【FX予想】新型コロナウィルスの今後の為替への影響とは?

2020年に入ってから、ドル/円相場がようやく112円を突破したと思った矢先に突如として新型コロナウイルスが世界的な規模で拡大し始めました。この新型コロナウイルスが発症してからというもの、せっかく勢いづいていた市場は今や歴史的な恐慌期に突入しようとしています。

コロナウイルスに対する情報は多方面に散乱していて、しかも不安やパニックからくる根拠のない情報も中にはあるため正しい情報が得づらいというのが現状です。これといった治療法がまだ見つかっていないのは確かで、今後の経済への悪影響が深く懸念されています。

新型コロナウイルスへの懸念から、為替相場は暴落したかと思えば、また翌日には大幅反発するなど先行きが読みづらい状態にあります。

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今回は現時点での新型コロナウイルスの展開を解説しながら、今後の為替相場予測を行っていきます。状況は刻々と変わっていく可能性はありますがベーシックな情報として参考にして頂ければ幸いです。

2020年 新型コロナウイルス

2020年 新型コロナウイルス

米中の貿易交渉が一歩前進に向かったことで、円安へと勢いをつけたドル/円相場は1月の半ばに突如として現れた新型コロナウイルスによって流れは大きく後退、為替相場だけに限らず金融市場は2008年来の低迷期に突入しようとしています。

新型コロナウイルスの影響による為替市場の動きは、大きく2つの時期に分けることができます。

  1. 中国における新型コロナウイルス
  2. 世界的パンデミックとしての新型コロナウイルス

中国における新型コロナウイルス

1月から2月後半にかけては、新型コロナウイルスは中国本土を中心に拡大を見せ、市場では懸念されたものの影響は限定的でした。

2月のピーク時期には為替市場は一旦落ち込みましたが、WHOでも事態はまだ緊急ではないと判断されていたことから、ドル円相場の下値は108円台前半に落ち込む程度でした。

2月末に中国で一旦拡大が縮小し始めたことから、ドル円相場はコロナ解決への希望を見せ112円台に突入したのです。

世界的パンデミックとしての新型コロナウイルス

ところが・・・

中国にてコロナウイルスは消滅に向かっていると思いきや、今度は中国本土以外で感染者が拡大し始めていきます。

3月に入ってからイタリア、スペインなど欧州を中心に米国でも感染者・死者数が増加し、WHOはついに新型コロナウイルスを世界的パンデミックとして宣言しました。

ダウ平均、ドル円は暴落

ダウ平均は1987年以来の安値をつけ、サーキットブレーカーによって取引が一旦中断される局面もありました。

ドル円相場は一時101円台まで急落しました。現在、ようやく107円台に持ち直したところですが、至ってコロナウイルスの治療薬は開発されておらず非常に不安定な状態にあります。

3月以降は、新型コロナウイルスの新たな市場への悪影響が深刻化していきます。

新型コロナウイルス 感染者数の推移
新型コロナウイルス 死者数の推移

上記チャートを見てもわかるように、

今や中国本土の数倍の規模で、世界中でコロナウイルスが脅威を振るっている状態なのです。

teacher
今回はコロナウイルスが為替相場に与える影響を見ていくにあたって、まずは新型コロナウイルとはどのような病気なのか正しい情報を確認していきましょう。

新型コロナウイルスとは

最初に、そもそも新型コロナウイルスとはどのようなウイルスなのかを解説しましょう。

新型コロナウイルスとは、

正式名称がCoronavirus desease (COVID-19)と呼ばれる感染症の病気のことです。あるウイルスが動物や人に感染することで発症します。WHO(世界保健機構)によると、1人目の患者が2019年12月31日に中国の武漢市で報告されています。

新型コロナウイルスは、もともと確認されていたコロナウイルスの新しいタイプのものです。コロナウイルスには6種類あって2000年代初頭から現在にかけていくつかの国で発症しています。

