スイス株価指数20(SWI20)投資の攻略法と買い方。CFD・ETF比較。おすすめの証券会社

CFDなら世界中の株価指数が取引できます。株価指数CFDを取り扱う業者はあまり多くはないものの、NYダウや日経平均はもちろんのこと、中にはちょっとマイナーな株価指数を取り扱う業者もあります。

そこで、株価指数CFDでぜひ注目したいのがスイス株価指数20です。

スイスは、FXトレーダーならよくご存知のように安全性が高い通貨として有名です。その背景には、スイス銀行やクレジットスイスなどの大御所バンクの存在があり、スイスといえば資産、信用、高格付けなどのイメージがあります。スイス株価指数20は安全資産としてひそかに人気がある投資商品なのです。

スイス株価指数は国内では情報が少ないため、どんな株価指数なのか知らない方も多いですよね。

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今回は、スイス株価指数CFDの特徴や買い方攻略法、おすすめの証券会社などをわかりやすく解説していきます。ETFや投資信託とも比較していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

株価指数CFDとは

株価指数CFDとは

まずは最初に、CFDとはそもそもどんな金融商品なのかを簡単に見ておきましょう。

CFDとは

CFDとは、差金決済取引と呼ばれているもので、実際に市場で取引されている商品ではなく特定の商品の売買価格をやり取りする取引方法となります。

差金決済は、証拠金取引とも呼ばれている商品のことで、証拠金として担保を入れることでレバレッジをかけて売買価格を取引する仕組みになっています。

FXと同じように、預け入れた証拠金とレバレッジにてCFD商品を売買していけます。「買い」「売り」とどちらからでもポジションを持つことが可能です。

FXも差金決済・証拠金取引の1つで、正確にはCFDに分類される金融商品なのです。

CFDの種類

海外投資はなかなか国内では難しいのが現状。CFDなら、原油、金、銀、株価指数など世界中の金融商品が取引できることが魅力となっています。投資の幅がぐっと広がるのが嬉しいですよね。

株価指数CFDとは

株価指数とは、日本・米国・欧州などの代表的な株式銘柄の平均値を表したもの。株価指数の売買価格を取引するのが株価指数CFDです。
国内で取り扱いがある株価指数CFDには、
  • 日経225
  • TOPIX
  • NYダウ30
  • S&P500
  • ヨーロッパ50
  • ドイツ30(40)
  • FTSE100

などがあります。

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CFDは実在する商品ではなく、売買価格をやり取りする取引方法と覚えておくとわかりやすいですよね。

GMOクリック証券ではCFD取引について詳しく解説していますので、こちらも合わせて参考にしてみて下さい。

スイス株価指数20とは

スイス株価指数20とは、スイス証券取引所に上場する株式20銘柄で構成された指標です。スイス株価指数20は、Swiss Market Indexを略してSWI20、SMI20とも呼ばれています。

数ある上場銘柄の中からとくに時価総額・流動性が最も高いものが厳選されています。

スイスといえば、投資家にはお馴染みのスイス銀行やクレディスイスがあります。スイス銀行は安全・信頼の代名詞のような大手銀行です。かつプライバシーや匿名性が極めて優れていることから、世界中の資産家から税金対策・資産運用として活用されています。

スイス経済を代表するスイス株価指数20は、日本円や金などと同様にリスク回避先の安全資産として買われる傾向にあります。

スイス株価指数20とは
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ちなみに、スイスの首都はベルン、面積は九州より若干大きい程度の小さな国なのです。

一般的には、「アルプスの少女ハイジ」の舞台となったアルプス山脈が有名です。(若い方はハイジを知らないかも・・・)
また、スイス高級腕時計やスイスチーズ、スイスチョコレートなどもスイスを代表する商品です。

スイス株価指数20の特徴

スイス株価指数20を構成する銘柄には、世界シェア率が上位にランクインする企業が多いのが特徴です。あまり知られていないのですが、日本でも有名な企業が実はスイスだったりするのです。

