FXデイトレードで勝つための損切・利確ルールとは?適切なエントリー、エグジットポイントを解説

FXデイトレードで勝つためには、損切り・利確ルールを守っていくことが欠かせません。利確はできるだけ大きく、損切りはできるだけ小さいうちに実行することが大切です。いくらで利益を確定して、いくらの損失が出たら損切りするのか決めるのはトレーダー本人です。

おそらくFX初心者の方は、損切りや利確ルールをどう設定すればよいのかわからずに戸惑う方が多いでしょう。

損切り・利確のルールを設定する基準にはとくに決まりはなく、これが正解といった答えもありません。おそらくFXのスキルの中で最も難しいテーマだといっても過言ではありません。

損切り・利確ルールはすべてのトレーダーにとって永遠の難題・テーマでもあるのです。
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今回は、FXデイトレードで勝つためのの損切り・利確ルールについてわかりやすく解説していきます。適切なエントリー・エグジットポイントを定める方法も合わせてご紹介していきますので、どうぞ今後のトレードの参考にして下さい。

FXデイトレードとは

FXデイトレードとは

FXデイトレードの損切り・利確ルールについて解説する前に、まずはFXデイトレードとはどのような手法になるのかを簡単に解説しておきましょう。

FXデイトレードとは

文字通りに1日で売買を完結させる取引手法のことで、数十分から数時間で利益を狙うスタイルです。

その日のうちに利益が確定できることから、安定して稼げるようになれば、毎月の収入源ともなり得るトレード手法です。FXデイトレードは、副業や専業トレーダーとなるための突破口となります。

FXデイトレードの特徴

FXデイトレードでは、中長期やスイングなどのトレード手法とは異なり、狙う値幅が小さいのが特徴です。

1日の中で為替相場が動く値幅はある程度が限られています。例えば米ドル/円などの主要通貨ペアで、長時間待って100pips動けば良い方です。通常は30pips~50pips前後がデイトレードの目標の値幅だといえるでしょう。

数回の取引にて稼ぐこともできる

デイトレードでも、どれくらいの時間で取引していくのかによって、1日の取引回数も異なります。

朝エントリーして夕方・夜にエグジットというパターンであれば1日1回程度の取引となりますが、2,3時間程度の取引を数回行えば、30pips程度の値動きでもある程度の稼ぎになります。

デイトレードに慣れてくると数分~30分以内の取引を数多く重ねるトレーダーもいます。

それぞれのトレードの目的やライフスタイルに合わせて、取引時間が選べるのもデイトレードの魅力となっています。
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FXデイトレードの特徴やメリット・デメリットを詳しく知りたい方は、以下の記事からご覧になれます。参考にして下さい。

FXデイトレードで勝つために

デイトレードは、1日ごとに移り変わるチャートや経済情勢を敏感にキャッチして相場予測を行うことから始まります。

「今日は一気に上昇に向かうな」

「これから下がる可能性が高いな」

「一旦売られるだろうけど、たぶん後半はまた買いが進むな」

というように、大まかにその日の相場の流れを予測していきます。大まかな流れを予測することで、どこでエントリー・エグジットすればよいのか検討することができます。

デイトレードでは毎日のチャート分析と情報収集が勝率を左右していくといえるでしょう。

勝つためのコツ

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FXデイトレードで勝つためのコツやポイントをここで確認しておきましょう。

1.得意な分析手法を身に付ける!

その日の相場を、できる限り正確に予測していくために欠かせないのがテクニカル分析とファンダメンタル分析の双方からのアプローチです。

テクニカル分析の基本
  • ローソク足
  • レジスタンス・サポートライン
  • トレンド・チャネルライン
  • チャートパターン
  • 移動平均線、ボリンジャーバンドなど
ファンダメンタル分析の基本
  • 政治・経済ニュース
  • 金融政策・金利
  • 主要経済指標
  • 主要株価指数
  • 事故、事件、災害など

毎日移り変わる為替相場を読むためには、得意な分析手法が1つでもあると大いに役立ちます。あれもこれも使ってというよりは、1つ2つの分析方法を掘り下げていった方がより正確な分析が実現できます。

2.値動きが期待できる通貨ペア・時間帯を選ぶ!