新型は、拡大の規模が過去に比べるとはるかに大きいことが問題視されています。感染のスピードが非常に速いのが新型コロナウイルスの特徴です。

どのように感染するのか

コロナウイルスは風邪やインフルエンザと同様に、接触や咳やくしゃみなどによって人から人へと感染していきます。野生動物から人へと感染するケースも見られていますが、現時点では犬や猫などのペットから感染したケースはないようです。

コロナウイルスの種類によっては動物にしか感染しないものもあるとのことです。

1人の感染者から感染する人数は、インフルエンザで1.4~1.6人。新型コロナウイルスはWHOの見解では1.4~2.5人とされていますが、実質の各機関における平均は3.3人あたりであることが明らかになっています。ちなみに風疹が5~7人、麻疹(はしか)が12~18人と高い感染力を持ちます。

手洗いをまめに行い、マスクをはめることで感染する可能性は低くなりますが、風邪やインフルエンザ同様に完全に回避できる方法はまだ見つかっていません。とくに大衆が集まる場所では急速に感染が拡大する恐れがあるとされています。

新型コロナウイルスの症状とは

新型コロナウイルの症状は、

多くの場合、咳や発熱など風邪のような症状が数日続き回復に向かうとのことです。1部の感染者から肺炎や呼吸困難など重症を引き起こすケースが見られています。

高齢者やすでに何らかの病気にある人などは、ウイルスへの抗力が低いため死に至るケースがあることが確認されています。

新型コロナウイルスの死亡率は地域によって偏差があり、約1.0~3.4%だといわれています。

過去の感染症を例にした場合、エボラ出血熱や2003年SARS(コロナウイルス)などに比べると危険性は極めて低いことが報告されています。

それでも、季節性インフルエンザの約10倍の致死率だとのことで、十分に恐れる理由があるわけです。

これまでの為替相場への影響

これまでの為替相場への影響
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新型コロナウイルスがどういう感染症なのか大まかに理解できたところで、実際に新型コロナウイルスが為替市場に与える影響を考察していきたいと思います。

新型コロナウイルスが為替市場に与える影響を、

  1. 中国本土における新型コロナウイルス(第1期)
  2. 世界パンデミックとしての新型コロナウイルス(第2期)

以上2つの期間に分けて振り返っていきたいと思います。

ここでは、為替市場を代表するドル円相場の動きを例に挙げて見ていきます。

第1期の新型コロナウイルスの影響

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まずは、第1期として新型コロナウイルスが中国で確認されてからピークを迎えて収まるまでの期間をドル円相場のチャートで確認していきます。
ドル円為替相場チャート
ドル円為替相場チャート

新型コロナウイルスの展開と為替相場の関係を見ていくため、まず最初に相場に影響を与え始めた1月10日から、一旦コロナが収まった2月末あたりまでにポイントを10点に絞って解説していきます。

①1月10日 中国武漢市で発生した新型コロナウイルスの警戒報道

9日に中国国営テレビにて新型コロナウイルスを検出したことが報道されました。これが初回の相場への打撃となります。11日には初の死亡者が出て相場は警戒態勢に入ります。

110円台に進みかけていたドル円相場は、109.66円から109.43円まで下落します。

②1月14日 タイで新型コロナウイルス発症

13日、タイの保険省が武漢市からの中国人観光客が新型コロナウイルスに感染していることを公表しました。そこから世界的に感染が拡大することが懸念され始めます。

110.18円の高値をつけていたドル円相場は、1週間で109.77円まで下がります。

③1月21日 台湾で感染者が確認される

21日、WHOは新型コロナウイルスに関して緊急会合を開催、さらに台湾にて感染者が確認されました。やや楽観的になりつつあったドル円相場は再度下降モードに入っていきます。

