます。ぜひ、今後のトレードの参考にして下さい。

FXスキャルピングは稼げる?

FXスキャルピングは稼げる?

FXのトレード手法には長期、スイングなどいくつかありますが、中でもスキャルピングは数秒から数分で利益が得られるため興味があるトレーダーは多いでしょう。

FXスキャルピングはその他の手法と比べて稼げるのか、リスクはどうなのか、勝つための手法などが気になるところです。

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まずはスキャルピング手法をご紹介していく前に、FXスキャルピングの特徴や注意点を簡単に確認しておきましょう。

確実に稼ぎたいならスキャルピング

中長期でFXトレードを行う場合、ポジションを保有する期間が長いだけに、保有期間中は気持ちがなかなか落ち着かないものです。

せっかく上昇に向かっていたかと思えば、ある日突然急落することもあります。また、売りそびれたポジションを引きずったまま塩漬け状態となり、身動きできなくなることもあります。

中長期のトレードは、長く待つことで含み損が解消できたり大きな利益が得られたりする反面、ともすると利確・損切りのチャンスを見逃しがちです。

デイトレードよりも確実なスキャルピング

そこで、デイトレードなど1日で取引を手じまいするやり方にこだわるトレーダーも多いようです。1日で取引を終わらせれば、翌日の為替変動を心配する必要がありませんし、毎日いくらかの利益が期待できます。

さらにデイトレードをより早く確実な方法にしたものがスキャルピングです。スキャルピングは数十分、数時間待つことなんてしません。

即その場で利益が出る出ないを判断していきますので、損切りルールさえ守れるならば損失のリスクは極めて低いです。一定の利益を毎日出せる可能性が高くなるトレード手法です。

チャート分析力と決断力は必須

ただし、といっては何ですが、FXスキャルピングには一定レベル以上のスキルが必要になります。

FXスキャルピングに必要なスキルとは、迅速なチャート分析力と決断力です。売ろうかどうしようか迷っている間に相場の動きはどんどん変わっていきます。瞬時にチャートからトレンドを分析し、瞬時に決断しなければスキャルピングで稼ぐことはできません。

買いそびれ、売りそびれが重なれば結局は中長期へと変換せざるを得なくなり、スキャルピングの継続が難しくなります。

コツを掴めば勝率は必ず上がる!

そこで、FXスキャルピングで勝つためにはトレード手法をマスターしてコツを掴んでおくことが大切です。

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FXスキャルピングで勝つためのトレード手法を徹底的にご紹介していきますので、この機会にしっかりとスキャルピングのスキルをマスターしていきましょう!

FXスキャルピングで勝つトレード手法22選!

FXスキャルピングで勝つトレード手法22選!
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最初にご紹介するのはトレード手法というよりも、トレードに入る前の心構えや準備について解説していきます。スキャルピングの準備がないばかりに安易に始めて失敗するトレーダーもたくさんいるのです。

備えあれば憂いなしです。まずは万全に環境・メンタルを整えていきましょう!

手法1.得意な分析手法を極める!

中長期トレードなら、数日かけてたっぷりと分析する時間があります。時間足を変えたり、分析方法を変えたりと多方面からチャートを見て検討できます。

しかし、スキャルピングはタイミングがすべて。一瞬のタイミングを逃したばかりに利益を取り損ねることは頻繁にあります。チャートをじっくりと比較検討していく暇はありません。

即座にトレンドをキャッチして相場を読むためには、何か1つでいいので得意な分析方法をある程度のレベルまで極めておきましょう。

チャート分析手法の例

  • ローソク足
  • トレンドライン
  • チャートパターン
  • 移動平均線
  • ボリンジャーバンド
  • RSI

など、様々なチャート分析手法があります。得意な分析手法は多いに越したことはないのですが、最低でも何か1つ得意な分析手法があれば、秒・分単位で取引するスキャルピングの大きな武器になります。

手法2.スキャルピングの資金は分けておく!

次に準備しておきたいのは、スキャルピングトレードに使う資金はいくらかということです。トレーダーの中には、中長期、短期、超短期、株式、FX、CFDなどと、多数のポートフォリオを有する方もいるでしょう。

スキャルピングトレードをその他の投資資金と分けて資金管理していく方がよいです。損益状況が把握しやすいですし、損失が大きくなった時でも一部の資金は守っていけます。スキャルピングだけに集中する場合でも、最初はすべての投資資金を投じるのは避けた方がよいです。

そして、スキャルピングを本格的に始めるのであれば、資金は極力多い方が稼げます。大きめのロットで購入できれば、ほんのわずか値動きでも常に一定の利益が狙えます。

手法3.公認されているFX口座を選ぶ!

スキャルピングトレードを始める上で大切なのが、スキャルピングが公認されているFX会社・FX口座を選んでおくことです。

推奨していない、または禁止している口座にてスキャルピングが発覚すると口座凍結に合う可能性があります。安心して取引するためにも公認されているかどうかを確認するようにしましょう。

スキャルピングOKのFX口座

ちなみに以下のFX口座ではスキャルピングは公認です。

など・・・

手法4.経済ニュース配信ツールを準備!

そしてスキャルピングを成功させていくには、ファンダメンタルにて裏付けを取ることも大切です。とくに、米国の雇用統計やFRBの経済観測などは通貨を問わず大きな影響力を持っています。

為替相場に強い影響力を与える経済指標が公表されると、相場は上下大きく変動しやすくなります。

リアルタイムでチャート分析を行いつつも、重要な経済指標がいつでもチェックできるようにツールを用意しておきましょう。

手法5.メンタルを安定させる!

