プロのFXチャート分析実践講座「ジグザグチャートの見方と勝つための活用法」

FXチャート分析のインジケーターの中には、まだ使ったことがないものも多いのではないでしょうか。インジケーターと聞くと、ちょっと難しそうだなと思いがちですが、挿入するだけで自動的にラインが表示されますので、使い方のコツさえつかめば初心者の方でもすぐに使えるようになります。

確かに、インジケーターの中には仕組みが複雑なものもありますので、シンプルなものから使っていくのがおすすめです。

「FXプロのFXチャート分析実践講座」では基礎的なインジケーターから上級者向けのインジケーターまで幅広い種類をシリーズでご紹介しています。

今回は、シンプルで使いやすい「ジグザグチャート」をご紹介したいと思います。

「ジグザグチャート」はトレンド系のインジケーターで、大まかなトレンドの流れを一目でチェックできて、安値や高値、レジスタンスやサポートのポイントが掴みやすくなるのが大きな特徴です。
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「ジグザグチャート」の基礎知識見方や使い方勝つためのトレード手法をわかりやすく解説していきます。ぜひ、試しに使ってみて下さい。

FXテクニカル ジグザグチャート

FXテクニカル ジグザグチャート

「ジグザグチャート」はトレンドの大まかな流れを線で結んでくれるインジケータです。一定期間の高値と安値の位置や方向性がわかるため、自分でラインを上手く引けない初心者の方や、ラインを引く手間を省きたい中級者以上の方まで、あらゆるレベルの方におすすめです。

まずは、「ジグザグチャート」の概要を簡単に見ていきましょう。

ジグザグチャートとは

ジグザグチャートとは

ジグザグチャートとは

相場が上がったり下がったりする流れを、ジグザグのラインで表示してくれるインジケーターです。複雑な計算式に基づくインジケーターというよりは、高値と安値の位置にラインを引いてくれる描画ツールに近いインジケーターだといえます。

ジグザグチャートを見ることで、小さなトレンドの動きが掴みやすくなります。1つの大きなトレンドの中で相場が上下していく動きがわかるので、上昇と下降のタイミングを読むのに便利です。

自動的に一定期間内の高値の位置と安値の位置にラインを引いてくれますので、レジスタンス・サポートやトレンド・チャネルラインを引く時の目安になります。ラインを引くのが苦手な初心者の方は、ジグザグチャートを使うことでラインを引く位置がわかりやすくなります。

また、エリオット波動やピッチフォークなどを使いたい場合でも、自分でラインを引いて確認する必要がなくなるので手間や時間を省くことができます。

ジグザグチャートの開発者

ジグザグチャートの開発者はアーサー・メリル/Arther A Merill。1977年に「Filtered Wave」という本で分析手法として紹介されたインジケーターです。ジグザグチャートを使ったアーサー・メリルの分析手法はメリルパターンとも呼ばれています。

おそらくチャート分析のための描画ツールの一環として、インジケータとして挿入できるようになったのだと思われます。ジグザグチャートの使い方は色々とあるので、本やサイトでも使い方や分析方法がたくさん紹介されています。とくにエリオット波動分析に使えるツールとして紹介されるケースが多いようです。

エリオット波動のことがわからない方でも、シンプルに分析する方法があるのでご安心下さい。

ジグザグチャートの基礎知識

ジグザグチャートは挿入してみるとわかるように、相場の動きを一定期間の高値と安値にラインを引いてくれるインジケーターです。基本的に相場は上がったり下がったりしながら1つの方向に動いていきますよね。ラインの見た目がジグザグになることからジグザグチャートを呼ばれています。

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ここではジグザグチャートの計算方法や基本的な仕組みを解説していきます。

ジグザグチャートの計算方法

ジグザグチャートのラインは、その名の通りジグザグになるように、一定期間内の最高値・最安値がルールに基づいて計算されています。

  • Depth → 一定以上の値幅を更新していること
  • Backstep → 一定以上の期間を超えていること
  • Deviation → 折り返した値幅が、直前ラインの一定以上の割合であること

