チャートパターンを自動検出するならオートチャーティストがおすすめです。初心者から中級者以上のトレーダーまでFXチャート分析においてとても役に立つツールです。
FXではチャート分析が欠かせませんが、チャートパターンのリサーチには多くの手間や時間がかかります。効率よくチャートパターンが探せたら助かりますよね。オートチャーティストなら為替相場の動きを自動で24時間スキャンして、売買に最適な通貨ペアを探してくれるのです。
チャートパターンの検出が手早く簡単にできることで効率のよいFXトレードが実現できます。
チャートパターンを自動検出できる!?
すでにFX取引を行っているトレーダーならチャートパターンの分析に多くの時間を費やしている方は多いでしょう。経済ニュースや各経済指標など情報収集を行ったり、チャート分析・テクニカル分析を行ったりと時間はいくらあっても足りません。
とくにFXは基本的に24時間つねに相場が動いています。刻々と変動する相場が気にはなっても、毎日つきっきりでチャートにしがみ付くわけにもいきません。
オートチャーティストの特徴
オートチャーティストとは海外のFX取引ツールで、絶えず動き続ける為替相場のチャートから様々なチャートパターンに該当するものを自動で検出してくれるツールです。
従来は刻々と移り変わる数々のチャートから、各自トレーダーが寝る間も惜しんでチャート分析を行ってきました。現在でも、チャート分析にかける時間の方が実際の取引時間よりも多いトレーダーがほとんどでしょう。
もし、放置しておいても勝手に見込みのあるチャートパターンを検出してくれるなら、どれだけの時間が削減できるでしょうか。これまで費やしていたチャート分析の時間を、その他の情報検索の時間へと回すことができますよね。
検出可能なチャートパターン
4つの基本ライン
本来ならチャート分析を行うためにはまずはトレンドラインを引くことから始めなければなりませんでした。オートチャートを使えば以下の4つの基本ラインを自動で行ってくれます。
- トレンドライン
- サポート・レジスタンスライン
- チャネルライン
- ブレークアウト
16種類のチャートパターン
検出できるチャートパターンは以下の16種類です。
- ヘッドアンドショルダートップ
- ヘッドアンドショルダーボトム
- トリプルトップ
- トリプルボトム
- ダブルトップ
- ダブルボトム
- 上昇トライアングル
- 下降トライアングル
- 長方形
- ペナント
- フラッグ
- チャネルダウン
- チャネルアップ
- 上昇ウェッジ
- 下降ウェッジ
- シンメトリックトライアングル
これまでは手作業でコツコツとリサーチしていたトレーダーにはとても便利な機能です。これからチャートパターンを学ぶ初心者でも、1つ1つのパターンを学ぶことができるので勉強になります。
検出結果の例
上記のようにチャートパターンを検出して相場予測を行います。目安となる天井圏・底値圏も知らせてくれるのです。
代表的なチャートパターンをひとまず学びたい方はこちらの記事を参考にして下さい。
6種類のフィボナッチパターンを検出
オートチャートでは以下の6種類のフィボナッチパターンも検出可能です。
- 3ポイントリトレースメント
- 3ポイントエクステンション
- ABCDパターン
- ガートレー
- バタフライ
- 3ドライブ
アラート機能で検出結果を配信
オートチャーティストの検出結果や相場予測は、メールアドレスあてに配信設定することが可能です。
チャートに1日つきっきりだったトレーダーは、今後は外出していても取引の絶妙なタイミングを逃すことがないので安心です。それぞれ、検出したい内容を設定しておけばそのチャートパターンが形成された時にアラームで知らせてくれます。
チャートパターンが形成されたものだけでなく、あるチャートパターンに近づいているものも設定しておけば検出できます。
パフォーマンス統計
また、オートチャーティストでは過去のチャートパターンの予想的中率を調べることができます。
各チャートパターンがこれまで何回検出されて、そのうちの何回が予想的中しているかが表示されています。そのデータをもとに重視したいチャートパターンの選択可能です。
パフォーマンス統計の例