FXスキャルピングでは、いくつかあるトレード手法の中でもメンタル的な強さが最も求められる取引方法になります。

  • 一度決めたルールを守っていけるのか
  • 冷静に素早く相場予想が行えるか
  • 狙ったポジションを実行に移せるか
  • 負け続けても次の勝負に挑めるか

などのメンタル面がスキャルピングの勝負を大きく左右していきます。

トレーダーによって取引の頻度や費やす時間は異なるでしょうが、瞬時的な取引を繰り返すにあたっては多大な集中力・精神力を消費するため疲労の度合いも大きくなります。

メンタルが安定していないと、疲れた時には冷静な判断ができなかったり、ネガティブな精神状態に陥ってしまいます。

メンタルを補強するもの

強い精神力を維持していくためには以下のような対策が役に立ちます。

  • 取引に使わない余剰資金の確保
  • FX取引以外の万が一の収入源(本業・副業など)
  • トレード・投資以外の趣味や楽しみ
  • 十分な睡眠
  • 栄養バランスがとれた食事
  • 座右の銘の存在
  • ラッキーアイテムの存在
  • ストレス発散法をいくつか用意

など・・・

チャートの見方や攻略法を学ぶのにおすすめの本がこちらからご覧になれます。いざという時に頼りになる1冊があると心強いものです。ぜひ、持っておきたい1冊を探してみて下さい。

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スキャルピングトレードを行う心構えや準備ができたら、いよいよ取引を実践していきます。ここからは取引を始める際のスキャルピング手法を解説していきます。

勝てるためのポイントを抑えてトレードに向けて前進していきましょう!

手法6.取引量が多い通貨ペアを選ぶ!

スキャルピングで勝つためには、スキャルピングと相性のよい通貨ペアを限定して選ぶことが大切です。

FXの3大メジャー通貨ぺアは、

  • 米ドル
  • ユーロ
  • 日本円

となり、とくに米ドルは世界中で最も取引されている通貨です。取引量が多いということは、それだけ活発な値動きが期待できますので、スキャルピングにはもってこいの通貨です。

米ドル/円チャートの例
米ドル/円チャートの例

上図は、1分足のドル円チャートです。ドル円の場合、高値と安値が一定のリズムで動く場面も多くスキャルピングのトレードチャンスを見つけやすいといえます。

取引量が多い通貨ペアは安定性が高く、一定の値幅で上下を繰り返すことが多いです。動きが比較的に読みやすいという特徴があります。

その時の相場によって、値動きは異なります。いくつか通貨ペアをリアルタイムで比較しながらエントリーする通貨を選択していくのが理想です。

取引量が多い通貨ペア

国際決済銀行は3年ごとに、世界のFX取引量の調査を行っています。以下は2019年4月の統計結果です。上位3位は、米ドル/ユーロ、米ドル/円、米ドル/英ポンドです。

ちなみにEMEとは、新興国通貨のトータルです。
世界の通貨ペア取引量ランキング
世界の通貨ペア取引量ランキング

注意点・勝つポイント

いくつか候補の通貨ペアをチャートでいつでもチェックできるようにすれば、タイミングに応じて効率の良い通貨ペアを選択できます。

取引量が少ない通貨は、値動きも緩やかなので取引チャンスが少なく、値幅もごく限られる傾向にあります。ただ、マイナーな通貨でも時に激しく動く時もあります。

手法7.変動が激しい通貨ペアを選ぶ!

取引量が多いことに加えて、変動が激しい通貨ペアを選ぶのもスキャルピングで成功するポイントです。変動が激しい通貨ペアは、高値と安値の幅も大きくなりますので、短時間・小ロットでも稼ぐチャンスがあります。

変動の激しさは、その時のファンダメンタルな要因などに左右されます。安定性がありつつもネガティブな要因が交差する通貨ペアは、市場心理も不安定で激しく売買される傾向にあります。

英ポンドは動きが激しい

近年でいえば、例えばBrexitで注目されている英ポンドは変動の激しい通貨の1つです。英ポンド絡みの通貨ペアもスキャルピングにはおすすめです。

英ポンド/円のチャートをチェックしてみましょう。

英ポンド/円チャート 1分足
英ポンド/円チャート 1分足

こちらのチャートは英ポンド円の1分足の動きです。大まかなトレンドの流れを見ただけでも、動きが激しく売買チャンスに満ちていることがわかります。

ポンド円は1分で動く値幅も大きく、

  1. 1分で13pips
  2. 1分で11Pips
  3. 1分で15Pips

といった動きが見られています。

注意点・勝つポイント

変動が激しい通貨ペアであれば、ほんの数分でも30pips以上を軽く超える場合があります。効率よく利益を狙っていくなら、値幅の大きさを重視して通貨ペアを選ぶ方がいいでしょう。

ただ、変動が激しい相場では、一気に価格が動くので高値・安値が予想しづらいという難点があります。どの時点で売買するのか細心の注意を払った取引が欠かせません。

手法8.取引の時間帯を選ぶ!

