FX自動売買には色々な種類があって、最近人気があるのが注文を繰り返してくれるリピート型の自動売買です。リピート型の自動売買を代表するFXサービスの1つが「トラリピ」です。自動売買の情報を調べていると、「トラリピ」の名前がよく出てきますよね。
「トラリピ」とは具体的にどんな自動売買なのか、どのように使えばいいのか、稼げる?リスクは?手数料はどうなる?などと気になっている方は結構多いのではないでしょうか。
FX自動売買「トラリピ」とは
「トラップ・リピート・イフダン」とはどういう意味かというと、
- トラップ → 罠、仕掛け
- リピート → 繰り返す
- イフダン → IFD注文(イフダン注文)
イフダン注文を繰り返して罠をしかける、自動売買のことを表しています。
IFD(イフダン)注文とは
IFD(イフダン)注文とは、
ロング・ショートでIFD注文を入れる例
「もしレートが99円に下がったら新規で買い」「もしレートが100円に上がったら売り決済」 → ロングのIFD注文
「もしレートが100に上がったら新規で売り」「もしレートが99円に下がったら買い決済」 → ショートのIFD注文
IFD注文をリピートで入れる
トラリピはマネースクエアの特許商品
「トラリピ」と呼ばれるリピート型注文は、マネースクエアの特許商品です。
「トラリピ」は最初は「リピートイフダン」という注文方法で2009年にマネースクエアに登場しました。その後「トラップ・リピート・イフダン」という名称に変更され、2010年に特許の申請が行われて現在にいたります。
10年以上の歴史・実績を持った「トラリピ」は、信頼性が高い代表的なリピート型自動売買として人気を集めています。
似たようなリピート型をトラリピと呼ぶこともある
「トラリピ」は商標を得ているFX自動売買で、マネースクエア独自のサービスなのですが、似たようなリピート型自動売買を「トラリピ」と呼ぶこともあります。
手動でトラリピする投資家もいる
また、投資家の中には「トラリピ」が使えないFX業者でも、手動で自分で「イフダン注文」のリピート注文を入れる方もいます。
「トラリピ」の特徴・仕組み
「トラリピ」は、イフダン注文を繰り返して仕掛けておくリピート型自動売買です。1つ1つの注文は、各自で設定・または既存の注文方法を選択して設定することができます。
トラリピの特徴・仕組みを詳しく見ていきましょう。
最大99本のIFD発注が可能
1本のイフダン注文は、「1回の新規 → 1回の決済」です。異なる値幅・レートにて99本分のイフダン注文が設定できます。「トラリピ」が凄いのは、この1本1本のイフダン注文にリピート機能がついていることです。
数種類のイフダン注文がそれぞれ同じサイクルで注文を延々と繰り返していく仕組みになっています。
異なる値幅・レートで幅広く利益を狙う
例えば、1本のイフダン注文を繰り返しただけでは、得られる利益も限られてしまいます。同時に上に行くか下に行くか正確に予想するのは難しいため、損失リスクも生じてしまいます。
そこで、考えられる値動きすべての範囲に数本のイフダン注文を仕掛けておくことで、どちらに動いたとしても一定の利益を得ることができます。
小さな利益を積み重ねる
1本1本のイフダン注文では、大きな利益を狙わずにできるだけ小さな値幅で複数設定するのが「トラリピ」の特徴です。
値幅が大きくなると、そのレートに届かずに利益を取り損ねる可能性がありますが、小さな値幅であれば比較的に簡単に利益を得ることができます。
一度設定しておけば、後は自動で注文を繰り返してくれる
「トラリピ」は専用の注文画面から、通貨ペアやロング・ショート、レンジ幅などの設定を行います。ストップロス(損切り)の設定も可能です。ストップロスを設定しておけば知らない間に損失が拡大することもありませんので安心です。
トラリピの注文内容を一度設定しておきさえすれば、後は自動で注文を繰り返してくれますので半ば放置しておいても利益を得ることができます。
手数料・スプレッド
- 手数料: 無料
- スプレッド: 広めの設定
「トラリピ」の手数料は無料です。
マネースクエアのFX口座にて注文機能として誰でも使うことができます。ただし、スプレッドは比較的に広めの設定になっていますので、一定のコストがかかります。
マネースクエアのスプレッド
マネースクエアのスプレッドは変動型です。メジャー通貨ペアの場合で3.0pips~4.0pipsあたりが平均的です。
- USDJPY: 3.0~4.0pips
- EURJPY: 4.0~5.0pips
- EURUSD: 2.0~3.0pips
- EURGBP: 3.0~4.0pips
- AUDJPY: 4.0~5.0pips
- AUDUSD: 4.5~5.5pips
マネースクエアのスプレッドは公式サイトから確認できます。
「トラリピ」のメリット・デメリット
それでは「トラリピ」のメリット・デメリットを確認していきましょう。
メリット1.細かい相場予想が必要ない!
