最近では自動売買を提供するFX会社が増えてきました。FX自動売買は、シンプルに注文の設定をして自動でトレードするものや、上級トレーダーのストラテジーが選択できるものなど様々な種類があります。それぞれのレベルや目的・要望に合わせて、自動売買を活用していけます。
自動売買にはどのような種類があるのか、どんな自動売買が自分には合っているのか疑問に思う方は多いでしょう。
FX自動売買の種類
FX自動売買には様々なタイプがあることから、いざ使ってみたいと思った時にどんな種類を選べばよいのか戸惑ってしまいますよね。
自動売買は5つの種類に分けることができます。
- リピート型
- 選択型
- MT4・MT5選択型
- 設定型
- プログラム型
どのように自動売買を活用したいのか、トレードのレベル、それぞれの目的・要望によって使いやすくて最適な自動売買が異なります。
☆あまり経験がない初心者
あまり経験がない初心者の方は、チャート分析が苦手な初心者、なかなか勝てない初心者の方は選ぶだけでトレードしてくれる選択型がおすすめです。
☆裁量トレードの経験がある初心者~中級者
裁量トレードの経験がある初心者や中級者の方は、一定の条件で注文を繰り返してくれるリピート型がおすすめ。注文の手間を省くために活用することができます。
☆MT4が操作できる中級者~
MT4をすでに使っている方や、トレードに慣れている中級者の方にはMT4選択型を活用する方法もあります。
☆経験豊富な中級者~上級者
自分でトレードの条件を設定したい経験豊富な中級者~上級者の方は設定型が便利です。独自のトレード戦略に沿ってストラテジーがプログラミングなしで作成できます。
☆プログラミングがわかる上級者
プログラミングの知識がある上級者は、プログラミング型自動売買で自分でストラテジーを自由自在に作成することが可能です。
共通するメリット・デメリット
5種類の自動売買は仕組みや用途、使い方が異なるのですが、どのようなタイプであっても共通するメリット・デメリットがあります。
メリット
- 24時間自動で取引してくれる
- 放置していても稼ぐことができる
- レンジ相場に強い
デメリット
- 必ず勝てるわけではない
- 完全に放置するのは危険
- ファンダメンタルが考慮できない
リピート型 自動売買
リピート型の自動売買とは、
リピート型の特徴
通貨ペアの種類に限らず、為替レートは上昇したり下降したりと上下しながら動いていきます。一気に上昇・下降に向かうこともあれば、一定の価格帯の中で上下を繰り返すレンジ相場も少なくありません。
レンジ相場では大きな値幅が狙いづらいものの、上昇や下降の転換ポイントが読みやすくなります。一定の価格帯の中で売買をこまめに繰り返すことで、まとまった利益を得ることが可能ですよね。
リピート型のメリット
- 相場は基本的に上下する傾向にあり利益が狙いやすい
- レンジ相場でも売買を繰り返すことで大きな利益になる
- 裁量トレードの補足ツールとしても使える
リピート型のデメリット
- 急激な上昇・下降の局面には弱い
- トレンド相場では効率が悪い
- 手数料が高いFX会社もある
選択型 自動売買
選択型の自動売買とは、
選択型の特徴
選択型は、プログラムを自分で組み込んだり、トレード条件を設定したりしなくても、ストラテジーを選ぶだけで簡単に自動売買トレード始めることができます。FX会社ごとにストラテジーのリストが用意されていて、ユーザーはリストからストラテジーを検索して条件に合ったもの・成績が良いものが選べる仕組みになっています。
成績ランキングやフォロワー数ランキングから選ぶこともできます。気になるストラテジー名をクリックすると、詳細が確認できるようになっています。詳細を確認した上で選択できるので安心です。
ストラテジー名をクリックすると、通貨ペア、取引履歴、成績グラフ、ストラテジータイプ、最大損失額などの詳細が表示されます。利用したいストラテジーが決まったら、「フォロー」「追加」ボタンを押して、起動させます。
代表的な選択型の自動売買には、
などがあります。
選択型のメリット
- 初心者でも選択するだけで上級レベルのトレードができる
- 数100種類の多彩なストラテジーから選べる
- ストラテジーを参考に学ぶことができる
選択型のデメリット
- 過去のデータは確認できても将来の成績は保証されない
- 手数料が高いFX会社もある
- 最低取引量が大きめのFX会社もある
MT4・MT5選択型 自動売買