スキャルピングトレードには、最適な時間帯があります。

スキャルピングに最適な時間帯は、

  • 月曜日の朝
  • ロンドン市場がオープンする時
  • NY市場がオープンする時

この時間帯に為替が大きく変動することが多いです。それぞれの時間帯について詳しく解説していきます。

月曜日の朝

月曜日の朝に変動が大きくなるのは、土日に世界中に金融機関は休みとなるため相場に対する希望や懸念が休みの間に倍増する傾向にあるからです。

売っておいた方がいいかも、金曜日に買っておくべきだった、などの思いから月曜日の為替市場のオープンを待ち構えているトレーダーが多くなります。とくに、何か重要なニュースがあった場合は変動幅も大きくなりがちです。

世界で一番最初にオープンする市場は、ニュージーランドのウェリントン市場。

  • 夏時間で早朝5時、冬時間で6時にスタート

オープン直後から30分~ぐらいが狙い時です。

ドル円チャート 月曜日の朝
ドル円チャート 月曜日の朝

上記は2020年3月2日の月曜の朝、ドル円相場の1分足です。土日を挟んだ週明けの相場は急落して始まります。7時に為替市場がオープンして最初の1分間でドル円は108.06円から107.41円まで下がります。

1分間で65pips動きました。もし、この時に開始とともに売りポジションからエントリーしていれば数回分の利益がゲットできていることになります。

ポンド円チャート 月曜日の朝
ポンド円チャート 月曜日の朝

3月2日は、前週の新型コロナウイルスへの懸念が土日に拡大したようで、ポンド円相場も月曜日の朝に売りが殺到します。

ポンド円は138.56円でスタートして1分後には137.26円まで下がります。1分で1円以上下がってしまうのです。週のスタートであることから、世界中の投資家たちの様々な思いが集結しやすい時間帯なのです。

ロンドン市場がオープンする時

もう1つ抑えておきたい時間帯がロンドン市場のオープン時です。

UKはFX取引が最も盛んな国です。国際決済銀行の統計によると、世界のFX取引の約43%がUKで行われています。ロンドン市場がオープンする時間帯に欧州市場もオープンしますので、一気に取引量が増加するため流動性が高くなるのです。

ロンドン市場の時間帯

夏時間(4月頃~10月頃)

→日本時間で16時~翌1時まで

冬時間(11月頃~3月頃)

→日本時間で17時~翌2時まで

日本時間16時 ドル円チャート
日本時間16時 ドル円チャート

16時にロンドン市場がオープンした際のドル円チャート1分足の例です。

1分で、108.26円から108.34円と8pips上昇。4分後には108.36円まで上昇しています。4分間で10pip動いています。

NY市場がオープンする時

ロンドン市場の次にFX取引が多いのはNY市場です。米国の2019年のFX取引量は全体の約16%。UKに比べると比率は小さくなりますが、それでも世界で2番目に取引量が多い国です。NY市場がオープンする時も為替レートは大きく変動します。

とくにロンドン市場とNY市場が重複している時間帯は最高に狙い時です。

NY市場の時間帯

夏時間(4月頃~10月頃)

→日本時間で21時~翌6時まで

冬時間(11月頃~3月頃)

→日本時間で22時00分~翌7時まで

日本時間23時30分 ドル円チャート
日本時間23時30分 ドル円チャート

参考までに、23時30分のドル円チャート1分足を見ておきましょう。1分で107.84円から107.75円で9pips動いています。7分間で107.62円で22pips下がりました。

ロンドン市場とNY市場が重なる1時間ぐらいはとくに変動幅は大きくなりがちです。この1時間に集中してスキャルピングに取り組んでもいいでしょう。

注意点・勝つポイント

海外の市場は、夏時間・冬時間とあるので市場のオープン時間を確認するよう注意して下さい。東京市場の場合はオープン前から9時過ぎあたりに大きな為替変動が見られますので、海外市場の時間帯に取引ができない方でも大丈夫です。

とくに稼げるタイミングとは、

  • インパクトが大きいニュース速報(とくに米国などの主要国)
  • 重要な経済指標の発表

などがある時には、通常よりも値動きが激しくなるので絶好のチャンスです。東京、ロンドン、NYの市場がオープンする前には、必ず経済ニュースをチェックすることが大切です。

手法9.1分足チャートが基本!

スキャルピングトレードの基本は1分足チャートです。馴れてくれば、15秒、30秒など秒足にてトレードできますが、さすがに展開が早すぎるため、まずは1分足チャートで取引に馴れるようにしましょう。

スキャルピングは確かに秒足・分足チャートを使って、超スピーディな取引を繰り返していきますが、その他の時間足を無視していいわけではありません。

これから上に向かうのか下に向かうのか、エントリーはどこなのかを判断していくためには、5分足、15分足、30分足、1時間足など、他の時間足も同時に見ながら相場の流れをを分析していきます。利用するチャートソフトによって、複数枚の表示が可能なものもあります。

できれば、チャート画面は最低でも3つは用意しておきたいものです。

おすすめのチャートソフト

1分足でも速すぎるかなと思われた方は、3分、5分あたりからスタートしてもいいでしょう。

また、それぞれチャートソフトによって機能が若干異なりますので、2、3種類のチャートソフトを併用するのもおすすめです。

各FX会社のチャートソフトと合わせて使いたいツールがTradingViewです。無料プランにて基本的な機能は使って頂けます。TradingViewはインジケーターや描画ツールが非常に充実しているので、チャート分析において重宝するツールです。

以下にTradingViewのリアルタイムチャートのウィジェットがありますので、使い心地を試してみて下さい。

リアルタイムチャート


注意点・勝つポイント

スキャルピングでは、秒足・分足チャートがメインになりますが、より厳密な分析を行うには日足、週足、月足など中長期的な相場の動きも把握しておくことが大切です。

また、秒速チャートが充実しているチャートソフトは限られているので、チャートソフトを導入する時には秒速が使えるかも調べてみましょう。

トレードに入る時は敏速にチャートソフトが使いこなせるように、準備しておきましょう。

手法10.時間足を変えてトレンドの方向性をチェック!