通常の指値・逆指値では1パターンのレートしか注文しないため、細かいレートで相場予想しなければなりません。「トラリピ」では、大まかな値動き・レンジ幅を想定して複数の注文設定を行います。細かい相場予想をする必要がないので、相場予想が苦手な方にでも比較的に簡単に利益が狙えることがメリットです。
例えば・・・ 米ドル円の場合で約1年間の値動きが104.58円から114.51円の間を推移しているとすれば、「レンジ幅:104.58円~114.51円」の範囲で「トラリピ」の注文設定を細かく振り分けていけばよいのです。
- FXトレードをやりたいけれど、売買タイミングがわからない
- 値動きが正確には読めない
- 分析にかける十分な時間がない
といった場合でも、複数のレートで注文できる「トラリピ」なら指定したレートが上手くヒットする確率が高くなります。
メリット2.トレードの手間・時間が大幅に削減できる
レンジ相場や一定の値幅で上昇・下降していく相場はトレード機会にあふれていても、実際に「トラリピ」のように手動でIFD注文を繰り返すのは大変手間がかかります。
「トラリピ」なら、一度設定さえしておけば後は自動で注文を繰り返してくれますので、裁量トレードの手間・時間が大幅に削減できます。
本業が忙しくてなかなか時間がとれない方でも「トラリピ」で手間をかけずに稼いでいけます。裁量トレードの手間・時間を削減するための補足ツールとして「トラリピ」を活用している投資家も多いようです。
メリット3.トレード機会が圧倒的に増える!
「トラリピ」は大まかな値幅・レンジ幅の中で、さらに細かく値幅・レートを振り分けて複数のパターンで注文を繰り返していけます。注文を細分化・リピートすることによって、裁量トレードでは実現しづらい細かいトレード機会をたくさん得ることが可能です。
トレード機会が圧倒的に増えることによって、小さな利益を確実に積み重ねていけます。
メリット4.感情に振り回されにくい!
「トラリピ」は自動売買ですので、一旦設定したら投資家の感情に左右されることなく設定どおりに注文を繰り返してくれます。市場動向や為替変動に振り回されることがありません。
また、トレード以外の要因からメンタル的に不調な時でも、「トラリピ」なら設定条件に沿って淡々と売買を繰り返してくれます。投資家心理・個人的な感情の影響を全く受けないことも「トラリピ」を使う大きなメリットなのです。
メリット5.24時間体制で稼げる!
そして、自動売買の一番の魅力は、トレード時以外でも勝手に24時間トレードしてくれることです。
本来なら仕事や学校、家事などでトレード時間が制限されてしまう場合でも「トラリピ」を使えば、フル体制でトレードに取り組むことが可能です。専業トレーダーの場合でも、外出したり、食事・睡眠などでトレードできない時も自動でトレードしてくれます。
メリット6.ポイントやギフト券などのキャンペーン・特典が多い
マネースクエアで「トラリピ」を始めるもう1つのメリットは、ポイントプログラムやキャンペーンなどの特典が多いことです。
マネースクエアでは取引するたびに、どんどんポイントが貯まるポイントプログラムがあります。預け入れた資金に応じてステイタスがあり、ステイタスごとに1万通貨あたり5ポイント~20ポイントがもらえる仕組みになっています。
貯まったポイントは現金に交換したり、Amazonギフト券やドットマネーに交換することができます。定期的にキャンペーンも開催されていて、条件を達成するとポイントやAmazonギフト券がもらえたりとお得です。
メリット7.教育コンテンツ・セミナーが豊富
FX初心者でも初めての自動売買でも、マネースクエアでは「トラリピ」の使い方や戦略が1から学べるので安心です。「トラリピ」の教育コンテンツやセミナーが非常に充実しているのもマネースクエアならではメリットです。
トラリピとは、といった全く初歩的なことから、上級編の戦略まで幅広く学ぶことができます。無料セミナーも豊富に開催されていて、関東地区では会場セミナーに参加することができます。WEB版も開催されていますので、関東以外の方でも活用できます。
動画やオンデマンドTVにてマーケット情報も公開されています。
メリット8.トラリピ戦略リストからも注文方法が選べる!