110.24円まで持ち直していたドル円相場は、ここから本格的な下降トレンドに展開。発症者・死者数の増加が進み2日間で109.22円の安値まで下がり続けます。

④1月24日 中国の3大都市で移動制限、警戒強まる

武漢市以外でも感染者が増え始め、中国では公共交通機関が閉鎖、航空機は運行停止、各企業の休業宣言が相次ぐなどでドル円相場はさらに下降し続けます。

109円台前半で留まるかと思われたドル円相場は、108.78円の安値まで下がってしまいます。

⑤1月28日 治療法・新薬の開発急がれる

各国、企業の警戒態勢が強化されている中、新型コロナウイルスの治療法・新薬の開発が急がれている報道があったことから懸念がやや和らぎ始めます。

108円台後半だったドル円相場は109円台前半まで持ち直していきます。

⑥1月31日 WHO 新型コロナウイルスで緊急事態宣言

新型コロナウイルスに対する治療法は見つからず、感染者・死者数は増え続ける一方。中国では死者数が200人を超えWHOは緊急事態であることを宣言しました。

109円台前半まで持ち直していたドル円相場は、2月1日には108.31円の安値まで下がりきってしまいます。この日の安値が現時点でのコロナウイルスによる最安値価格となっています。

⑦2月2日 エイズ・インフル薬で症状改善が見られる

出口がなかったかのように思えた新型コロナウイルスに、抗エイズ薬とインフルエンザ薬の投入によって病状が回復したことがタイ保険省によって発表されました。

この時点からドル円相場は上昇トレンドへと切り替わっていきます。2月4日には109円台前半まで回復します。

⑧2月6日 ワクチン開発にゲイツ財団が100億円拠出

世界経済への打撃が懸念される中、ワクチン開発に向けて世界的な規模で協力体制が進んでいきます。マイクロソフトのゲイツ財団はワクチン開発支援に100億円を拠出。他国政府・企業からの寄付や支援が続きWHOは加盟国に740億円支援を要請。

WHOを筆頭に、企業や研究機関による治療薬の開発が本格化する動きが強まります。

8日にはドル円相場はようやく110円台前半まで持ち直します。

⑨2月13日 死者1110人、感染者4万4000人超える

武漢市を含める湖北省の統計にて、死者数が1110人、感染者数は4万4000人を超えたことが発表されました。。各地域における封鎖管理の強化から、まだ感染状況は増加傾向にありつつも増加幅は縮小していることも確認されています。

増加が止まらないことによって、110円台に突入したドル円相場は109.71円まで下がりますが下値は限られているようです。

⑩2月19日 1日の感染者数が増加から減少へ向かい始める

WHOの発表では、中国本土の感染者数は7万2528人、死者数1870人を記録しており依然として増加傾向にあるのですが、1日の感染者数の数は大幅に減少に向かっていることがわかりました。新型コロナウイルスへの懸念が和らいだこと、さらに米国株式が堅調であることを理由に米ドル買いが進みます。

ドル円相場は110円台を突破し110.80円の高値を付け、これまでとは全く違った動きを見せ始めています。

2月20日のドル円為替チャート
2月20日のドル円為替チャート

2月20日、ドル円相場は昨日の上昇の流れを受け111円台にようやく突入しました。長らく米中貿易戦争にてくすぶっていたドル円相場が111円台になるのは約10カ月ぶりです。

コロナウイルスに対する懸念はまだ強いにもかかわらず、2月後半のドル円相場は上昇に向かい111円の壁を突破。そして、そのまま相場は111円台後半そして112円台への波に乗っていきます。

2月20日の19時を過ぎてからドル円の為替レートは、

111.97円から112.22円の高値を付けました!

上昇に向かった理由

中国保険当局の発表によると、2000人近くあった1日のウイルス感染者数がわずか394人の増加にとどまったことが重要視されたようです。

おそらくコロナウイルスは消滅に向かうとの希望からドル買いが進んだのです。

しかし・・・

中国では消滅しつつあったコロナウイルスは、とっくに他国へと繁殖する場所を移していたのです。そして、新型コロナウイルスの第2期がダウ市場・ドル市場の値崩れとともに幕を開けていきます。

