FXスキャルピングでおすすめのテクニカル分析・インジケーター徹底解説

FXスキャルピングは秒・分単位で瞬時に相場を読み決断していかねばなりません。テクニカル分析・インジケーターを活用することで、リアルタイムトレードにて効率のよいチャート分析が実現できます。

テクニカル分析・インジケーターの種類はそれこそ数え切れないほどあり、どの分析手法がよいのか戸惑ってしまいますよね。トレーダーそれぞれとの相性や、普段利用している分析手法との相性などもあり、どの方法が適しているのかは使っているうちに決まってきます。

まずは、代表的なテクニカル分析・インジケーターをいくつか抑えておきましょう。

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今回は、FXスキャルピングでおすすめのテクニカル分析・インジケーターを徹底解説していきます。ぜひ、これからのスキャルピングにお役立て下さい。

FXスキャルピングでおすすめのテクニカル分析

FXスキャルピングでおすすめのテクニカル分析

テクニカル分析やインジケーターが使いこなせるようになれば、刻々と移り変わる1分足のチャートでも、相場予想が迅速に行えるようになります。

もちろん、100%確実な分析手法は存在しないのですが、それぞれが得意とする分析手法と組み合わせることで、より厳密な相場予想が実現できるようになります。

数秒・数分単位で相場予想を行うことは容易ではありません。どの分析手法が自分に合っているのかは、トレーダーによって様々ですが、代表的なテクニカル分析・インジケーターがいつくか使いこなせれば、大いに役に立ちます。

代表的なテクニカル分析

テクニカル分析は全く初歩的なものから、物理学を用いた高度なものまで色々な種類があります。

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まずは、代表的なテクニカル分析・インジケーターにはどのようなものがあるのか解説します。

テクニカル分析の基礎

FXのレベルやトレード手法にかかわらず、テクニカル分析の基礎として覚えておきたい手法から見ていきましょう。

ローソク足チャート
ローソク足チャート

テクニカル分析の最も基本となる分析手法がローソク足チャートです。1本のローソクには相場の四本値、市場心理など様々なデーターが含まれています。1本1本のローソク、そしてローソク足の組み合わせにて相場を読むことが可能です。

トレンドライン
トレンドライン

トレンドラインは、相場の方向性を読むのに役に立ちます。2点以上の上値・下値を線で結ぶことで現在の相場がどのようなトレンドに向かっているのか判断できます。トレンドは大きく、上昇・下降・横ばいの3つの種類に分けることができます。

レジスタンスライン・サポートライン
レジスタンスライン・サポートライン

レジスタンスライン、サポ―トラインは、高値の上限、安値の下限を図る時やブレークポイントを探る時に活用できるラインです。売買のターゲット価格、エントリー・エグジットを想定する時に役に立ちます。

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トレンドラインやレジスタンス・サポートラインはチャネルラインとも呼ばれています。チャネルラインについては以下でも詳しく解説していますので参考にして下さい。
チャートパターン
チャートパターン

チャートパターンは、これからブレイクして新しいトレンドに向かう目安となるチャートの形状のことをいいます。一般的に使われているチャートパターンは約20種類程度があります。

チャートパターンを覚えておくと、トレンドが切り替わる際のヒントにすることができます。こちらからチャートパターン22選がご覧になれます。

インジケータを使ったテクニカル分析

チャート分析の基礎的なことを学んだら、次に活用したいのがインジケーターです。インジケーターは指標とも呼ばれている数値のことです。過去のデータを基本に、ある規則・根拠に沿って計算されたもので、物理学的に実証性が高いと見なされています。

インジケーターには数え切れないほどの種類があります。インジケーターはトレンド系とオシレーター系の2種類に分けることができます。ここでは代表的なものをいくつかご紹介しておきます。