この3つのルールに沿った上で最高値・最安値の位置が決定されます。

暫定最高値

安値が確定した日から高値が確定する期間の終値の最高値

暫定最安値

高値が確定した日から安値が確定する期間の終値の最安値

高値

暫定最高値から終値がN%以上下落した時に高値の位置が決定

安値

暫定最安値から終値がN%以上上昇した時に安値の位置が決定

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というようにルールに沿って高値・安値のラインが引かれているため、きれいなジグザグラインが表示されるのです。

パラメーターの設定

ジグザグラインの3つのルールは、各自で任意の数値を設定することができます。

「Depth」→ ジグザグの最小期間が設定できます。この数値が大きくするとジグザグも大きくなり、小さくすると細かいジグザグで表示されます。デフォルトでは12、7あたりが多いです。

「Deviation」→ ジグザグの転換タイミングが設定できます。この数値が大きくなるとジグザグも大きくなり、小さくすると細かいジグザグになります。デフォルトでは7、5、3あたりです。

「Backstep」→ どのくらいの値幅で反転させるのかを設定します。この数値が大きいと動きが鈍くなり、小さいと敏感になります。デフォルトでは12、7、5、あたりです。

実際のところ「Depth」以外は、数値を変更してもあまり変わらないとの声が聞かれています。チャートに挿入してみて、とくに問題がなければデフォルトで使い、ジグザグの大きさを「Depth」で調整してみるといいでしょう。

ジグザグチャートの基本的な仕組み

  • トレンドの流れが一目でわかる
  • 上昇・下降のタイミングがわかる
  • レジスタンス・サポートラインがわかる
  • トレンド・チャネルラインが引きやすくなる

などを見ることができます。

売買タイミングを計る基本的な仕組みは、

  • ラインが高値から下に向かったら「売り」
  • ラインが安値から上に向かったら「買い」

とシンプルです。

ジグザグチャートはジグザグになるようにラインが引かれますので、高値から下に向かったら下降トレンド、安値から上に向かったら上昇トレンドと判断できるのです。

中級・上級編

また中級・上級編として、

  • メリルパターンを使う(ラインのパターン)
  • エリオット波動に応用する

などの方法もあります。

ジグザグチャートの見方

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では、次にジグザグチャートの見方をわかりやすく解説していきます。

トレンドの流れを見る

ジグザグチャートの最も大きな特徴は、トレンドの流れが一目で確認できることです。
トレンドの流れを見る

とくに初心者の方は、どこからどこまでが上昇トレンドで、どこからが下降トレンドなのか、なかなか判断するのが難しいものです。ジグザグラインを挿入することで、チャートをぱっと見た時にトレンドの流れを掴むことができます。

ジグザグラインを目安にして、自分でもトレンドが簡単に読めるようになります。

  • 下から上に向かうライン → 上昇トレンド
  • 上から下に向かうライン → 下降トレンド

というように、とても簡単でわかりやすくなりますよね。

トレンドの切り替わりを読む

ジグザグラインが転換するポイントで、トレンドの切り替わりを読むことができます。
トレンドの切り替わりを読む

また、ジグザグラインではトレンドの流れが読めると同時に、どのポイントでトレンドが切り替わるのかヒントを得ることができます。

  • 高値からラインが下に転換 → 上昇トレンドから下降トレンドに切り替わるサイン
  • 安値からラインが上に転換 → 下降トレンドから上昇トレンドに切り替わるサイン