スキャルピングトレードで使うメインのチャートは1分足ですが、まずは現状の相場動向をチェックしなければなりません。

そこで、中長期での現在位置を念頭においておいた上で、1時間足からトレンドの方向性をチェックしていきます。

ここでは、

  • 1時間足
  • 30分足
  • 15分足
  • 1分足

の流れてトレンドの方向性を分析していく方法を解説します。

1時間足でトレンドの大まかな方向性を確認

まずはドル円チャートの1時間足をチェックしてみます。

ドル円チャート 1時間足
ドル円チャート 1時間足

1時間足で見るドル円相場は27日以降は下降トレンドが継続し、3月に入ったところでトレンドが切替わったところにあります。

上昇に向かおうか下降に向かおうか、市場には迷いが見られている状態で、高値と安値の幅はやや縮小に気味です。

分析例
今ちょうど、ダブルボトムのチャートパターンを作ったところ、あるいはペナントパターンを形成しようとしているところで、一旦はサポートラインまで下りていくのかなと見ることができます。107円台後半から108円台前半のレンジ相場で動いていきそうな気配があります。

もし、レジスタンスラインを高値が超えるなら、上昇トレンドへと転換する可能性が高いでしょう。一方では、サポートラインを安値が下回るならこのまま下降トレンドが継続することになります。

30分足でブレイクポイントを確認

次に30分足にて正確なブレイクポイント(サポートポイント)を確認します。

ドル円チャート 30分足
ドル円チャート 30分足

現在の相場はちょうどブレイクポイントに差し掛かっています。ここでブレイクするかどうかがこの後のトレンドの動きを左右するといえます。

ブレイクポイントは108.47円前後ですね。この時点でレジスタンスライン、サポートラインを引いておくとわかりやすいでしょう。

分析例

数分はこの後の動きを見極める必要がありそうです。

  • ブレイクポイントを超えた → 上昇トレンドに切り替わる可能性が高い
  • ブレイクポイントで下がった → レンジ相場で動く可能性がある
  • サポートラインを下回った → 下降トレンドが継続する可能性が高い

1分足でエントリーポイントを確認

だいたいのトレンドの方向性の目安がついたら、実際に現時点でのエントリーポイントを確認しておきます。

ドル円チャート 1分足
ドル円チャート 1分足

30分足のチャートから数分たったため、1分足のチャートではブレイクポイントを超えています。ブレイクポイントを超えてはいますが、また下に戻ってくる気配があります。

ここで3パターンのエントリーポイントを検討してみます。

①ここで反発したら買い、下回ったら売り

②ここで反発したら買い、下回ったら売り

③ここで反発したら買い、下回ったら売り

というように、エントリーの目安を立てることができます。

注意点・勝つためのポイント

簡単に相場動向を確認するだけでも、手間や時間がかかります。普段からチャートをこまめにチェックしておくことと、トレードを始める前に余裕を持って1時間足・30分足のチャートを確認しておくことが大切です。

1分足チャートは、どんどん様相を変えていきますので迅速に対応していかねばなりません。あらかじめ30分足・15分足でレジスタンスラインやサポートラインを書き込んでおけば慌てることもありません。

以下からは、チャート分析に役に立つチャートソフトをご紹介しています。無料で使えるソフトのみを厳選してあります。トレードに役に立つチャート分析ソフトを用意しておきましょう。

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ここまでは、通貨ペアの選び方や効率のいい時間帯、トレンドの見方などトレードを始める際のスキャルピング手法を解説していきました。次に、具体的な取引手法を見ていきましょう。

手法11.わかりやすいトレンドを狙う!

今回初めてスキャルピングトレードに挑戦する方は、まずは手堅く一定の値幅で動くわかりやすいトレンドを狙った方が利益が出しやすいといえます。

わかりやすいトレンドなら、高値・安値の値幅が決まったリズムで動いていく傾向にあり、エントリーポイントの設定も容易です。

わかりやすいトレンドとは

わかりやすいトレンドとはレジスタンスラインとサポートラインの幅がほぼ平行になるトレンドのことです。ボックス型トレンドとも呼ばれるチャートパターンで、高値・安値が一定の値幅で推移していきます。

米ドル/円のように取引量が多い通貨ペアに見られがちなパターンです。

わかりやすいトレンドの例
わかりやすいトレンドの例

トレンドは大きく3つのパターンがあります。

  • 上昇トレンド
  • 横ばいトレンド
  • 下降トレンド

以上3つのパターンにて上昇していようと下降していようとエントリーポイントを探すことが容易です。

上昇トレンドのトレード例

上昇トレンドのトレード例

上記は上昇トレンドのチャートです。

  • 赤丸 → 売りポイント
  • 青丸 → 買いポイント

というように、一定の幅で高値と安値が動くトレンドなら売買を数回に渡って繰り返していけます。

注意点・勝つポイント

過去のチャートを見ればそれが、一定の幅で動く上昇トレンドなのか下降トレンドのなのかわかるのですが、実際にリアルタイムで動いているチャートがどうなのかは判断に迷うものです。

トレンドの幅を見極めるために、1、2回上下してからエントリーするのが確実です。

また、サポートラインで反発、レジスタンスラインで折り返しをしっかり確認してから売買を行うことが成功のコツです。

手法12.順張りスキャルを極める!