自分で「トラリピ」を設定する自信がない方は、トラリピ戦略リストから設定条件が選べるので安心です。
マネースクエアの経験豊富なシニアストラテジストが作成した「既存のトラリピ」をリストから選択するだけで、「トラリピ」を開始することもできます。
デメリット1.損失を出すリスクがある
大まかなレンジ幅を想定して、「トラリピ」で売買注文を入れるわけですが、設定条件によっては損失を出すリスクがあります。
例えば、レンジ内で「買い注文」を連続して入れていた場合に、レンジ内にて価格が下がり続けることがあります。そうなると、「買い」による損失がどんどん拡大していくことになります。最悪の場合は、設定したレンジ外に相場が進みさらに損失が拡大していく恐れがあります。
同様に、レンジ内で「売り注文」を連続して入れていた場合も、レンジ内で価格が上がり続けると損失が大きくなってしまうのです。もし、レンジ外に相場が上昇した場合は「トラリピ」で稼ぐ機会を失くしてしまいます。
デメリット2.スプレッドが広めの設定
「トラリピ」は手数料が無料でも、スプレッドが広めの設定になっています。メジャー通貨のスプレッドは3.0pips~4.0pipsあたりで、マイナー通貨ペアだとさらにスプレッドが広くなります。スプレッドによるコストがかかるため、スキャルピングなどの短期トレードには不向きです。
もともとマネースクエアでは、コツコツ型の中長期投資を推奨していることもあり、顧客の平均取引期間も9.2年と実に長いのです。短期トレードではおすすめできない自動売買となります。
デメリット3.最初は含み損が出やすい
「トラリピ」の仕組み上、最初のうちは含み損が出やすいこともデメリットです。「トラリピ」をスタートした時点では、下降トレンドにて「買い」を繰り返し、上昇トレンドでは「売り」を繰り返していきます。トレンドが反転して「決済」を重ねるまでの一定期間は含み損が重なることになります。
最初の注文が積み重なった時点では「−10,000円」となり、トレンドが反転して初めて利益につながります。これを数回繰り返していけば、利益が積み重なるわけですが、初回注文時にはどうしてもある程度の含み損を抱えることが避けられません。
デメリット4.マネースクエアではデモ口座がない
そして、もう1つ気になるデメリットはデモ口座がないことです。資金をかけずに「トラリピ」を試してみることができません。ちょっと気軽に試してみたい方には不便です。
資金を実際に使わないと、「トラリピ」の使い方や稼働状況などの確認ができないことがリスクとなります。最初のうちは少額から数週間・数か月試してみるのがおすすめです。
「トラリピ」おすすめFX業者
では次に、「トラリピ」が使えるおすすめのFX業者「マネースクエア」をご紹介します。「トラリピ」は「マネースクエア」が特許を取得した商標となりますので、他社では取り扱いがありません。
「マネースクエア」でFX口座「マネースクエアFX」を開設すると、「トラリピ」が使えるようになります。「マネースクエア」とはどんなFX業者なのか、詳しく見ていきましょう。
マネースクエア
マネースクエアの設立は2002年、20年以上の実績を持つFX業者で、FX業者の中では古株クラスにあります。自動売買への参入は2009年とどこよりも早く、リピート型と呼ばれる自動売買の先駆者でもあります。資本金16億円規模、自己資本率426%と安定した財政状況にあり、2021年には創業来最高の資産残高を記録しています。
PR TIMESによると、2021年8月時点で預かり資産残高700億円を達成、残高・注文量の大幅記録更新には「トラリピ」が大きく貢献しているとのことです。
マネースクエアが紹介する「資産運用としてのFX」
FXトレードには、デイトレード、スイングなど様々な手法がある中、マネースクエアでは「資産運用としてのFX」を理念とし、低めのレバレッジ・余裕ある資金による中長期でのFXトレードを推奨してきています。
◎まとまった資金での運用
マネースクエアでは、預け入れている残高の平均が206万円、1口座あたりの預かり残高の平均は約60万と高めです。まとまった資金で資産運用として利用する人が多いようです。
1口座あたりの平均残高では業界トップクラス。国内のFX業者の平均が18万円ですので、約3倍以上となります。
◎平均年齢は40~50代
マネースクエアの顧客の平均年齢は45.7歳。副収入としてのFX運用が主流で、収入が安定している40代~50代が多いとのことです。
◎トラリピ利用率は94.5%
顧客の9割以上がトラリピを利用しています。FXトレードにあまり時間がかけられない方に重宝されています。
◎平均取引期間は9.2年以上
取引期間が5年以上の顧客がほとんどで、平均取引期間は9.2年以上とかなり長めです。コツコツと中長期で運用していきたい方に活用されています。
◎レバレッジは低め
平均レバレッジは5倍~6.1倍。低レバレッジの長期トラリピ運用が推奨されています。
◎約9割が残高を増やしている
2020年度の統計によると、全口座の約9割が残高を増やしています。
◎分散投資をする人が多い
長期運用のリスクヘッジとして、分散投資をする人が他社よりも圧倒的に多いとのことです。
どんな人に「マネースクエア/トラリピ」はおすすめ?