トレンド系

トレンド系のインジケーターには、

  • 移動平均線
  • ボリンジャーバンド
  • 一目均衡表
  • MACD
  • フィボナッチ

などがあり、相場の流れ・トレンドを読む際の指標とされています。

オシレーター系

オシレーター系のインジケーターには、

  • RSI
  • エリオット波動
  • MACD
  • ストキャスティック
  • RCI

などがあり、買われすぎ売られすぎを表示する指標で反発や下落のタイミングを計る時に使われています。

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上記のような、トレンド系・オシレーター系のインジケーターの中から、とくにFXスキャルピングにてよく使われているインジケーターを5つご紹介していきたいと思います。

FXテクニカル分析1.移動平均線

一番最初に覚えておきたいインジケーターは移動平均線です。

FXテクニカル分析1.移動平均線

移動平均線とは

文字通り相場の平均値を特定の期間で算出した指標です。数あるインジケーターの中で最もよく使われている分析手法となります。

よく使われている指標だということは、それだけ移動平均線が与えるヒントで動くトレーダーが多いということになります。

移動平均線の基礎知識

移動平均線は、長期、中期、短期の異なるラインを組み合わせて分析します。それぞれの期間は選択することが可能です。スキャルピングでは数秒・数分の動きを見る必要があるので、比較的に短い期間を組み合わせます。

  • 短期移動平均線 → 5日
  • 中期移動平均線 → 8日
  • 長期移動平均線 → 14日

あたりで設定するのが一般的です。3本だと分かりづらい方は、長期と短期の2本でも分析は可能です。

上昇トレンド

上昇トレンド

トレンドを見極める方法として、移動平均線の並びとローソク足の位置を見ることができます。

移動平均線が、上から短期(オレンジ)、中期(水色)、長期(黄色)と並び、ローソク足が移動平均線よりも上の位置にある時は上昇トレンドが継続する傾向にあります。

下降トレンド

下降トレンド

反対に、移動平均線が上から長期(黄色)、中期(水色)、短期(オレンジ)と並んで、ローソク足が移動平均線よりも下の位置にくる時は下降トレンドが継続することが多いです。

ゴールデンクロス

ゴールデンクロス

上記は移動平均線のゴールデンクロスです。移動平均線の短期(オレンジ)が下から長期(黄色)・中期(水色)と上に抜ける時は下降トレンドから上昇トレンドへと切り替わるサインだといわれています。

デッドクロス

デッドクロス

一方、デッドクロスは下降に向かうサインです。上記のように、移動平均線の短期(オレンジ)が、上から中期(水色)・長期(黄色)を下に抜ける時は上昇トレンドから下降トレンドへ切り替わる可能性が高くなります。

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移動平均線についてもっと詳しく知りたい方はこちらを参考にして下さい。

FXテクニカル分析2.ボリンジャーバンド

次にFXスキャルピングでポピュラーなインジケーターはボリンジャーバンドです。

FXテクニカル分析2.ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは

1980年代にジョン・ボリンジャー氏が考案した指標で、統計学をもとに算出された数値です。移動平均線に標準偏差といわれる価格帯を表したもので、概ねのところで相場はボリンジャーバンド内を推移していくと判断されています。

ボリンジャーバンドは一目で判断がつきやすいのが大きな特徴で、コツさえ掴めば初心者でもチャート分析に活用することができます。

ボリンジャーバンドの基礎知識

ボリンジャーバンドでは、相場が動く値幅を移動平均線の上下に3段階に分けて表示しています。

  • +1α、-1α
  • +2α、-2α
  • +3α、-3α

相場が動く確率は、このプラス・マイナスのαで表示された価格から抜けることはほぼ有り得ないといわれています。ほとんどの場合、±2αの範囲内、稀に±3αの範囲で動くことが過去のデータからも実証されているのです。

スクイーズ

スクイーズ

ボリンジャーバンドのスクイーズとは、上記の白丸で囲った箇所のようにバンドの幅がせまく縮小している相場のことをいいます。この場合、上昇にも下降にも動きを見せずに横ばいで推移している状態を表しています。