数十分や数時間にてある程度の利益を得るためには、値動きが期待できる通貨ペアや時間帯を選ぶことが大切です。

値動きが期待できる条件は

  • 取引量が多い(米ドル、ユーロ、円など)
  • 変動幅が大きい(英ポンド、豪ドルなど)
  • 取引量が多い市場に時間帯に合わせる(ロンドン、NYなど)
  • ニュースで注目されている通貨を選ぶ(政治・経済など)
  • 経済指標の発表(米国、欧州など)

などを考慮して通貨ペアや時間帯を選ぶようにしましょう。

3.15分足・30分足チャートがおすすめ!

実際にデイトレードで取引する際には、15分足か30分足チャートを使うのがおすすめです。1分、5分だと全体の相場の動きが読みづらいですし、1時間足以上になるとチャートが大まかすぎて売買のタイミングが図りづらいです。

数十分程度の短めの取引を行いたい方は15分足、数時間は取引に時間をかけたい方は30分足がちょうどよいです。メインで使うのは15分・30分足でも分析する際には月足、日足など幅広い期間で見ていくことがポイントです。

4. 損切・利確ルールを徹底する!

FXデイトレードで勝つためには、小さくとも確実に利益を得て、損失をできる限り小さくしていく必要があります。そのために必要なのが損切・利確ルールを決めておくことです。

損切・利確ルールは設定しておいたしても、実際に守るのが難しいのが実情です。決めたルールを守れるかどうかで利益が左右されてしまいます。

5.少額から実践で練習する!

これからデイトレードを始める方は、まずは少額取引にてエントリー・エグジットのタイミングを練習していくことが大切です。最初は数百円程度の利益から狙っていきましょう。

小さな利益でも「勝つ取引」の回数が増えてくれば、資金を徐々に増やしていけば、ある程度の利益が得られるようになります。

デイトレードは1日で手じまいするのが基本です。利益が1日で出る反面、損益も1日で確定してしまいます。損失を出すスピードが速くなることに気をつけましょう。

損切・利確ルールとは

損切・利確ルールとは

FXデイトレードで勝つためには、損切り・利確ルールをあらかじめ決めておくことが欠かせません。損切・利確の設定が曖昧だと、そのままトレードも曖昧に流されてしまい、最適な売り時・買い時を逃してしまうことになります。

冒頭でも軽く触れましたように、損切り・利確ルールを設定して実行していくのは、経験を積んだトレーダーでも容易ではありません。相場の流れがどうなるのか、誰にも正確な答えは出せないからです。

初心者の方にとっては、損切りや利確という言葉を聞いても、どのように設定して実行していけばよいのか、なおさら戸惑ってしまいますよね。

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では、そもそも損切り・利確ルールとは何なのか、どのように設定すればよいのか、そして実行していく方法をここで詳しく解説していきます。

損切りとは

損切りとは

損失が拡大するのを防ぐために、損失が小さいうちに決済して見切りをつけることをいいます。

損切りは、このままプラスに転換する場面はこないと判断する意味が含まれています。ポジションを保有することで、含み損(マイナス額)がこれ以上大きくなるよりは、今決済して損失を確定しておいた方がマシだという考え方です。

損切りはした方が良い?

損切りは絶対に必要なのか、と疑問に思う方もいるでしょう。

もちろん、上級トレーダーの中には含み損を抱えても、相場の先行きに自信がある場合は保有する場合もあります。例えば、よくあるのがニュース速報などで一旦急激に相場が上下した後で、しばらくすると価格がもとに戻るケースなどです。

もし、何か確固たる理由があれば含み損が利益に変わるまで待つこともできます。

しかし、初心者にとっては待つべきどうかの判断が難しくもあります。ですから、全般的に損失が出始めた場合は早めに損切りしておくことが必須となってくるのです。もしかしたら、このまま価格が反対方向に進み、損失がどんどん大きくなるかもしれないのです。

大きな含み損と小さな損失はどちらが良い?