トレンドが上昇か下降か、または横ばいかを見極めたら、最初にマスターしておきたいのが順張りトレードです。

順張りとは、

トレンドの波に沿って、サポートラインとレジスタンスラインの局面にて売買を行う方法です。

例えば・・・

上昇トレンドに向かっているなら、上昇トレンドの方向に合わせてポジションを取ります。逆に下降に向かっているなら、売りから入って下向きにポジションを取っていきます。

大きな流れの波に乗る

大きな流れの波に乗る

上記のチャートのように、相場は一般的に上昇トレンド、下降トレンドを繰り返しながら動いていきます。

トレンドの大きな流れの波に乗ることで、確実な利益が狙よいやすくなります。

矢印はトレンドの方向性を示したもので、青丸の地点がトレンドが切替わるポイントです。これまでと違う動きを見せ始めたら、一旦注意して様子を見ることが大切です。

注意点・勝つポイント

トレンドの流れに乗るコツは、ちょうどトレンドが切替わるポイントを見逃さないことです。トレンドが切替わるサインをいかに見つけるかが成功のコツです。

トレンドが切替わるサインはローソク足やチャートパターンの分析が大いに役に立ちます。上か下かにブレイクしたら流れを読むために一旦様子を見た方が確実です。同時に、何か重要なニュースが配信されていないかも常にチェックするようにしましょう。

手法13.レンジ相場でブレイクを待つ!

トレンドの波に乗るためのテクニックとして覚えておきたいのが、横ばいトレンドが継続するレンジ相場の取引方法です。

レンジ相場が長く続くことは滅多にありません。レンジ相場が一定期間続いた後は、下か上かにブレイクして新しいトレンドを形成する可能性が高いです。

レンジ相場でももちろん取引していけますが、レンジ相場になっているチャートを見つけたらブレイクするのを待つ方法があります。

レンジ相場 ブレーク例

レンジ相場 ブレーク例

レンジ相場に入った時は、もし値幅が小さい動きであればブレイクするのを待つことができます。ブレイクしたら、取引に入れるように準備しておきます。

レンジ相場がブレイクした時は、通常よりも勢いのあるトレンドが形成される傾向にあるので稼ぐチャンスです。

注意点・勝つポイント

レンジ相場にあるということは、売りの要素と買いの要素が等しいことを意味しています。ある意味、上に行けばよいのか下に行けばよいのか市場が迷っているということです。

このようなレンジにある時は、ちょっとしたきっかけでブレイクしやすい相場でもあります。

経済指標の発表やニュース・要人発言によって大きく相場が流れを変える可能性があります。また、ロンドン市場・NY市場がオープンする時には一気に取引量が増えるためブレイクのきっかけになるケースも多いです。

手法14.10pips前後を狙え!

スキャルピングで成功する重要な要素の1つが、小さな利益を重ねることです。大きく稼ぎたい気持ちはわかりますが、欲を出すと最適な売買タイミングを逃してしまいます。

スキャルピングでは大きく稼ぐことよりも、確実に稼ぐことを重視します。

一般的に狙う値幅は10pips前後です。10pipsの値幅なんて小さすぎると思うトレーダーもいると思いますが、ロットを大きくしたり、回数を重ねることで大きな利益につなげることが可能です。

注意点・勝つポイント

トレーダーの心理として、最高値・最安値のポジションで取引したいと思うのが普通です。ただ、スキャルピングの場合は、より確実により早く利益を取ることが大切です。

ポジションには余裕を持って売買を行うようにしましょう。あともう少し、と思ったがために利益を取り損なう可能性があります。ほとんどのFX口座では取引手数料は無料ですから、取引回数で勝負していくようにしましょう。

手法15.読めない相場はエントリーしない!

もし、先の動きが読みづらい相場にある時は、無理にエントリーする必要はありません。スキャルピングだからといって、常に取引をし続けなくてもいいのです。

スキャルピングでは、あえて動きが読みやすい相場に集中して効率よく稼いでいきます。

値動きの変動が激しい相場は確かに利益も大きく狙えますが、スキャルピングトレードに馴れるまでは相場が読めるわかりやすいトレンドのみに絞って取引した方が勝率は上がります。

注意点・勝つポイント

トレードは基本的に勝てる土俵で勝負すべきです。リアルタイムのチャートにて、今後どう動いていくのか自分なりに手応えを感じた時にエントリーすべきです。

迷いがある時は、しばらく様子を見るようにしましょう。

1分足のチャートで即時に判断するのは非常に難しいことですが、相場予想にあたっては裏付け・根拠を見つけることが大切です。

手法16.決めたルールに必ず従う!

そして、取引する際に最も重要なのは、利確・損切りの目安をポジションを取る前に設定しておくことです。いくらになったら利確、いくらまで下がったら損切りとルールを決めておかないと、利益を取り損ねたり損失が拡大したりします。

スキャルピングは瞬発的な取引を繰り返し、小さな利益を確実に重ねていくことが目的です。

決めたルールに従わないとスキャルピングの継続が難しくなります。
注意点・勝つポイント

1つのトレンドが形成され始めたら、トレンドライン、チャネルラインを引いておいて、ターゲット価格がわかるようにしておきましょう。

あるいは、簡単なメモ書きに売値・買値の目安を記しておきましょう。

ルールに従ったけれど、もっと上昇したり、下降しはじめた相場が戻ってくることも多々あります。しかし、もしそうならなかった場合のことを常に考慮することが大切です。安全性を確保するためには、ルールに従った方が長く継続していけるのです。

スキャルピングトレードを始めたら、最初のうちは実際にポジションを取る前に取引のシュミレーションで準備運動をしておきましょう。下記の記事からチャート分析や取引の練習方法がご覧になれます。

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ここまでは、スキャルピングの基本的なトレード手法を見てきました。ここからは、やや難易度を上げてスキャルピング手法を解説していきます。

基本的なトレード手法を抑えた方は、次のステップにチャレンジしてみましょう!