値動きが小さいためスキャルピングには不向きな側面となります。一方では、このスクイーズ状態が見られる相場はやがてブレイクすることが期待できます。

エクスパンション

エクスパンション

エクスパンションでは、上記のようにスクイーズから相場がブレイクして激しく動き始める状態を表しています。ボリンジャーバンドの上下の線が大きく広がっているのがわかります。

エクスパンションが見られた時はこれから上昇・下降へと動いていく合図となりますので、スキャルピングの狙い時です。ただ、値動きが読みづらいケースもあるので注意が必要です。

バンドウォーク

バンドウォーク

バンドウォークは、上記のように一定のボリンジャーバンド内で相場が流れていく局面をいいます。このようなトレンドでは高値・安値の位置が読みやすく、エントリー・エグジットで成功しやすいのが特徴です。

とくにスキャルピングの初心者は、このようなトレンドの局面を狙うと稼ぎやすいでしょう。

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ボリンジャーバンドをじっくり学びたい方はこちらの記事を参考にして下さい。

FXテクニカル分析3.RSI

次にご紹介するインジケーターは、買われすぎ売られすぎの目安にできるRSIです。

FXテクニカル分析3.RSI

RSIとは

相対力指数とも呼ばれている数値で、一定期間内の相場平均から見て現在の価格が高めなのか安めなのかを表したものです。

相場は買われすぎると下がり、売られすぎると上がり始める傾向にあります。RSI数値から最適な売買タイミングを図ることができます。

RSIの基礎知識

RSIの基礎知識

RSIは0~100の数値にてFXチャートの下部に小さなグラフで表示されます。数値が高い時は、相場は上昇局面にあり買いが優勢であることを意味しています。RSIの数値が低い時には、逆に相場は下降局面にあり売りが優勢であることを意味しています。

どれくらいの期間で設定するかによって、RSIの数値も変わってきます。スキャルピングでは短めに10日以内で設定しておきます。9日くらいに設定するトレーダーが多いようです。

RSIを活用して、上昇から下降、下降から上昇へと切り替わるポイントが一目でわかれば、スキャルピングの強力な武器になります。

RSIが70以上は買われすぎのサイン

RSIが70を超えたら買われすぎのサインです。

上昇が続き価格が上がってくると利益確定売りを始めるトレーダが増えてきます。また、ポジティブなニュースで買いが過熱した後で冷静になったトレーダーが売り始めるケースもあります。

RSIが30以下は売られすぎのサイン

RSIが30以下の時は売られすぎのサインです。

下降が続いて価格が安くなると下がるのを待っていたトレーダーが買い始めます。あるいは、ネガティブなニュースでパニック売りが起きた後で冷静になったトレーダーが買い戻しを始めます。

レジスタンスラインやサポートライン、移動平均線などとと合わせて判断していくとより確実な分析ができるでしょう。

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RSIをもっと詳しく学びたい方は以下の記事を参考にして頂けます。ぜひご覧ください。

FXテクニカル分析4.エリオット波動

もう1つ、身に付けておくと心強いテクニカル分析にエリオット波動があります。

FXテクニカル分析4.エリオット波動

エリオット波動とは

相場は一定の規則に従ってチャートパターンを繰り返していくと見る分析方法です。原則として、上昇5波・下降3波で相場は動く傾向にあると定義されています。

チャートパターン分析を学んでいるトレーダーや、これから極めていきたいトレーダーはぜひ覚えておくと便利です。

エリオット波動の基礎知識

エリオット波動の理論では、相場は大まかに13種類のチャートパターンから形成され、いずれの場合でも上昇5波と下降3波を基本に分析が可能とのことです。

とくに上昇5波は、

  • 第2波目の下落率は、第1波目の上昇率よりも小さくなる
  • 第3波目は、必ず第1波目よりも大きく動く
  • 第4波目の下落率は、第3波目の上昇率よりも小さくなる