ジグザグラインの転換ポイントが、売買タイミングを見るのに役に立つのです。

サポート・レジスタンスラインがわかる

転換ポイントを見ることでサポート・レジスタンスラインがわかる
サポート・レジスタンスラインがわかる

そして、ライン描画が苦手な方に嬉しいのが、ジグザグの転換ポイントからレジスタンス・サポートラインがわかりやすくなるのがメリットの1つです。

  • ジグザグの頂点(上向き・下向き)にラインを水平に引く
  • 概ねで高値のポイントにラインを水平引く
  • 概ねで安値のポイントにラインを水平に引く

レジスタンス・サポートのポイントが分かれば、相場が反転するタイミングやブレイクするタイミングを計ることができますね。

トレンド・チャネルラインがわかる

ジグザグラインを目安にすることで、トレンド・チャネルラインを引くポイントがわかります。
トレンド・チャネルラインがわかる

トレンドラインやチャネルラインを引くのが苦手な方でも、ジグザグがトレンドの流れを教えてくれますので、どこにラインを引けばよいのか目安にすることができます。

  • ジグザグの転換ポイントから下値・上値ラインをひく
  • ジグザグの方向性を目安にトレンドラインを引く

というように、ジグザグチャートがあればライン描画も簡単です。

メリルパターンを見る

ジグザグがM型・W型のパターンを作ると上昇・下降のサインとして見ることができます。このようなパターンをメリルパターンといいます。

M型メリルパターン

M型メリルパターン

M型メリルパターンは、ジグザグがM型を形成するパターンで、16種類あります。M型メリルパターンが形成されると、大きく下降に向かう可能性が高くなります。M型メリルパターンは強い「売りのサイン」です。

W型メリルパターン

W型メリルパターン

Wの文字を形成するW型メリルパターンも16種類あります。W型メリルパターンが形成されると大きく上昇に向かう可能性が高くなります。W型メリルパターンは強い「上昇のサイン」です。

エリオット波動を見る

ジグザグチャートを使ってエリオット波動を見ることができます。
エリオット波動を見る

すでにエリオット波動を使っている投資家なら、ジグザグチャートをエリオット波動分析に使う方法もあります。エリオット波動分析にジグザグチャートを使う投資家は多いようです。こちらの方法は中級・上級者向けのジグザグチャートの活用方法となります。

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ちなみに、エリオット波動について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にして下さい。

ジグザグチャートの使い方

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それでは、実際にジグザグチャートを使ってFXトレードする方法を解説していきます。

ジグザグの転換ポイントでエントリー・エグジット

ジグザグチャートを使ったトレードで、一番わかりやすいのはジグザグの転換ポイントでエントリー・エグジットする方法です。
ジグザグの転換ポイントでエントリー・エグジット

下に向かっていたジグザグラインが上に転換し始めると、上昇トレンドが始まるサインです。ジグザグが上に向かうのを確認したら、ここで「買いエントリー」します。

予想通りに上昇トレンドへと切り替わったら、あとはジグザグが転換するポイントを待ちます。上昇トレンドがしばらく続いた後で、ジグザグラインが転換して下に向かい始めました。下降トレンドが始まるサインです。ここで「売り」エグジットで利確します。

  • ジグザグの下向きの頂点 → 「買い」
  • ジグザグの上向きの頂点 → 「売り」

ちょうどジグザグに頂点ができて転換し始める時が売買のタイミングです。

ショートの場合は、上に向かっていたジグザグラインが下に転換し始めたら「売りエントリー」です。そして、今後は下に向かったいたジグザグラインが上に転換し始めたら「買いエグジット」で利確できます。

1つ1つのトレンドは長い時もあれば短い時もあります。エントリーをじっくり待ってしまうと、短いトレンドの時にはスプレッドの関係から利益が出づらくなるので注意しましょう。

ジグザグが上か下かに頂点をつくるということは、上からきたものは必ず下に向かい、下からきたものは必ず上に向かうのが大きな特徴です。頂点が一旦できれば、反対方向に向かうことはあり得ませんので、損失のリスクが低めのインジケーターだといえます。

メリルパターンでエントリー・エグジット

メリルパターンをサインにしてエントリー・エグジットする方法もあります。
メリルパターンでエントリー・エグジット

ジグザグがW3型を作りました。大きく上昇に向かうサインです。まだまだ上向きのラインが続くことが予想されます。W3が判明できた時点で「買いエントリー」で上昇トレンドの波にのります。そして、頂点ができるのを待ちます。次の頂点が出てきた時に「売りエグジット」して利確です。