- ある程度のまとまった資金がある
- 中長期でFXを運用していきたい
- トレードの時間がないので自動売買を活用したい
- トラリピのリピート注文で効率よく利益を得ていきたい
- 低レバレッジ・分散投資で安全性を重視したい
中長期的な視野で、じっくりと安全性を重視して利益を得ていきたい方におすすめです。
マネースクエアFXの口座概要
- 口座名: マネースクエアFX
- 取り扱い通貨ペア: 15種類
- 最大レバレッジ: 25倍
- 最小売買単位: 1,000通貨~
- 最低入金額: 規定なし
- 手数料: トラリピも含めて無料
「マネースクエアFX」の特徴は、リピート型自動売買の「トラリピ」が使えることです。「トラリピ」はマネースクエアの注文機能として提供されています。もちろん裁量トレードも可能で、それぞれの投資スタイルに合わせた「トラリピ」運用が実現します。
通貨ぺア数は15種類と少なめですが、日経225やNYダウなどのCFD商品も取引できます。通貨ペアだけでなくCFD商品の取引に「トラリピ」を使うことも可能です。
取引するたびにポイントも貯まりますので、貯まったポイントを現金やAmazonギフトカードに交換することができます。
現在開催中のキャンペーン
マネースクエアで2021年9月時点で開催されているキャンペーンをご紹介しておきましょう。
新規口座開設キャンペーン
新規口座開設で条件を達成すると10,000ポイントがプレゼントされます。
- 新規口座開設でTwitterアカウントにキーワードを入力
- 豪ドル/NZドルの「トラリピ・ダイヤモンド戦略」を注文
以上の条件をクリアした方全員がキャンペーンの対象となります。
「トラリピ・ダイヤモンド戦略」とは
「トラリピ・ダイヤモンド戦略」とは、マネースクエアが提供している「トラリピの注文設定」のことです。豪ドル/NZドル専用に自社で作成されたたもので、約4種類の注文がセットになっています。
自社統計によると、
- 89%の顧客が豪ドル/NZドルで利益を出している
- 上位100名の96名が豪ドル/NZドルを取引している
との結果が出ていることから、最近のマネースクエアでは、おすすめ通貨ペアとして豪ドル/NZドルを強く推奨しているのです。
「トラリピ」を始める際の注意点
トラリピではデモ口座がありません。
従って、実際に資金を入金しないとトラリピの運用を試すことができないのです。最初は少額資金にて数週間・数か月試してみるのがよいでしょう。
マネースクエアのおすすめポイント
- 「トラリピ」が無料で使える
- マネースクエア以外では「トラリピ」は使えない
- 中長期投資としてFXの運用が学べる
- 長い目でじっくりと資産運用できる
- 低レバレッジで安全な取引を重視している
- 教育コンテンツやマーケット情報が豊富
「トラリピ」の始め方・やり方
それでは実際に「トラリピ」の始め方・やり方を1からわかりやすく解説していきます。
まず、「トラリピ」を使う流れを簡単に確認しておきましょう。
- マネースクエアFXで口座開設する
- トラリピの仕組み・使い方をしっかり学ぶ
- 取引ツールにログインする
- トラリピを設定・開始する
- トラリピの稼働状況を確認する
- トラリピを停止・変更する
1.マネースクエアFXの口座開設
申し込み書に入力
マネースクエアの公式サイトから「口座開設ボタン」を押して、口座開設申し込み書に入力します。
- 個人の方は「個人でFX口座を開設」
- 法人の方は「法人でFX口座を開設」
を選択します。
入力する内容は、
- 個人情報(名前・生年月日・連絡先など)
- 出金先銀行口座(口座情報が必要)
- 海外との関係(米国の納税義務者かなど)
- 職業情報
- 投資経験(質問形式)
- 利用規約・同意書(チェックを入れる)
などです。
本人確認書類の提出
本人確認書類の提出方法は2パターンあります。
- スマホで本人確認する → 最短で当日~口座開設
- 本人確認書類をアップロードする → 最短で2~3営業日
スマホで本人確認とは、スマホで写真を撮影して提出する方法です。アップロードする方法は、通常通りに保存した写真をファイル形式で添付することができます。
スマホ撮影で本人確認