など規則に沿って動いていく傾向にあるとされています。

エクステンション N波

エリオット波動の代表的な理論の1つに、トレンドの持続が想定できる「エクステンション N波」というパターンがあります。エクステンション波は、上昇5波・下降3波の形を作らずに小さな波が延長していくトレンドのことをいいます。

エクステンション波を見つけることができれば、FXスキャルピングでは有利ですよね。エクステンション波になる目安は、第3波が第1波よりも小さく動いた時です。

エクステンション N波

上記のチャートは第3波が小さく動いた後、N字型の波が上昇へと継続しています。従って、トレンドが継続するかどうかを見極める時に、エリオット波動の第3波がどう動くのかで相場予想をしていけます。

トランケーション

また、エリオット波動では第5波が第3波の高値を超えるかどうかを見ることで、上昇か下降かを見極めることができるとしています。

下記のチャートのように、もし、第5波の高値が第3波の高値を超えたら一気に上昇に向かう確率が高くなります。

トランケーション

チャートパターンとエリオット波動を組み合わせて分析を行えば、スキャルピングでの勝率は確実に上げていけるに違いありません。

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エリオット波動に関する詳細は以下の記事から確認して頂けます。ぜひ参考にして下さい。

FXテクニカル分析5.MACD

トレンド系、オシレーター系と両方のアプローチが可能なMACDも覚えておきたい、主要インジケーターです。

FXテクニカル分析5.MACD

MACDとは

様々なタイプの移動平均線から統計をとった数値で、今は買い相場なのか売り相場なのか、上昇・下降の目安となるインジケーターです。

一目で相場の勢いや流れを確認できるので、スキャルピングでも迅速な相場分析にて活用して頂けます。

MACDの基礎知識

MACDでは、独自の移動平均線を使った分析にて2本の線とボリュームバーが表示されます。

表示される2本の線は、

  • MACD線
  • シグナル線

上下に表示されるバーは。

  • 上の伸びる線が買い圧力
  • 下に伸びる線が売り圧力

MACDは、基本的に単独ではなく、移動平均線やボリンジャーバンド、その他の分析手法を補強するデータとして使われることが多いです。分析結果の裏付けをとる時に参考になるでしょう。

ゴールデンクロス・デッドクロス

通常の移動平均線を使った分析にて、ゴールデンクロス・デッドクロスが出現したとしても100%確実に相場が動くとは限りません。そんな時にMACDにてゴールデンクロス・デッドクロスが出ているかどうかを確認することができます。

下記のチャートがFXチャートの下部に表示されます。青線がMACDで黄線がシグナル線です。

ゴールデンクロス・デッドクロス

MACDがシグナル線を上から下に抜ける時はデッドクロス、売り圧力が増えているのがわかります。反対に、MACDがシグナル線を下から上に抜ける時はゴールデンクロス、買い圧力が優勢になっています。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドを使っているトレーダーは、MACDにて裏付けを取ることが可能です。

ボリンジャーバンドでは、±2αに相場が振れると反対方向に価格が動くといわれています。しかし、どんな分析手法も確実ではありません。もし、MACDのゴールデンクロス・デッドクロスが同じタイミングで出現していたら、より確実性が高まります。

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MACDを詳しく学びたい方はこちらをご覧ください。MACDの活用方法をわかりやすく解説しています。

まとめ

まとめ

FXスキャルピングで迅速で瞬間的な相場分析を行っていかねばなりません。勝率を挙げていくためには、早く分析するだけでなく正確であることが重要になります。

数え切れないほどの分析手法がある中、それぞれ単独では完璧だとはいえません。より正確に相場を読むためには、より多くの裏付け・根拠を収集する必要があります。

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時間に追われがちなスキャルピングトレードでも、いくつか主要なインジケーターが使いこなせれば有利なトレードが実現できます。ぜひ、今回ご紹介したインジケーターを、より高度な分析手法の開拓にお役立て下さい。

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