第2期の新型コロナウイルスの影響

2月末から3月半ばにかけて新型コロナウイルスは中国本土以外で感染者・死者数を急速に増加させていきます。これが第2期の新型コロナウイルスです。

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ちょうどドル円相場が急落に向かい、回復し始めるあたりの期間に焦点をあてて解説していきます。
ドル円為替相場チャート
ドル円為替相場チャート

2月20日に112.23円の高値を付けてから、ドル円相場はこれまでにない速さで急落していきます。まず下落のきっかけとなったのが韓国、イタリアでコロナの感染者・死者数が増加し始めたことです。

①2月24日 韓国・イタリアでコロナの警戒強まる

24日、感染者数が急激に増えたことから韓国政府は警戒レベルを「深刻」段階へと引き上げ、渡航を控えるよう警告しました。

イタリアではすでに新型コロナによる感染者数・死者数が急増し始めており国際的イベントだったヴェネチア・カーニバルを中止、学校閉鎖など緊急な対策を発表しています。

24日~25日にかけて111円台半ばで推移していたドル円相場は110.32円まで落ち込みます。

②2月26日 世界中で感染者数が拡大

韓国、イタリアそしてイランを筆頭に世界各地でコロナの感染者数・死者数の増加が報告され始めます。死者数は3,000人に近づき、感染者数は8万人を超えました。

深刻なパンデミックとなりかねない状況から、金融市場ではリスク回避の動きが強まっていきます。ドル円相場は109.89円の安値をつけます。

③2月28日 世界的な感染拡大が止まらない

新型コロナの世界的な感染拡大が止まらず、世界では相次いでイベント・スポーツなどが中止されていきます。在宅勤務、時短への切り替えが急がれ、休業する職種も急増します。

感染拡大の先行きが全くわからない状態で、世界経済の低下・混乱は避けられないとの見方が本格化していきます。28日にアジア株安・欧州株安・米国株安を受けてドル円相場は107.51円まで急落します。1日で2円も下がります

④3月3日 G7の財務相・中銀総裁が緊急の電話会議

どこかで拡大が収まるとの期待は日々薄れ、世界的な経済恐慌が目の前にきている状態に陥ります。G7の財務相・中央銀行総裁はこれから予想される下振れリスクについて経済政策にて下支えしていく姿勢を表明します。

この表明から、新型コロナへの懸念を加速させる結果となり、ドル円相場は新たな安値圏へと突入していきます。3月3日にはとうとう107円割れ、106.93円の安値をつけます。

⑤3月5日 米国カリフォルニア州非常事態宣言

4日には急落から反発の気配を見せていた為替市場は、5日に米国カリフォルニア州がコロナの非常事態宣言を発表したことで、市場心理を悪化させてしまいます。

一方、中国では感染終息の兆しが見られ、国内移動制限が緩和されていますが、米国10年債の利回りは0.95%台まで低下。107.73円の高値から105.95円の安値まで1日で約2ドル下がっています。

⑥3月6日 終わりが見えない新型コロナと相場急落

いつが新型コロナのピークなのか、いくらが相場急落の底値なのか、終わりが見えな状態から株式、為替、先物などさらに安値を更新していきます。

6日には、ドル円相場は買い戻しの動きがわずかに見られつつも、104.99円と安値を更新します。

⑦3月9日午前 新型コロナ米国各地で非常事態宣言

⑦3月9日午前 新型コロナ米国各地で非常事態宣言

イタリア、欧州全域に感染は拡大、米国の各地にて非常事態宣言が発表され9日月曜日の早朝ドル円相場は104.43円でオープンした後、103.50円の安値をつけ約3時間後には、101.53円まで暴落します。

たったの3時間で3円も下がってしまうのです。

⑧3月9日午後 ニューヨーク州非常事態宣言と原油安が加速

⑧3月9日午後 ニューヨーク州非常事態宣言と原油安が加速

一旦は底をついたかのように見えたドル円相場は、ニューヨーク州の非常事態宣言と原油安の加速によってさらに101.17円の安値まで下がり続けます。

101円台までドル安円高が進むのは3年4か月ぶりの水準で世界市場はパニック状態に陥りました。

2月20日の112.22円から、わずか18日間で11円も下がったことになります。

⑨3月10日 新型コロナの経済政策・金融緩和に期待

前日の相場急落を受けて、トランプ大統領は新型コロナに対して大規模な経済政策を実施していく意向を表明しました。給与減税、打撃を受けた企業を経済的に支援していく方針が明らかになり、3年来の安値相場は104円台に回復していきます。