スマホ撮影で本人確認をする場合は、口座開設の手続きの時に行うことができます。
- 本人の顔写真
- マイナンバー書類(通知カード・マイナンバーカードなど)
2つの写真を撮影します。本人確認と簡単な審査が終了したら即メールでIDとパスワードが送付されます。最短で申し込み当日での口座開設も可能となるため、早く口座開設したい方はこの方法がおすすめです。
書類のアップロードで本人確認
すでに用意している本人確認書類の画像をアップロードする場合は、本人確認と審査が終了した後に簡易書留でIDとパスワードが郵送される仕組みになっています。
- 身分証明書(運転免許証、保険証など)
- マイナンバー書類(通知カード、マイナンバーカードなど)
口座開設までに最短でも2~3日かかります。とくに急がない方や撮影が面倒な方はこの方法で提出できます。
2.トラリピの仕組み・使い方をしっかり学ぶ
無事に口座開設が完了したら、トラリピの仕組みや使い方をしっかり学んでおきましょう。この記事でもここまで見てきたようにトラリピの仕組みや使い方をわかりやすく解説していますので参考にして下さい。
マネースクエアの公式サイトからも、FXやトラリピに関する充実した教育コンテンツが利用できます。FX初心者の方や、自動売買初心者の方でも学びながら取り組むことができますので安心です。
FXについて学ぶ
まずはFXの基礎から改めて学んでおきたい方は、マネースクエアの「初めてのFX」ページから教育コンテンツにアクセスできます。
「FXとは」「円高円安とは」など基礎知識が16項目のメニューにて解説してあります。
トラリピについて学ぶ
トラリピの仕組み、運用方法などを学びたい方は「トラリピとは」のページから各種コンテンツにアクセスできます。
「トラリピの専門用語」「トラリピのリスク」など、疑問に思いがちなことが詳しく解説してあります。
3.取引ツールにログインする
トラリピの基本的な使い方を把握したら、早速取引ツールにログインしてトラリピを設定してみましょう。
取引ツールはブラウザー版なので、インストール不要で公式サイト・マイページから簡単にアクセスすることができます。
- Windows、Mac
- iPhone、Android
- PC、スマホ、タブレット
など各種端末に対応しています。
公式サイトからマイページにログイン
マネースクエアの公式サイト、右上にある「ログイン」ボタンを押すと、マイページのログイン画面が出てきます。IDとパスワードを入力してログインします。
マイページ トップメニューの見方
- トラリピ → トラリピの設定・管理
- マーケット → レート情報やマーケット情報
- アカデミア → オンデマンドTV・WEBセミナー
- M2TV → オンデマンドTV・マーケット情報
- セミナー → セミナー情報
- サービス案内 → 各種サービス情報
- キャンペーン → キャンペーン情報
- お客様情報 → 登録情報
- トレード画面 → 取引ツールにアクセス
- サポート → カスタマーサポートにコンタクト
マイページ画面から用途に応じて各種ページにアクセスすることができます。
「トレード画面」から取引ツールにアクセス
マイページ右上にある「トレード画面へ」をクリックすると取引ツールにアクセスできます。
トップ画面の見方
- メニュー
- ポジションサマリー(評価損益など)
- 口座状況(証拠金残高など)
入金する
メニューをクリックして「入金」を選択します。
クイック入金画面が出てきますので、銀行を選択、入金額を入力して「確認」ボタンを押して内容を確認します。
取引ツールの操作ガイドはこちらから利用できます。
4.トラリピを設定・開始する
では、実際にトラリピを設定する方法を解説していきます。
トラリピの画面に行く
メニューから「トラリピ注文」を選択すると、トラリピの設定画面が表示されます。
チャートの右側にある注文・設定画面にて、トラリピの設定が行えます。
注文画面の一番上にある「おすすめの設定・使い方を見る」をクリックすると、トラリピの使い方・活用方法が閲覧できます。
「トラリピ」の設定・開始方法
設定する項目は、
・通貨ぺア → 取引したい通貨ペア
・売買 → ロング または ショート
・レンジ(上値~下値)→ 売買の値幅