1万円以上の含み損のポジションを保有するのと、千円の損失を確定させるのとどちらが良いでしょうか?1万円の含み損はさらに2万円の含み損へと展開するかもしれません。そうなれば、もう損切りするにはあまりにも額が大きくなりすぎて、手も足も出ない状態になってしまいます。

千円の段階で早めに損切りしておけば、次のトレードですぐに千円分の損失は取り戻せる可能性があります。
損切りしないとデイトレードが継続できない

これが、もし長期投資であればエントリーのポジションによっては長期保有にて利益への転換が狙えます。しかし、デイトレードでは待てる時間が限られています。価格が戻るのを数日以上待つならば、そこで資金が止まってしまいます。

証拠金に余裕がある方なら、長期、スイング、デイトレードとトレード手法別にポジションをいくつか保有することも可能ですが、限られた資金でデイトレードを行う場合、ポジションを決済しそびれると身動きができなくなり、デイトレード自体を継続すること難しくなるのです。

早めに損切りすることが大切
従って、デイトレードでは、利益に転換できるかどうか不明な含み損のポジションを保有するよりは、早めに損失が出た時点で損切りしておくことが大切なのです。

初心者は損切りしそびれることも多い

ここで、初心者の方が注意しておくことは、損切りを決めた通りに実行するには、ある程度の経験が必要だいう点です。損切りが難しいのは、初心者だけではありません。

なぜなら人の心理として

  • 損失はできれば出したくない
  • 相場の動きは変わるに違いない
  • 自分の読みは正しい

と思ってしまうのが自然です。トレード経験が長い短いを問わず、この損切りに苦心しているトレーダーは意外と多いのです。

とくに初心者の場合は、リアルタイムの相場の勢いに流されてしまって、損切りも利確もしそびれてしまう可能性が高くなります。少額にて損切りの練習をしておくことが大切です。

利確ルールとは

損切りと同じくらい難しいのが利確ルールの設定・実行です。

利確ルールとは

利益がいくらになったら決済して確定させるのか、基準となるラインを決めておくことです。

利確ルールの場合は、実際に損失を出すわけではありませんので、損切りほど神経質になる必要はないといえます。ただ、いくらで利確するかによって利益を大きく左右するので重要なポイントとなります。

利確のタイミングも、相場の先行きがどうなるのか誰にも分らないため、待つべきかここで売る(買う)べきか、悩んでしまうものです。

利確のタイミングを逃さない

利確のタイミングを逃すと、相場の流れが一変して反対方向に向かい始める可能性があります。せっかく利益が出ていても、一瞬先には含み損へと変わってしまうかもしれないのです。

数十分~数時間と短時間で取引を行うデイトレードでは狙う値幅も小さくなります。その時の状況や通貨ペアによっては100pips程度狙えることもありますが、通常は30pips~50pips程度が一般的な値幅です。

デイトレードでは、欲張らずにほどほどのタイミングにて利益を確定させておくことが大切です。もう少し待ちたい、と欲を出したばかりに利益を取り損ねることは普通にあります。

最初のうちは数百円でも利益が出たら確定するようにしましょう。慣れてきたら1,000円、2,000円と利確の幅を大きくしていけます。利確に関しても少額取引にて思うように実行できるかを練習していくことが大切です。

損切り・利確はどれくらいで設定する?

損切り・利確ルールの目安は例えば1,000通貨の場合で・・・

デイトレードの練習段階 ステップ1
  • 損切り → 下がり始めたらすぐに
  • 利確 → 300円~500円

最初のうちは、相場が上がると思ったのに下がり始めた時点で、下がると思ったのに上がり始めた時点で即損切りするようにしましょう。利確の目安は300円~500円の利益で確定する練習をするといいでしょう。

デイトレードの練習段階 ステップ2
  • 損切り → 300円~500円
  • 利確 → 700円~1,000円

慣れてきたら、損切り・利確の幅を徐々に広げていくようにしましょう。

損切り・利確ルールはオーバーすることを前提に狭めに設定しておくことが成功のコツです。また、初心者の方は損切りしそびれた時のことも考えて、無理なエントリーをせずに、中長期などに変換可能なエントリーを考慮しておくのが身を守るポイントとなります。