手法17.値幅とロット数のバランスをとる!

スキャルピングトレードのやり方に馴れてきたら、ロット数を増やして効率よく稼いでいきましょう。

小さな値幅で取引していくスキャルピングでは、ロット数は多ければ多いほど、最小のpipsでも利益が狙えますし、大きく稼ぐことができます。

ただ、ロット数を大きくした場合は損失リスクも大きくなるので、単にロット数を増やせばいいというわけでもありません。

ターゲットにする値幅とロットのバランスをとることが重要になってきます。

値幅とロット数のバランスのとり方

値幅とロット数のバランスをとるためには、以下の方法があります。

  • ロット数が小さい時は10pips以上を狙う
  • ロット数が大きい時は5~7pipsを目安にする
  • ロット数を増やした分、損切ラインのルールを厳しくする
  • 値幅ではなく損失額・利益額にてターゲット価格を決めていく

など・・・

注意点・勝つ方法

リスクを抑えた取引のためには、ロット数を増やす際にレバレッジのみに依存するのは危険です。レバレッジを上げる時は同時に証拠金も増やしていくことが大切です。

理想は、レバレッジは低めのままで証拠金のみを増やしていく方法です。

また、ロット数が大きくなればなるほど、損切ルールはかなり厳格に従わないといけません。油断したすきに急落すればロスカットになる恐れがあります。

手法18.逆張りスキャルピングで稼ぐ!

順張りのスキャルピングで相場分析や売買タイミングが図れるようになったら、チャレンジしたいのが逆張りスキャルピングです。

逆張りスキャルピングについてわかりやすく解説していきます。

逆張りとは?

逆張りとは、

トレンドが反転する時を狙ってポジションをとる方法です。上昇トレンドでは売り、下降トレンドでは買い注文を先回りして入れておくことです。
順張りとの違いは?

順張りと逆張りの違いをわかりやすくいうと、順張りは現状のトレンドの流れに沿って取引しますが、逆張りではあえて反対方向に向かって取引を行います。

従って、もしトレンドが反転しなかった場合は損失を出すことになります。

逆張りのタイミングはどんな時?

逆張りのタイミングはどんな相場なのでしょうか。逆張りが効果を出しやすいタイミングを見ていきましょう。

  • 相場が底値に近付いた時
  • 相場が天井に近づいた時

とくに逆張りによる効果が高まるのは、下降トレンド、上昇トレンドの期間が長い場合です。一定のトレンドで推移した期間が長ければ長いほど、反転した時にジャンプしやすい傾向にあります。

さらに、長いトレンドが終わりを告げたということは、次のトレンドもある程度長く継続することが期待できます。

逆張りの根本的な考え方

逆張りトレードの考え方は、基本的に相場は上がったら下がる、下がった上がるという相場動向の法則に基づいています。

つまり・・・

買いが続いて上昇に向かった相場は、いつか天井にたどり着き今度は下がり始めます。

売られ続けて下降に向かった相場は、いつか底値に達して今度は上がり続けます。

このような理念のもとで逆張りが行われるわけです。

逆張りトレードの事例

では、逆張りトレードの事例をチャートで見ていきましょう。

上昇トレンドで逆張りするイメージ
上昇トレンドで逆張りするイメージ

上昇トレンドに向かっている相場が黒丸の地点でやや異なる動きを見せ始めています。

そろそろ上昇が終わるのかな、と判断した場合に先回りして売りからエントリーします。

上昇トレンドでは本来、買い・売りのパターンで稼ぎますが、逆張りではまだ下降トレンドに反転することを前提にします。予想どおりに反転すれば、買いで決済して利益が得られます。

もし、予想に反して上昇トレンドが継続した場合は、早めに損切りして損失を防ぎます。

下降トレンドで逆張りするイメージ
下降トレンドで逆張りするイメージ

順張りの場合、下降トレンドでは基本的に売りからトレードが行われます。そこでこの下降トレンドはいつかは終わると、底値を探る動きが徐々に見られ始めます。

そろそろ、底値にきたかなと思わるタイミングで売りから入らずに、買いでエントリーします。今後は上昇トレンドに反転すると先回りする、これが逆張りです。

予想どおりに相場が上昇に向かった場合は高値で売り、利益を獲得します。もし、予想が外れて下に下がり始めた場合は早めに損切りします。

注意点・勝つポイント

逆張りは、トレンドの動きを先回りした取引方法となるため、どのような局面にてトレンドが切替わるのか経験を積むことが大切です。

必ずしも読み通りに相場が動くとはかぎりませんので、読みが外れた時は直ちに軌道修正する必要があります。

また、誰もが反転すると判断しやすい局面だけを狙ってみることが成功のコツです。わかりやすい反転の局面を狙えば逆張りを狙うトレーダーも増えるため、予想通りに相場が反転する確率が高くなります。

手法19.売買サインのだましを回避する!