上記のように的中率を確認することができますので、的中率が高いものだけを選択して設定する方法もあります。あるいは、それぞれの分析方法に沿って目当てのチャートパターンを設定することも可能です。
オートチャーティストの機能をもっと詳しく知りたい方はこちらを参考にして下さい。
オートチャーティストが使えるFX会社
オートチャーティストを利用するためには、オートチャーティストを提供しているFX会社で口座を作る必要があります。
オートチャーティストを提供しているFX会社は、
などがあります。
国内のFX会社で探すのは難しく、世界のFX会社が提供する日本人向けの口座を利用することになります。日本語で対応できるツールがほとんどです。
口座さえ開設すればツールは無料で使って頂けますので、他のFX口座と併用してもいいでしょう。オートチャーティストが使えるFX口座にてトレードを行うこともできます。
FX口座やFXツールはいくつあっても困るということはありません。
オートチャーティストの導入方法
それでは実際にオートチャーティストを導入する方法を丁寧に3段階で解説していきます。
1.オートチャートが使えるFX会社で口座開設
まず最初にすることは、オートチャーティングが使えるFX口座を開設することです。どこのFX会社がいいのかは3つの視点から決めていけます。
- その口座でFX取引を行うのかどうか
- 初回入金金額はいくらか
- 日本語で使えるか
日本円での入金が可能で、日本語のサービスが充実しているのはOandaとサクソバンク証券ですが初回入金金額が10万円。Forex.comは5万円なのでツールだけを使いたい方には不向きです。
Hot Forexなら5ドルから始められますが、英語での表記が多いため英語に慣れている方におすすめです。
無難なところで選ぶなら初回入金金額も低めで日本語サービスが充実しているtickmillかaixioryあたりです。1、2万円の初回入金で口座開設できて日本語のマニュアルも利用できます。
ここではAXIORYの口座を開設方法をご紹介しておきます。
AXIORYのFX口座の概要はこちらからご覧になれます。
aixioryで口座開設
こちらの口座開設画面から個人情報を入力して口座を開設します。オンラインで手続きして頂けますので、最短で30分程度で開設可能です。
口座開設の流れ
口座開設の流れは以下のようになります。
- 申し込み画面からWebフォームを送信
- 現住所が確認できる本人確認書類のアップロードと送信
- ログイン情報がメールアドレスに届く
- 口座に入金したら口座開設完了
2.オートチャーティストをダウンロード
口座開設が完了したらオートチャーティストをダウンロードします。AXIORYの公式サイトの「各種インジケーター/EA」のページからダウンロードしていただけます。
下の方にスクロールしていくと以下のようなダウンロードのページが出てきます。
赤枠で囲んだ「Download Plugin」をクリックしてダウンロードして下さい。
ダウンロードが完了したら、ファイルを開いて日本語設定をします。日本語を設定すると以下のような画面が出てきます。
後は以下の流れでインストールを完了させます。
- 利用規約にチェックして → 次へ
- MT4プラットフォームにチェックして → 次へ
- インストール準備完了画面 → インストール
3.MT4のナビゲーターからアクセス
MT4を再起動したら、ナビゲーターを開きます。ナビゲーターのインデックスから「Autochartist」をチャートの上にドラッグ&ドロップします。そうするとチャートにオートチャーティストが反映されます。
オートチャーティストの使い方
オートチャーティストには5つのメニューがあります。ホーム画面の上部から利用したいサービスが選択できます。
メニューを選択する
メニューは左から順番に、
- トレード機会
- ボラティリティ分析
- パフォーマンス統計
- メッセージ&警告
- トレーディングコミュニティ
となっています。
トレード機会
トレード機会がオートチャーティストのメイン機能であるチャートパターンの自動検出です。この画面にて現在検出されているチャートを確認することができます。
下記の黒枠の部分にて検索項目を選択、設定することができます。すると、設定したすべての通貨ペアにて検出が行われます。