ただ、12日にはWHOが新型コロナをパンデミックとして宣言、各国の経済政策が相次いだとしてもコロナが解決されたわけではないことから、ダウ平均は大暴落、ドル円は103円台に落ち込みます。

⑩3月14日 米国非常事態宣言と経済政策の強化

トランプ大統領は国家非常事態を宣言し、各州、自治体への支援を強化することを表明。FRBは大幅利下げの方針を発表しました。

加えて、日銀、ECB、イングランド銀行、カナダ銀行、ノルウェー銀行など各国の中央銀行は結束して、利下げや支援金などでにて経済を支援していく方針であることから市場はやや回復の兆しを見せ始めています。

14日のドル円相場は、一時的に108.49円の高値まで回復を見せました。

新型コロナウイルスはどうなる?

新型コロナウイルスはどうなる?

現状では、新型コロナウイルスによる市場への打撃は各国の経済政策によって、一旦はなだめられている状態にあります。ますます感染が拡大する恐れがあるのも事実で、中国ではピークを過ぎ感染が収まりつつあるのも事実です。

今後の為替相場を予測していくにあたって、最も重要なポイントとなるのが新型コロナウイルスは拡大していくのか、消滅に向かうのかということです。

現在の新型コロナウイルス

ここで、3月17日時点での新型コロナウイルスの現状を確認しておきましょう。

日本経済新聞の統計によると、

  • 現在の感染者数 → 世界全体で17万7,421人
  • 現在の死者数 → 世界全体で7044人

感染率が高い順に、

  • イタリア 感染者数27,980人・死者数2,158人
  • イラン 感染者数14,991人・死者数853人
  • スペイン 感染者数9,191人・死者数309人

となっており、今一番急激に感染が拡大しているのがイタリアです。現在でもこの3国は目立って上昇の過程にあります。

各国の状況

一時は拡大が加速した韓国は3月以降は減少傾向にあります。新たに数を増やしつつあるのがフランスで、欧州近辺に感染拡大が集中しているようです。

米国は感染者数3,774人・死者数41人。日本は感染者数829人・死者数28人。

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世界の新型コロナウイルスの感染状況は、日経新聞の特設サイトからご確認頂けます。

各国の経済政策・金融緩和

次に、現在取り組まれている各国の経済政策・金融緩和の状況を見ておきましょう。

米国

  • 給与税・社会保障税の軽減(免除)
  • 時短や休業に対する補償
  • 中小企業への資金支援
  • 新型コロナ新薬開発への83億ドル緊急補正予算
  • 米国民への1兆ドルの現金給付
  • FRBの事実上ゼロ金利政策

など・・・

欧州

  • 一時的な長期資金供給オペレーションを開始
  • 中小企業への資金貸し出し金利の大幅低下
  • 1,200億ユーロの投資資産を購入する方針
  • ECBの追加利下げも視野にあり

など・・・

英国

  • 長期貸し出し資金、1,000憶ポンドの供給プランを新設
  • 時短・休業への支援金
  • ワクチン開発への4,000万ポンドの拠出金
  • イングランド銀行による緊急利下げ

など・・・

その他の国

  • 日本 → ETF買い入れ額を倍増、減税検討、追加緩和など
  • 中国 → 1兆元の資金供給、優遇貸出金利など
  • ニュージーランド → 73億ドル規模の企業支援
  • ブラジル → 約300憶ドルの経済対策

など・・・

新型コロナウイルスの3つのシナリオ

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新型コロナと為替相場の先行きは、3つのシナリオが考えられます。
  1. ウイルスの感染力は弱まっていき自然消滅する
  2. 新しい治療法が開発され危険度が著しく低下する
  3. 感染力が今後も拡大継続していく