ジグザグがM型を形成する時は大きく下降に向かうサインです。M15型のメリルパターンが確認できたら、「買いエントリー」で下降トレンドの波にのります。次の頂点が出てきて上に向かい始めた時に「売りエグジット」でたっぷり利確です。

メリルパターンのW型とM型は判明が微妙な局面も多々あります。見方によってはWにもMにも見えたりするので、確実にサインが読めた時だけ参考にする方がよいでしょう。

勝つためのジグザグチャートトレード手法

シンプルでわかりやすく、ダマシが少ないジグザグチャートは初心者でも簡単に使いことなすことができます。

ただ、どんなインジケーターも100%完璧ではありません。ファンダメンタルズを考慮しながら、その他のインジケーター・分析手法と組み合わせて使うことがトレードで勝つためのコツです。
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そこで、最後にジグザグチャートと相性のいいインジケーター、移動平均線と組み合わせたトレード手法をご紹介したいと思います。

移動平均線と組み合わせたトレード手法

短期・中期・長期と3本の移動平均線を使って、ジグザグのサインとゴールデンクロス、デッドクロスを参考にエントリー・エグジットを計ることができます。移動平均線は相場の流れにやや遅れる傾向にあるため、多くなりがちなジグザグのサインを限定してくれます。
移動平均線と組み合わせたトレード手法

長い下降トレンドが形成された後で、ジグザグが下向きの頂点をつくり上に転換し始めました。移動平均線を確認すると、ちょうど短期線が中期・長期線に向かっています。ゴールデンクロスの前触れです。ここで、上昇トレンドへ切り替わるのを予測して「買いエントリー」することができます。

あるいは、完全に上昇に向かうと確定したい場合は、短期線が長期線にさしかかったあたりで「買いエントリー」する方法もあります。

上昇トレンドに向かったら、次のジグザグの頂点を待ちます。ジグザグに上向きの頂点ができて、下に転換しはじめました。下降トレンドに切り替わるサインです。確実に下降に向かうかどうかを移動平均線で確認します。

移動平均線はちょうど短期線が上から中期・長期線を下に抜けようとしています。デッドクロスです。下降トレンドに切り替わることを確証して、「売りエグジット」で利確を決めます。

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移動平均線について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にして下さい。
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また、他にもシンプルでわかりやすいインジケーターをお探しの方は、カオスアリゲーターも使ってみて下さい。とてもわかりやすくて簡単です。

まとめ

ジグザグチャートは

  • トレンドの流れが一目でわかる
  • 上昇・下降のタイミングがわかる
  • レジスタンス・サポートラインがわかる
  • トレンド・チャネルラインが引きやすくなる

などに使えることが大きな特徴で、メリルパターンやエリオット波動で分析することも可能です。

基本的に、

  • ジグザグの下向きの頂点 → 「買い」
  • ジグザグの上向きの頂点 → 「売り」

といく仕組みになっているので、シンプルでわかりやすいインジケーターです。初心者から上級者まで、それぞれの用途に合わせて幅広く使って頂けます。

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ジグザグチャートだけでなく、その他インジケーターや分析手法と組み合わせることで、より勝率が高いトレードが実現できます。

今回ご紹介した移動平均線は、ジグザグチャートが教えてくれるサインを厳選する役割を果たしてくれるのでおすすめです。ぜひ、試してみて下さい。

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ABOUTこの記事をかいた人

投資信託、株式投資、外貨預金、FX、金、プラチナ、不動産投資などのバランス投資を副業として5年目。自己流の金融ライターが投資や資産運用をわかりやすく解説します! これまでの経験を活かした節約・お得な金融情報なども公開しています。 職歴:飲食関連、IT業界、住宅設備等の営業職を経て、独学にて投資を学び個人投資家・金融ライターとして独立。