適切なエントリー・エグジットポイント

適切なエントリー・エグジットポイント

それでは最後に、FXデイトレードで勝つための適切なエントリー・エグジットポイントをご紹介しておきましょう。

トレンドの切り替わりを狙う

上昇トレンドはいつか下降トレンドへと、下降トレンドはいつか上昇トレンドへと切り替わるものです。
トレンドがちょうど切り替わるタイミングが、最もわかりやすく効率よく稼げるエントリー・エグジットポイントとなります。

いつ切り替わるのかを予測する一番簡単な方法はわかりやすいトレンドで推移している局面を狙う方法です。

エントリー・エグジットの例
エントリー・エグジットの例

1、2回上昇と下降を繰り返した相場は次第に1つのトレンドを形成していきます。上記は緩やかな上昇トレンドの中に、一定のリズムで小さな上昇トレンド、下降トレンドを繰り返しているのがわかります。

高値のラインと安値のラインを線で結んでおくと、トレンドが切り替わる目安がつきます。

青〇は「売り」、赤〇は「買い」のポイントです。赤〇の「買い」でエントリーした場合は次の青〇の「売り」地点で利確します。

ブレイクポイントの例

上記は一定のトレンドで推移した後で、ブレイクして下降に向かうケースです。トレンドが切り替わるかどうかは、サポートライン(下値トレンドライン)を価格が下回るかどうかが見極めるポイントになります。このようにトレンドが切り替わるきっかけとなるポイントをブレークポイントといいます。

サポートラインを下回って、価格が下がり始めた時にはトレンドが切り替わるサインです。下回ったのを確認した後で「売り」エントリーすれば、価格が下がりきった時に「買い」で利確エグジットが可能です。

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トレンドが切り替わるタイミングを知る方法としてチャートパターンで見ていく方法があります。以下の記事では、5つのチャートパターンをわかりやすく解説しています。参考にしてみて下さい。

ニュース速報を狙う

もう1つ、デイトレードで単発的に稼ぐ方法として経済指標の発表やニュース速報を狙う方法があります。為替相場に大きな影響を与えるニュースや発表があった時には一時的に価格が高騰・急落する傾向にあります。

これはと思えるニュースをキャッチした時には先回りしてエントリー、素早くエグジットすることで大きな利益が得られます。
エントリー・エグジットの例
エントリー・エグジットの例

こちらのドル円チャートは4月23日、日本時間で22時30分頃、ちょうどNY市場がオープンした時の15分足チャートです。

NY市場がオープンする少し前に、日経新聞にて日銀の金融緩和の方向性が発表された時のことです。

世界市場への楽韓的な態度が急速に高まり、ドル円は約30分で1円近く上昇します。NY市場の反応を予測しておいて、NY市場がオープンする前にエントリーしておきます。そして、価格が上昇しきったところで逃げるように素早くエグジットします。

あるいは、ニュースの影響から価格が上昇しきった時点で下がるのを予測して「売り」でエントリーしておきます。予想通りに価格が戻った時点で「買い」で利確する方法もあります。

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以下の記事では、初心者におすすめのデイトレードの本をご紹介しています。ぜひ、参考までにご覧下さい。

まとめ

まとめ

今回はFXデイトレードで勝つための損切り・利確ルールについてわかりやすく解説していきました。

  • 損切りは損失を最小限に抑えるために、含み損を小さいうちに決済すること
  • 利確は利益を確実に得るために、利益が一定の額になったら決済すること
いくらの損失で損切りするのか、いくらの利益で利益確定するのか、基準となる金額(pips数)をルールとして決めておかなければ、トレードが曖昧に流されてしまいます。とくにデイトレードは限られた時間内で取引を行っていくため、狭めのの値幅、小さな金額にて損切り・利確ルールを設定しておくことが欠かせません。

実際にトレードをしてみるとわかるように、損切り・利確ルールを守ることは非常に難しいのが現実です。なぜなら、損切り・利確の局面では人としての感情に左右されてしまうからです。初心者の方は、まずは少額から損切り・利確のタイミングを練習していくことが大切です。

teacher
経験を重ねていくうちに、より的確なタイミングにて損切り・利確ができるようになると思います。損切り・利確ルールの設定は、トレーダーが半永久的に追及し続ける永遠のテーマです。これが正解といった答えはありません。

失敗してもめげずに長い目で追及・練習していくことが成功のポイントとなるでしょう。

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