銘柄 企業名 業種 おもな事業・商品・サービス
NESN Nestle/ネスレ 飲食料品 ネスカフェ、ミロ、KitKat
UBSG UBS/ユービーエス 金融・銀行 スイス銀行、クレディスイス
CSGN Credit Suisse/クレディスイス 金融・銀行 クレディスイス
ROG Roche HD/ロシェ 医療 医療製品、医薬品、バイオ
NOVN Novartis/ノバルティス 医療 医療製品、医薬品、バイオ
ZURN Zurich /チューリッヒ保険 保険 医療保険、自動車保険、損害保険
PGHN Partners G H/パートナーズグループ 金融・証券 投資、コンサルティング、資産運用
CFR Richemont/リシュモン 時計・宝飾 カルティエ、ダンヒル、クロエ
UHR Swatch/スウォッチグループ 時計・宝飾 オメガ、ブレゲ、ロンジン
ADE Adecco/アデコ サービス 人材派遣、教育

スイス株価指数20の銘柄はこちらから

スイス株価指数の企業のほとんどが日本にも支社を構えています。

ネスカフェやKitKatはスイスが本社だったのです。メーカーはネスレで世界シェア2位。KitKatはあまりにも有名なため、日本のメーカーだと思っていた人も結構多いのではないでしょうか。

また、医療で有名なロシェは世界シェア1位、ノバルティスは世界シェア2位です。自動車保険のチューリッヒ保険や、高級ブランド時計のカルティエ、ダンヒル、オメガなど日本人にも馴染みがあるハイブランド企業が多いため、スイス株価指数は安定した成長が期待できるのです。

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なぜ、九州程度の小国スイスにこれだけ優良な企業が揃っているかというと、スイスの法人税が低いことが理由となっています。

もともとは米国や欧州を拠点としていた大手系列がスイスに本社を移す傾向にあり、凝縮されたハイレベルな株式が集まる結果となったのです。

スイス株価指数の強み

スイス株価指数はコロナやリーマンショックなどの景気低迷時でも強いことにも注目です。

スイス株価指数の強み
ダウ平均や日経225などのメジャーな株価指数に比べると、値上がり率はあまり派手ではないものの落ち込んだ時のダメージが小さめです。マルで囲んだ部分は2009年のリーマンショック時と2020年のコロナショック時の動向です。
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世界トップクラスの資産家層が利用する銀行口座、時計・宝飾などのハイブランド品は、経済恐慌時などには回避先として資金が流入しやすくなります。また、機械、電機などの輸出産業ではなく飲食料品や医療が大半を占めるため、景気低迷にも左右されづらい利点があるのです。

スイス株価指数CFDの買い方

スイス株指数CFDの買い方・始める手順は以下の流れで始めることができます。

  1. スイス株価指数が取引できる業者・証券会社を調べる
  2. 条件に合った業者・証券会社を選ぶ
  3. 総合口座(メイン口座)を開設する
  4. CFD口座を開設する
  5. 取引計画に合わせて資金を入金する
  6. 取引機会を待つ・見つける
  7. 最初のポジションを買う
  8. 利益が出たら決済して利確
CFDの取引ツール

業者が提供する専用の取引ツールを使って売買することができます。

CFDの注文方法

CFDの注文方法は、その業者が提供するFXと同じ機能が使えるのが一般的です。成行、指値・逆指値、トレール、IFD、OCOなど。「買い」と「売り」とどちらからでも入れます。

スイス株価指数CFDを始める際の注意点

選ぶ業者によって、同じスイス株価指数CFDでも取引条件が異なります。

公式サイトでは確認できないケースもありますので、問い合わせなどで聞いておきましょう。

  • 最大レバレッジ → 10倍(レバレッジ規制にて一律)
  • 手数料 → 無料の場合が多い(要確認)
  • スプレッド → 2.0~6.0
  • スワップ → 先物CFDはなし、現物CFDはスワップがある
  • 配当金 → 保有期間に応じて配当金がもらえる場合がある
  • 取引単位 → 1単元、または0.01ロット~が平均的
業者によっては、ポジションを保有するタイミングで価格調整額がスワップ以外でかかる場合がありますので必ず確認するようにして下さい。