レンジ幅とは、
トラップを仕掛けるベースとなる値幅のことです。例えば100.00円~105.00円など、連続注文を入れる値幅を設定します。
トラップ値幅とは、
連続発注の値幅や注文本数ことです。「30pipsごとに買い」を3本、「20pipsごとに売り」を3本などトラップ注文の詳細を決めます。「トラップ値幅を設定」ボタンをクリックして設定できます。
・注文金額 → ロット数
・トラップ本数 → 連続注文の回数
・利益金額 → 1つの1つの注文の利確幅のこと
・ストップロス → 損切りするレート
「トラリピリスクを試算」をクリックすると、ロスカット水準に触れるレート、ロスカット時の損失見積額などが確認できます。トラリピリスクを確認したうえで「ストップロス」の目安を検討することができます。
トラリピの設定方法は、マネースクエアのガイドでも詳しく解説しています。
トラリピを稼働開始する
設定が完了したら、赤い「確認」ボタンを押すと最終確認画面が出てきます。「注文実行」ボタンを押すととリピート型注文が執行されます。
トラリピの注文を開始する方法はこちからも詳しく確認できます。
5.トラリピの稼働状況を確認する
トラリピの取引状況はツールのメニュー「トラリピ管理表」「ポジションサマリ」「ポジション一覧」「資産推移グラフ」などから確認することができます。
トラリピ管理表
トラリピ管理表にて、取引状況が確認できます。
- 通貨ペア
- レンジ幅
- ストップロス・利益幅
- 取引通貨数
- 平均取得価格
- 評価損益
- 総合損益
などの設定内容が確認できます。
ポジションサマリ
ポジションサマリは、トップ画面の中央に表示されています。
- 通貨ペア
- 売りポジション or 買いポジション
- 取得平均価格
- 評価損益
などが確認できます。
6.トラリピを停止・設定変更する
トラリピを停止・設定変更したい時は「トラリピ管理表」から行えます。
停止ボタンを押してトラリピを停止
トラリピ管理表の一覧から停止したいトラリピの右端にある「停止」ボタンを押します。これで注文は停止しますが、すでに所有しているポジションは決済されません。
手動でポジションを決済する
メニューから「ポジション一覧」をクリックします。ポジションの一覧が表示されます。ポジション一覧のメニューから「決済注文」を選択して、決済したいポジションにチェックを入れます。
決済注文を「発注」して「決済」完了です。
決済方法はこちらから詳しくご覧になれます。
設定を変更する
トラリピ管理表の一覧から、変更したいトラリピの右端にある「再設定」をクリックします。
例えばストップロスを変更したい時は一番下にある「ストップロス」ボタンを押して数値を変更します。
「再設定」ボタンを押すと変更内容を選択する画面が出てきます。変更したい内容を選択します。
次に現在のポジションをどうするのか選択する画面が出てきます。
「ポジションを残す」「ポジションを決済する」のどちらかにチェックを入れて「入力画面に進む」をクリックします。後は入力画面に新しい設定条件を入力して「確認」→「再設定を実行」で変更できます。
トラリピ戦略リストを利用する方法
自分で設定を行わずに、トラリピ戦略リストから設定条件を選択することも可能です。
公式サイトのメニュー「トラリピ」から「トラリピ戦略リスト」をクリックします。
リストから利用したい戦略を探す
戦略一覧のリストが表示されますので、気になる戦略をクリックして詳細を確認することができます。リストの一番上にある「戦略表示設定」から、表示条件を設定して検索することもできます。
トラリピ戦略を設定する
利用したいトラリピ戦略をクリックすると、「戦略の解説」「バックテスト結果」「設定来の成績」「トラリピ注文設定」が表示されます。
内容を確認したうえで、「トラリピ注文設定」ボタンをクリックすると自動的にトラリピ戦略の設定が注文内容に反映されます。その画面にて「注文実行」をクリックして自動売買トラリピがスタートします。
トラリピ戦略リストを見たい方はこちらから
「トラリピ」の攻略法
トラリピで勝つためにはどうすればよいのか?ここでは、トラリピの攻略法をご紹介していきます。
攻略法1.低レバレッジ・余裕ある資金で運用!