赤枠の部分には検出された各通貨ペアのチャートパターンの名称が出てきます。気になるチャートパターンが形成されているものを選択できるようになっています。
検索する通貨ペアを指定して通知音をオンに設定しておけば、特定のチャートパターンが検出された時にアラームで知らせてくれます。
チャートパターンの見方
価格変動ウインドウには通貨ペア、時間足、パターンの名称など詳細が表示されます。この枠にあるボラティリティ分析のボタンからメニュー「ボラティリティ分析」にもアクセスできます。
黄色い線で表示されるターゲットラインにて高値と安値の相場予測で売買タイミングの目安にすることができます。下の欄にはチャートパターンの名称とアイコンが確認できるので初心者でもわかりやすくなっています。
フィボナッチパターンの見方
フィボナッチパターンの表示ではターゲット価格が上記のように数段階のレベルで表示されます。今が買い時なのか売り時なのか判断することができます。
キーレベルの見方
シンプルにトレンドラインを表示させることもできます。サポートラインが検出されたもの、レジスタンスラインが検出されたもののチャートを表示して、ターゲット価格を確認することができます。
ボラティリティ分析
ボラティリティ分析では各期間内での価格の変動幅を確認することができます。
15分足、30分足、日足、月足などを指定して、時間足別で価格の変動幅を確認することもできます。
時間ごとの変動幅を見る
1日の価格変動幅を1時間ごとに表示させた場合は以下のようなグラフで見れます。
濃い緑色の線は平均の価格帯、薄い緑色の線は平均値からどれくらいの幅で動いたのかを表示しています。1日、1週間など期間を指定して調べれば、いつどの時間帯に取引した方がよいのかの目安になります。
パフォーマンス統計
パフォーマンス統計ではチャートパターン、通貨ペア、期間、方向、ブレークアウトの強さなどから予想的中率を調べることができます。
統計の見方
例えば、上記は期間別の統計を表示したものです。15分、30分、24時間(1日)など期間ごとの的中率が調べられます。
緑色は的中率が高いもの、赤色は的中率が低いものと色別で表示されます。
メッセージ&警告
メッセージ&警告のメニューからはメール配信の設定ができます。毎日の経済ニュースの配信や、重要なニュース配信、売買シグナルに近づいているチャートをアラート機能で知らせてくれます。
通貨ペア、チャートパターンが認識された時間、検出されたチャートパターン、ブレイク価格、予測価格などの情報がメールで届きます。PCの前に付きっきりで待機する必要がないので、外出中でも売買タイミングを逃すことがありません。
トレーディングコミュニティ
トレーディングコミュニティのメニューからは、オートチャーティストの操作方法や活用方法、トレード手法などを学ぶことができます。ただ、英語版が多いのが難点でもあります。
以下のリンクから、オートチャーティストの日本語版マニュアルがご覧いただけます。
各機能の基本的な操作方法や検索設定のやり方、分析基準をフィルタリングする方法などオートチャーティストの使い方が日本語で細かく解説してあります。
オートチャーティストをインストールした時はこの日本語マニュアルが役に立ちます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はチャートパターンが自動検出できるオートチャーティストについて解説していきました。
オートチャーティストの主な機能は、
これからチャートパターンを学ぶ初心者から、徹底的なチャート分析を行っている中級者以上のトレーダーまで幅広く活用して頂ける便利なツールです。
初心者の方は基本的なチャートパターンにはどのようなものがあるのかを勉強することができます。中級者以上の方は、オートチャーティストの検出結果をもとにさらに独自の分析手法を加えていけます。
現時点では国内FX業者での途用は皆無に等しいのですが、今後は導入する業者も出てくるかもしれません。オートチャーティストが使えるのは、今回ご紹介したような限られた世界のFX会社のみとなり、口座開設へのハードルが高いと思われる方もいるかもしれません。
ぜひ、この機会に条件が合うFX会社を選んで、オートチャーティストをトレードに活用してみて下さい。