今後の為替相場の展開

今後の為替相場の展開
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それでは、新型コロナウイルスによる今後の為替相場の展開を3つのシナリオ別に解説していきます。

1.ウイルスが自然消滅する

アメリカの医療研究機関(CDC)においてはその他多くのウイルスと同様に、新型コロナウイルスは次第に自然消滅していくタイプのコロナウイルスかもしれないとの見解があります。

例えばSARSタイプのコロナウイルスが2003年~2004年にかけてアジア、アメリカやヨーロッパなどで発生しました。また、MERタイプのコロナウイルスが2012年と2014に中東を中心に感染が拡大しています。

双方のケースでは、感染がピークに達した後は自然消滅していて風邪やインフルエンザのように一時的に季節的な要因などから大流行するものだと考えられています。

もし、新型コロナウイルスもSARSやMERタイプと同種のウイルスなら2,3カ月内には収まる可能性が高いとのことです。ただ、この場合は、また何時・何処で再発するかわからない不安があります。

また、各国のピーク時期にズレが生じるならば、いつまでたっても新型コロナが消滅することはなく、感染への懸念が残ります。

ドル円の相場予想

このシナリオでは、新型コロナウイルスへの懸念が完全になくなるわけではありません。潜在的な不安が残るためドル円相場の上値は限られてくるでしょう。

米国、欧州、中国など主要経済国の状況が改善に向かった場合でも、数か月分のダメージを相殺するにはさらに数か月~1年ぐらいはかかる可能性があります。

ただ、一旦は新型コロナウイルスへのパニック的な懸念は忘れられるため、市場にはある程度の希望が見えてくるといえます。

この場合、ドル円相場は上値局面では109円~112円、下値局面では105円~108円のレンジ相場で推移していくでしょう。

2.新しい治療法が開発される

最も理想的なシナリオは、現状では可能性は低いようですが、新型コロナウイルスに対する新しい治療法が開発されることです。

現在WHOを筆頭に各国の医療機関や企業において、新型コロナウイルスの治療法・治療薬の開発が進められています。

代表的な動きをいくつか挙げると、

  • 欧州医薬品庁(EMA)は治療薬・予防薬の開発支援に積極的に取り組む旨を表明
  • 米国防衛省の支援を受けて米国立衛生研究所では新薬の開発が急がれている
  • 中国科学省のもとで投薬による臨床試験が開始されている
  • 各国の大手バイオ製薬会社による新薬開発が加速している

など、新型コロナウイルスを完全に解決する希望が、徐々にですが見え隠れしている状態です。

近況では、富士フィルムのインフルエンザ薬が臨床試験にて有効性が確認できたとのことです。

ドル円の相場予想

このシナリオでのドル円相場は、その他のネガティブ要因がなかった場合にかなり強気でいけると思います。まず、足元の懸念材料がなくなり113円台以上に円安が進むのは確実です。安堵感から通常よりも早いペースにて円安の進行が期待できます。

もし、東京オリンピック開催までに実現できれば、オリンピックの経済効果から円安が加速します。さらに、米中貿易や大統領選などの不安材料がなければ、115円は軽く超えると予想します。

加えて、原油高とドル高、米経済の良好な経済指標、欧州と英国の健全な展開などが見られれば120円あたりまで円安は進むかもしれません。

1月~3月のダメージを考慮

ただ、ここで考慮しておきたいのが今期1月~3月のダメージが5月6月または、夏以降に数字として表面化されるという点です。一時的に業績結果への幻滅からドル円相場が弱まる可能性は高いです。

ドル円相場は106円前後の安値圏から118円あたりの高値圏で激しく変動していくと予想します。120円突破も考慮しておきたいところです。

3.感染力が今後も拡大継続していく

そして最悪のシナリオとは、いうまでもなく新型コロナウイルスが今後もさらに感染力を拡大させてしまうケースです。この要素だけでも、米中貿易戦争の激化とイラン対立の悪化を合わせた以上の悪影響が予想されます。