トラリピは、中長期の資産運用として推奨・活用されている自動売買です。比較的に低めのレバレッジにて、ある程度まとまった資金で運用した方が安全な取引が実現できます。多少の損益の変動には動じずに、じっくりと腰を据えて取り組むことが成功のコツです。
少ない資金ではロスカットを受けやすい
少ない資金でもレバレッジを高くすれば取引はできます。しかし、もともとの資金が少ないと設定したレンジ幅から外れた途端にロスカットされるリスクが高くなります。
トラリピの資金を決める目安
マネースクエアでは、トラリピの資金の目安を決める方法を紹介しています。
① ×1000とは
最低取引通貨数の1000通貨のことです。「レート×1000」で実際にかかる費用を算出します。3000通貨であれば、「レート×3000」です。
② 本数とは
トラリピの本数です。トラリピを30本仕掛けるなら「30本」、50本仕掛けるなら「50本」で計算します。
③ ÷3とは
÷3とは、レバレッジの倍率です。3倍の場合は「÷3」、4倍なら「÷4」、5倍なら「÷5」で計算します。
トラリピ資金の計算例
ドル円=105円、1000通貨、50本、レバレッジ2倍
105 × 1000 × 50 ÷ 2 = 262.5万円
NZドル円=70円、1000通貨、50本、レバレッジ4倍
70 × 1000 × 50 ÷ 4 = 87.5万円
以上のように計算することで、大まかな資金の目安がつきます。
レバレッジの目安
トラリピ利用者のレバレッジを参考にすると平均は6.1倍で、5倍前後のレバレッジで運用している投資家が多いようです。
攻略法2.利益が得やすい通貨ペアを選ぶ!
トラリピでまず最初に決めることは、どの通貨ペアで取引するか、ということです。できるだけ利益が得やすい通貨ペアを選ぶようにしましょう。
利益が得やすい通貨ペアの条件
中長期的に見てレンジ幅が読みやすい
日足、週足、月足などの中長期のチャートにてレンジ幅が読みやすい通貨ペアを選んだ方が、トラリピのレンジ幅の想定が容易になります。上昇や下降が不規則でレンジ幅が読みづらい通貨ペアは、相応にトラリピの設定にヒットしない可能性があります。
レンジ幅が比較的に狭い方が稼ぎやすい
一定のレンジ幅で相場が推移する傾向にある通貨ペアを選び、その中でもレンジ幅が比較的に狭い方が稼ぎやすくなります。レンジ幅が広いと上昇や下降の期間が長くなり、含み損を抱えるリスクが高くなります。
レートは安い方がたくさん買える
通貨のレートが高すぎると、取引できる数量にも限界が生じてしまいます。できるだけレートが安い通貨を選ぶことでたくさん取引して有利に稼ぐことができます。
スワップポイントで損をしないもの
各通貨ペア・ポジションによってスワップポイントがプラスでついたり、マイナスでついたりと様々です。マイナス値が大きすぎると保有しているだけでも損失になります。スワップポイントを確認して、マイナスにならない通貨ペアを選ぶようにしましょう。
攻略法3.ハーフ&ハーフで損失リスクを低減!
トラリピには「売り」と「買い」を半分づつ注文できる「ハーフ&ハーフ」という機能があります。
これから上がるか下がるか、誰にも正確に予測することはできません。どちらに行くかわからないのであれば、売りと買いと両方に仕掛けておくのが「ハーフ&ハーフ」です。
ハーフ&ハーフの仕組み
通常なら、想定したレンジ幅にて「買い」か「売り」から始めるわけですが、「ハーフ&ハーフ」は上半分に「売り」、下半分に「買い」を入れておきます。
ハーフ&ハーフのメリット・デメリット
メリット
- 資金効率が高くなる
- レンジ内で損失が抑えられる
- どどちらに動いても利益が狙える
デメリット
- それぞれのレンジ幅は狭くなる
- レンジの上下に損失リスクが生じる
- 収益率は通常のトラリピよりは低くなる
ハーフ&ハーフの詳細はこちら
攻略法4.Buy&Sellで両建てトラリピ!