スイス株価指数20 CFD・ETF比較

スイス株価指数20 CFD・ETF比較

スイス株価指数20は、国内ではほんの一部の業者のみが取り扱っていて選択肢がほとんどないことが難点。

そこで、スイス株価指数20をETFや投資信託で取引する方法もあります。どんなETF・投資信託があるのかをご紹介しておきましょう。

スイス株価指数のETF・投資信託

ETF

※銘柄コードが数字の場合は東証上場、アルファベットの場合は米国市場に上場しているETFです。

東証のETFは一般の証券会社で株式のように売買できます。海外市場に上場しているETFは海外株式を取り扱う証券会社で取引可能です。
投資信託
投資信託は、それぞれ取り扱いがある銀行・証券会社から購入できます。

CFD・ETF・投資信託 比較一覧

スイス株価指数20をCFD・ETF・投資信託とで比較していきます。

CFD ETF 投資信託
取引業者 取り扱いが少ない 国内ものは1種類 比較的に取り扱いが多い
取引時間 業者ごとに異なる 東証のオープン時間 金融機関の営業時間
ポジション ロング ショート ロング ショート(信用取引) 不可
レバレッジ 最大10倍 最大3.3倍(信用取引) 不可
取引単位 1単位~ 1株~ 少額から可能
手数料 無料の場合が多い 業者による
信託報酬がかかる
業者による
信託報酬がかかる
スプレッド 比較的に狭め 広め 広め
スワップ 現物はあり、先物はなし なし なし
配当金 配当金が出るケースがある 配当金がもらえる 配当金がもらえる
備考 国内で得られる情報が少ない 株式のように簡単に売買 取引価額が若干曖昧

スイス株価指数CFDのメリットデメリット

スイスの株式は国内では取引きできません。CFDなら、少ないながらも取り扱う業者があります。実際に市場で取引されているスイス株価指数が売買できることがCFDの魅力です。手数料も無料で、しかもレバレッジをかけて取引できる点も有利です。

スイス株価指数CFDのデメリットは、ショートの場合にマイナススワップがついたり、業者によってはロングでもショートでもマイナススワップや価格調整額がつく場合があることです。

ETF・投資信託のメリット・デメリット

ETF・投資信託の場合は取り扱う業者が多くなることや、配当金がもらえることがメリット。さらに、ETFなら株式のように簡単に売買できるので株式取引に慣れている方には便利です。

ただし、ETF・投資信託はあくまでもスイス株価指数に連動するファンド。商品ごとに組入れ銘柄や価格などが異なるため、どのファンドがよいのかわかりづらいことがデメリット。

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CFDなら、実際に市場で取引されているスイス株価指数20の価格が反映されるため、リアルにトレードできることが投資家のモチベーションとなります。

加えて、レバレッジがかけれる点でもCFDの方が有利だといえるでしょう。

スイス株価指数20の攻略法

スイス株価指数20の攻略法

スイス株価指数20で勝つためのコツは?ここでは、スイス株価指数20で勝つための攻略法を解説していきます。

攻略法1.スイス株式の情報網を確保すること!

ネットで検索してもわかるように、スイス経済やスイス株式に関する情報は国内では非常に少ないです。そこで、いかにスイス株価指数関連の情報を得るかが勝負となってきます。

スイス株価指数20で勝つためには、スイス株式関連の情報ツールを確保しておきましょう。

スイス株式の情報を得る方法をいくつかご紹介しておきますので、参考にして下さい。

ETF・投資信託のレポートを活用する!

スイス株価指数の情報は少なくても、ETFや投資信託なら運用レポートや分析レポートなどを探すことが可能です。

とくに投資信託の場合、運用会社が週次レポートや月次レポートを公開していますので便利です。また、銀行や証券会社がファンドを紹介するためのレポートを参考にする方法もあります。

SWI swissinfo.ch/スイス公式ニュースサイト

こちらのサイトは、スイス発の公共ニュースサイトで10か国語に翻訳されています。日本語100%でスイスのニュースを得ることができます。

Market Watch

https://www.marketwatch.com/

Markets Watchではスイス株価指数20のチャートや、銘柄の騰落率が確認できます。相場予想する時の判断材料になりますよね。

攻略法2.スイスの法人税は要チェック!