人の生命がかかっている以上、不安や懸念も膨大になりがちで相場の落ち込みはリーマンショックの比ではないかもしれません。

感染が今以上に拡大するということは、もう各国の経済政策だけでダメージを補っていくことが難しくなります。また、先が見えないことへの不安から必要以上の懸念・パニックが生じる可能性もあります。

ドル円の相場予想

各国では人の移動制限が厳しくなっているため、すでに世界中の航空会社・観光・小売り関連が数億円単位の痛手を受けています。さらに、各国の貿易の停滞によって製造・機械・部品関連の輸出入の規模が大幅に縮小しています。

世界経済の指標となるダウ平均は、3月2日から9日の短期間で10.66%下落しています。日経平均は7.44%下がり、ドル円は5.51%も急落しています。

仮に、このまま感染拡大が進み長期化するとなれば、世界中のあらゆる業種が制約を受けてしまい、投資力・消費力ともに著しく低下するでしょう。(一部利益につながる業種もありますが)
リーマンショック時のドル円相場
リーマンショック時のドル円相場

2008年リーマンショックによって、市場がダメージを受ける以前のドル円相場は124.12円の高値にありました。その後、2012年には75.57円まで下がり続けてしまうのです。

近年の円高圏が115円~118円であることを考えれば、100円以下に円高が進んでしまう可能性は決して否定できません。

東京オリンピックはどうなる?
また感染が拡大することによって、おそらく一番痛手を受けるのは日本です。感染が拡大すれば当然、東京オリンピックは未定の延期になり、インフラ設備にかけた数兆円は無駄な出費で終わります。

あてにしていたオリンピックの経済効果、インバウンド効果が得られず日本経済はこれまでになく弱体化していくことが予想されます。

リーマンショック時の日経平均は7,000円台に割り込み、24年ぶりの安値をつけ、この株安がさらに円高を加速させてしまいます。

東京オリンピックはどうなる?
原油価格の暴落

また、世界経済の指標となる原油価格も、新型コロナによる需要低下からすでに急落しています。このまま新型コロナが解決されなければ、原油の需要はますます低下していくことが予想されます。

原油価格の暴落と円高は非常に相関性が高く、原油価格が下がる局面では円が買われる傾向にあります。

原油価格の暴落

原油が歴史的な安値をつけたのは2000年代には3回ありました。3回とも円高が進んだのです。

歴史的な経済恐慌期に突入する?

新型コロナから現在のように市場が痛手を受ける前に、もともと各国の経済は米中貿易摩擦によってすでにダメージを受けていました。

そこで、このまま米国経済を筆頭に世界経済が恐慌期に突入すれば、回復に少なくとも2,3年はかかるかもしれません。だからこそ、米国・欧州などの主要国は必至で食い止めようとしているわけです。

このシナリオにおいてドル円相場は、下値局面では100円~103円のレンジ相場で推移、上値は激しく限定され107円~109円前後が限界だと見ます。

まとめ

まとめ

新型コロナウイルスは全く未知のウイルスであるため、世界中で感染の拡大や危険度が懸念されています。

米国・欧州などの主要国は経済へのダメージを食い止めようと努力していますが、どんなに経済対策を検討したとしても、根本から新型ウイルスを解決しない限り、市場が回復に向かうことは難しいでしょう。

とくに日本は

目の前に東京オリンピックを控えおり、早急に新型コロナへの解決に向けて尽力すべき局面にあるのですが、現状はまだ国内の感染率が低いこともあり、他国に依存している部分が大きいといえます。

他国任せでどこか他人事のような態度が伺えるのではないでしょうか。ひとまず国内の感染率が収まればそれでいいというわけではありません。

teacher
本年度の東京オリンピックや、インバウンド市場の活性化には日本経済の将来がかかっているといっても過言ではありません。

ぜひ、ここで経済大国の1国として、新型コロナのワクチン開発などに資金面で腕を振るってほしいところだといえるでしょう。

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