FXトレードで経験を積んでくると、ブレイクしたのに予想通りに相場が動かない時があるのに気づくでしょう。一見、確実な売買サインと思えても相場が逆行してしまうことを「だまし」といいます。

スキャルピングでもこの「だまし」に合って損失を出してしまうケースがあります。

だましの典型的な例

だましが起きやすいといわれているのが、レンジ相場でブレイクするレンジブレイクの局面です。

もみ合い、横ばい状態が続いている時は多くのトレーダーがブレイクを待ち構えています。レジスタンスラインを超えると上昇トレンド、サポートラインを下回ると下降トレンドが始まるサインなのですが全く逆の方向に相場が向かってしまうことがあります。

では、だましに合うとどのような損害を受けるのか解説していきます。

だましチャートの例
だましチャートの例

このチャートではレンジ相場に入ってから、4回のだましが続きます。

①レジスタンスラインをブレイクしたのに下降します。ブレイクしたと思って買いでエントリーしていたら慌てて損切りすることになります。

②サポートラインを下回ったのに上昇に向かいます。これは下降するなと思って売りエントリーしたところ即座に損切りしなければなりません。

③レジスタンスラインで2回目のブレイクです。今度こそ、と思って買いエントリーした場合、すぐに下降してしまいます。

④今度は慎重になって確実にサポートラインを下回ってから、売りエントリーします。ところが数分後には上昇に向かっています。

もし、このように4回のだましが続いた場合は、4回分ですから結構な痛手を受けてしまいます。トレードのリズムが崩れて、相場不信に陥りそうな場面です。

なぜだましが起きるのか

だましが起きる理由として、ブレイクを狙ってヘッジファンドなどの大型投資機関が逆張りで大量な資金を投入するからだといわれています。

つまり、逆張りにて買いの局面で売り、売りの局面で買いというように、ブレイクしたもののあまりにも大量な資金で逆のエントリーが行われるため、このような現象が起きてしまうようです。

注意点・勝つポイント

だましを回避する方法は、まず1回目のブレイクポイントで慌てて動かないことです。とくにロンドン市場・NY市場と重なる時間帯は注意しましょう。その時間帯には各主要銀行や投資機関系が取引に参入するため、大量のロットで資金が動いていきます。

ブレイクした後に一旦様子を見る余裕が必要です。複数のテクニカル分析にて裏付けをとったり、ファンダメンタルで裏付けをとったりすることで、予想がより確実になるでしょう。

手法20.主要市場の動きもチェック!

スキャルピングで勝つためには、迅速に正確にチャートを読んでいく必要があります。より確実な相場予想を行うために活用できるのが、為替市場以外の相場動向です。

主要な通貨ペアの動きも同時にチェックすることはいうまでもありませんが、例えばダウ平均、日経平均、債券の金利、先物商品の動きなどからヒントが得られることも多々あります。

為替市場に影響を与える主要市場

為替市場に影響を与える主要市場には、

  • 米国ダウ平均
  • 日経平均
  • 原油・金
  • FTSE
  • DAX
  • 上海総合指数
  • 米国10年債
  • ドイツ10年債

など・・・

ダウ平均とドル円のチャート
ダウ平均とドル円のチャート

ダウ平均とドル円相場は非常に相関性が高いといえます。ダウ平均が上昇の局面ではドル円相場は上ががり、ダウ平均が下降するとともにドル円相場も下がる傾向にあります。

どちらが先行しているかは、その時々によって異なるのですが、ダウ平均の上昇がドル買いのきっかけになったり、ドルの上昇がダウ平均を加速させることもあります。

金とドル円のチャート
金とドル円のチャート

また、ドル円とは反対の動きを見せる傾向にあるのが金です。ドル売りが進むということは、言い換えれば世界経済への不安が高まっていることを意味しています。

そうなると、安全資産として名高い金が上昇し始めます。金の上昇は、米国経済が弱まっているサインとして見ることができます。

注意点・勝つポイント

必ずしも常に相関して動くわけではないのですが、トレンドの転換ポイントが重複したり、反発や下降のポイントが重複することは多いです。

為替市場以外ではどのように相場が動いているのかを比較していくことで、より正確なチャート分析が実現できるでしょう。

とくに米国の主要市場は、通貨ペアを問わず影響力が大きいのでチェックしておきたいものです。

手法21.テクニカル分析で裏付けをとる!

FXスキャルピングでは、リアルタイムでチャートを見ながらスピーディに判断していかねばなりません。結局のところ、上にいくか下にいくかの2者択一ではあるのですが、判断を間違えればダイレクトな損失につながってしまいます。

そこで、多方面から根拠を裏付けていく作業が欠かせません。

ローソク足分析、チャートパターン、チャネルラインなど様々な手法がある中、インジケーターを使ったテクニカル分析が役に立ちます。判断に迷う時は、インジケーターを用いて裏付けを取ることができます。

覚えておきたいインジケーター

テクニカル分析に使うインジケーターは、それこそFXの歴史とともに数えきれない程の種類があります。ここでは、代表的なインジケーターとトレード法を簡単にまとめていきます。

覚えておきたい代表的なインジケーターは、

  • 移動平均線
  • ボリンジャーバンド
  • RSI

まずはこの3つの分析方法をマスターしておきましょう。

他にも、フィボナッチ、エリオット波動、パラボリックなどよく使われる手法です。たくさんのインジケーターを使いこなす必要はないのですが、最低でも2,3種類はぱっと見で分析できるようになると便利です。
では最も代表的な移動平均線について詳しく解説していきます。

移動平均線

移動平均線はトレーダーのレベルを問わず、最も活用されているインジケーターです。初心者でもわかりやすいので覚えておきましょう。

移動平均線は大きく3つの種類があります。

  1. 短期移動平均線
  2. 中期移動平均線
  3. 長期移動平均線

どのくらいの期間を短期・中期・長期とするのかはトレーダーの分析手法によります。設定する移動平均線の期間によって、表示が異なってくるので期間をどれくらいで設定するのかが勝率を上げるポイントになります。

移動平均線の設定

移動平均線の設定は、通常は5日~200日ぐらいの期間から選択します。スキャルピングは超短時間で取引を行いますので、短期・中期・長期ともに日数も短めの方が参考になります。