スイスに優良企業が拠点をおくのは法人税が低いからです。スイスの法人税はスイス株指数取引では要チェックです。
攻略法2.スイスの法人税は要チェック!

スイスでは本来の法人税が16%~25%と低めで、さらに優遇税制によって安くできることが注目されています。法人税は平均が14.9%と世界でも最低水準です。だからこそ、世界をリードするような大企業の多くが拠点を構えているのです。

法人税に関するニュースや発表がないか定期的にチェックするようにしましょう。

攻略法3.主要国の株価指数も見ておこう!

スイス株価指数20の動向は、世界の主要株価指数の動きからもヒントを得ることができます。

チェックしておきたい主要国の株価指数は、

  • NYダウ、S&P、ナスダック(米国株価指数)
  • FTSE100(英国株価指数)
  • 日経225(日経平均株価指数)
  • ハンセン指数(香港株価指数)
  • CSI300指数(上海株価指数)
  • DAX(ドイツ株価指数)
  • EU50(ヨーロッパ株価指数)

など。

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とくにヨーロッパの株価指数は連動する傾向にあります。米国の株価指数は、世界経済の指標ともなるので市場全体の動向を探るのに役に立ちます。

ちなみにOANDAラボでは、世界の主要株価指数の比較チャートを見ることができます。ぜひ参考にしてみて下さい。

スイス株価指数CFDおすすめの証券会社

スイス株価指数CFDおすすめの証券会社

それでは最後に、スイス株価指数CFDでおすすめの証券会社をご紹介します。

株式に興味がある方は必見!「IG証券」

株式に興味がある方は必見!「IG証券」
  • 株価指数CFDの最大レバレッジ:10倍
  • 手数料無料
  • 17,000以上のCFD商品

CFD商品の数が圧倒的に多いのがIG証券です。IG証券は外資系の大手証券会社でロンドンに本社があり、日本にも支社を構えています。手数料も無料で、世界中のCFD商品が17,000以上取引できます。(株式など一部商品は手数料がかかります)

株価指数CFDは、スイス、フランス、ノルウェー、ギリシャなど欧州だけでもかなりの数が揃っています。また、スイスをはじめ世界中の個別株CFDも取り扱っているため、海外株式に興味がある方は必見です。

現物の海外株式も多い!「サクソバンク証券」

現物の海外株式も多い!「サクソバンク証券」
  • 株価指数CFDの最大レバレッジ:10倍
  • 手数料無料
  • 世界中の株価指数・株式が豊富

CFD商品だけでなく、世界中の株式が現物でも取引可能なのがサクソバンク証券の強みです。サクソバンク証券は、デンマークに本社を構える銀行系のオンライン証券でグローバルに展開している大手です。

FX、株式、CFD、ETFと国内・海外の商品が揃っています。世界15か所の取引所の株式12,000銘柄が取引できます。株価指数CFDも25種類と豊富です。本格的に海外投資を行いたい方に見逃せない証券会社です。

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ちなみに、以下の記事ではヨーロッパ株価指数50について詳しく解説しています。ぜひこちらも参考にしてみて下さい。

まとめ

まとめ

スイスは、フランス、ドイツ、イタリアのちょうど中間にある小さな国です。人口は866万人、神奈川県の人口に等しい規模なのです。

人口が少ない小さな国であるにもかかわらず、リーディングカンパニーのメッカとしてスイスは世界中から注目されています。売上高で世界トップを飾る企業は20社以上、GDPでは世界19位、1人あたりのGDPでは何と4位にランクインする経済密度の濃い小国なのです。

さらに、スイスは国の債務残高は先進国の中では最も低く、黒字経営を安定して維持している国でもあります。

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スイスは、「投資で収益を上げていきたい、でもリスクは避けたい」投資家にとって、理想的な投資先だといえるのです。スイス株価指数20は代表的な安全資産の1つ、ぜひこの機会に、堅調な成長が期待できるスイス株価指数CFDで安定した資産運用を実現していきましょう!

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