MT4・MT5選択型の自動売買とは、
MT4・MT5選択型の特徴
選択型でも中級者以上におすすめなのがMT4・MT5の自動売買です。MT4・MT5は海外で主流となっているFXトレードプラットフォームで、優れた機能と性能の高さで国内でも人気があります。国内でMT4・MT5が利用できるFX会社はごく限られていますが、外資系FX会社・楽天など複数のFX業者にて提供されています。
MT4・MT5ではEA(Expert Adviser/エキスパート・アドバイザー)と呼ばれる自動売買が標準搭載されています。MT4・MT5を提供するFX会社の口座を開設するとダウンロードして使えるようになります。
MT4・MT5のマーケットにてEAを探すことができます。検索欄に「無料」「人気」などとキーワードを入力して探すこともできます。気になるEAのアイコンをクリックすると成績やレビューなどの詳細が確認できます。バックテスト機能を使ってシミュレーションすることも可能、まずはデモ版や無料版で試してみるのがおすすめです。
口座開設しなくともMT4・MT5のダウンロードは可能です。
MT4・MT5を提供するFX会社は、
MT4・MT5選択型のメリット
- 高性能のMT4・MT5で自動売買ができる
- 多彩な種類のEAから選択できる
- 無料版やデモ版、バックテスト機能で試してみることができる
MT4・MT5選択型のデメリット
- MT4・MT5を提供するFX会社は少ない
- MT4・MT5の操作方法が複雑で難しい
- 人気のEAほど高額になる傾向
設定型 自動売買
設定型の自動売買とは、
設定型の特徴
設定型は、それぞれのトレード戦略に合わせて自分でトレード条件やロジックが設定できるのが特徴です。プログラミングの知識がなくとも、専用のツールにてクリック操作で各種設定を行うことで自動売買プログラムが完成します。
テクニカル指標や各種ラインなどを目安に売買を行ったり、値幅設定やレートの設定、注文方法の指定も可能。複数の取引が同時に組み込めるタイプの設定型もあります。
例えば、移動平均線やボリンジャーバンド、CCI、MACDなどの主要インジケーターを目安に売買注文を設定することが可能です。「発注開始」と「停止」の切り替えが簡単にできますので、裁量トレードと併用して活用することができます。
代表的な設定型の自動売買には、
などがあります。
設定型のメリット
- トレード戦略に合わせてストラテジーが作成できる
- プログラミングの知識が必要ない
- 裁量トレードと併用して活用していける
設定型のデメリット
- FX会社によって設定可能な項目が異なる
- テクニカル分析など一定以上のスキルが必要
- 利用できるFX会社は少ない
プログラム型 自動売買
プログラム型の自動売買は、
プログラム型の特徴
MT4・MT5やごく一部のトレードプラットフォームでは、自作の自動売買が利用可能です。最もよく知られている方法が、MT4・MT5のプログラム言語を使って作成する方法です。MT4・MT5では、自動売買やインジケーターシグナルなどが作成できる専用のプログラミングツールを使うことができます。
MT4では「MQL4」、MT5では「MQL5」と呼ばれるプログラム言語があります。MT4・MT5をすでに使っている場合はご存知の方も多いと思いますが、MT4・MT5をインストールするど自動的に「MQL4・MQL5/Meta Editor」もインストールされます。
「MQL4・MQL5」の公式サイト、コードベースのページにてプログラム言語や自動売買作成について学ぶことができます。トピックを選択すると、詳細が表示され具体的なコードが確認できます。日本語版も利用できるので、プログラミングの参考にすることができます。
MT4・MT5が使えるFX会社
MT4・MT5以外でも、IG証券のトレードプラットフォーム「ProRealtimeチャート」でも、専用のプログラム言語を用いた自動売買作成が可能です。
プログラム型のメリット
- 完全に100%オリジナルの自動売買が作成できる
- インジケーターシグナルなど独自のシグナルも開発できる
- プロバイターとして有料で提供することも可能
プログラム型のデメリット
- プログラミングの知識がないと難しい
- ツールごとにプログラム言語が異なる
- 利用できるFX会社は限られている
まとめ
FX自動売買の種類は、
- リピート型
- 選択型
- MT4・MT5選択型
- 設定型
- プログラミング型
と5種類に分けることができます。