一般的に、スキャルピングでよく使われる移動平均線は、

  • 短期移動平均線 → 5日
  • 中期移動平均線 → 8日
  • 長期移動平均線 →13日

5、8、13の組み合わせです。

移動平均線を使った売買シグナルには、ゴールデンクロスとデッドクロスがあります。それぞれ、どのようなサインなのか見ていきましょう。

移動平均線のゴールデンクロス

移動平均線のゴールデンクロスとは上昇サインのことです。以下の移動平均線は、ピンク=短期、緑=中期、茶色=長期を表示しています。

移動平均線のゴールデンクロス

短期移動平均線が、中期・長期の移動平均線を抜けるときに上昇する確率が高くなります。

短期・中期ともに長期の移動平均線を抜ける時は上昇の強いサインだと見ることができます。ちょうどクロスする直前のローソク足に上昇サインが出ることも度々あります。

移動平均線のデッドクロス

移動平均線のデッドクロスとは下降サインのことです。ゴールデンクロスとは全く逆のパターンになります。

移動平均線のデッドクロス

短期(ピンク)移動平均線が中期(緑)・長期(茶色)の移動平均線を上から下に抜ける時に、相場は下降する確率が高くなります。

短期・中期ともに長期移動平均線を下回る時には下降の強いサインなので、注意する必要があります。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドも、FXスキャルピングではよく使われる分析手法になります。

ボリンジャーバンドとは、

相場の値幅予想を5本の線で表したものです。
ボリンジャーバンド

中央の青い線が平均価格、そして上下に緑、紫、黄色の線が表示してあります。

基本的に相場はボリンジャーバンドの範囲内で動くといわれ、中央の青い線から遠ざかるほど的中率は低下する傾向にあります。

中央から上下に表示される線を、

  • 緑色の線 +1α、−1α
  • 紫色の線 +2α、−2α
  • 黄色の線 +3α、−3α

と呼んでいます。

相場予想の目安として、価格は+2α、−2αの値幅にて動くことが多いとされています。ボリンジャーバンド+3α、−3αを抜けるとトレンドが切替わるサインとしても活用できます。

RSI

RSIは、売られすぎや買われすぎを判断する時に役に立ちます。

高値の折り返し地点や、安値の反発地点を探る時に役に立つインジケーターの1つです。

RSIは3本の移動平均線と合わせて活用されるのが一般的です。

RSIの数値が70を超えると買われすぎ、30を下回ると売られすぎと見なすことができます。売られすぎた相場は底値に達してこれから上昇する可能性が高くなります。一方、買われすぎた相場は天井に達してこれから下降する可能性が高いといえます。

RSI

RSIは通常はパラメーター9で設定します。スキャルピングの場合は5あたりで設定してもいいでしょうが、値動きがやや激しくなりすぎてしまいます。30にすると、今度は緩慢になりすぎるためスキャルピングには向いていません。

ただ、上昇トレンドや下降トレンドの時にはあまり効果がないとの意見もあり、レンジ相場にて相場予想をするのに適しています。

注意点・勝つポイント

テクニカル指標を使った分析方法には様々な種類があり、どれが一番正確なのかを決めることは難しいといえます。

1つのインジケーターにこだわらないことが成功するポイントです。常に、ローソク足、チャートパターン、その他のインジケーター、ファンダメンタルなどの要素を取り入れることが大切です。

トレーダーそれぞれとの相性もあります。自分が使いやすく馴れている手法を極めていくようにしましょう。

RSIの見方や活用方法は以下の記事で詳しく解説しています。参考にして下さい。

手法22.複数のモニターを完備する!

そして、最後にスキャルピングのトレード手法として、複数のモニターを完備することをおすすめします。これは、予算の都合もあり、用意できるモニター数には各トレーダーによって異なるでしょう。

まずはスマホも活用することで、PC、スマホと2枚のモニターを用意するのは簡単ですね。小さいながらもスマホの画面でもチャート分析は可能です。

デスクトップを利用の方は、最近のものであればおそらく3枚程度はモニター接続が可能です。モニターは安いもので6,000円程度から購入できます。グラフィックボードを搭載すれば、最大で6、7枚の接続が可能です。

ノートパソコンの方でもモニター1枚くらいは、現状で追加できる機種が多いです。この機会にぜひ検討してみて下さい。

注意点・勝つポイント

スキャルピングは数秒・数分の取引を繰り返していくトレード手法です。変容し続けるリアルタイムのチャートを追いながら、最適なトレード機会を見つけていかねばなりません。

迷っているうちに、相場の流れは変わってしまいます。時にはほんの数秒で決断を迫られる局面もあるでしょう。

敏速にチャート分析・相場予想を進めていくためには、いかに短い時間で様々な情報を入手できるかが勝負になってきます。そのためにも、モニターの数は多い方がトレードには有利だといえるのです。

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マルチモニターの設置方法は以下からご覧になれます。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はFXスキャルピングで勝つトレード手法22選をご紹介しました。まずは、トレードを始める前の心構えから、トレードの始め方、そして基本的なスキルや応用編などを徹底的に解説させて頂きました。

何となく、スキャルピングで成功する方法がイメージできたのではないでしょうか。

全く初心者の方は中長期のトレードから徐々に期間を短くして、スキャルピングに入っていく方がよいかもしれません。すでにトレードを始めている方であれば、少額・小ロット、5pipsあたりから実践で練習してみるといいでしょう。

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勝つためのコツや注意点、トレード法などスキャルピングに必要なことのほとんどがこの記事でご確認頂けます。トレードをする際には、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。

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