「Buy&Sell」で両建てトラリピも可能です。
「Buy&Sell」は、同じレンジ幅にて「買い」と「売り」の両建て注文を入れる方法です。どちらに相場が進んだとしても、つねに片方のポジションから利益を得ることができます。
Buy&Sellの仕組み
「買いトラリピ」と「売りトラリピ」を同時に稼働させます。下降局面では「売りトラリピ」からの利益が出て、上昇局面では「買いトラリピ」からの利益が期待できます。
Buy&Sellのメリット・デメリット
メリット
- 収益率がほぼ2倍になる
- どどちらに動いても利益が狙える
- レンジ相場に強い
デメリット
- 相場動向によっては含み損の方が大きくなることもある
- 通常のトラリピよりも資金が必要となる
- レンジ相場かどうかの見極めが難しい
Buy&Sellを詳しく知りたい方はこちら
攻略法5.レンジ幅とトラップ本数・値幅をバランスよく!
トラリピを仕掛ける上で最も重要となるのがレンジ幅です。レンジ幅が決まったら、次にトラップ本数と値幅を決めていきます。
レンジ幅に合わせて、トラップ本数と値幅をバランスよく組み合わせることが勝つためのコツです。
最適なレンジ幅
レンジを読むうえでどれくらいの期間を対象にするかによって、想定するレンジ幅も変わってきます。長期になればなるほどレンジ幅は広くなり、短期になるほどレンジ幅は狭くなります。
広いレンジ
レンジ幅を広い設定にしておけば、相場がレンジ外に外れるリスクが回避できますが、トラップ本数も多くなり、余分なレンジが生じやすいデメリットがあります。
狭いレンジ
レンジ幅を狭くすると、少ないトラップ本数でもこまめに稼げる反面、すぐにレンジ外に相場が外れてしまうリスクが高くなります。
バランスのよいトラップ本数と値幅
トラップ本数
トラップ本数はレンジ内における取引回数のことです。トラップ本数は多くなるほど、ポジションが増えるため利益が大きくなる一方では、資金も相応に必要となり損失リスクも高くなります。
値幅
トラップ本数を設定すると値幅が同時に設定されます。トラップ本数が多くなるほど、値幅は小さくなるということです。値幅が小さいとより多くのトレード機会が得られるかわりに、取引回数が増えるため損失リスクも高くなりがちです。
攻略法6.ストップロス・決済トレールを活用する!
FXトレードで欠かせないのが「損切り」と「利確」です。
- トラリピの損切り設定に「ストップロス」
- 利確の設定に「決済トレール」
を活用することができます。
ストップロス
ストップロスの設定はトラリピ注文画面からできます。ストップロスにチェックを入れて損切りするレートを入力します。
決済トレール
決済トレールは20pipsおきに利益確定を延長してくれる決済方法です。レンジ外に相場が進んだ時の利確に利用することができます。流れが反転するまでは利確を繰り返してくれます。
攻略法7.バックテストは複数の設定で検証
バックテスト機能を使ってトラリピの最適化を計ることができますが、1つの設定のみでは材料が不十分です。設定を色々と変えてみて、判断することが大切です。
- 通貨ペア
- テストの対象期間
- 時間足
- レンジ幅
- トラップ本数
など、設定を変えることによってトラリピの稼働状況は大きく変わってきます。
攻略法8.定期的にトラリピの見直しが必要
自動売買は半ば放置しておいても稼げることが魅力となっていますが、トラリピを含めて自動売買には損失リスクもあるので注意しなければなりません。
一度設定すると、市場がどのような状況にあったとしても設定どおりにしか売買できないことが自動売買の落とし穴だといえます。リアルタイムに市場動向を読むことができないのです。
半ば放置しておいても稼げることは事実ですが、相場はいつも変化しています。定期的にトラリピの設定を見直すことが大切です。
「トラリピ」はリピート型の中でも有名な自動売買です。必勝法が本でもいくつか出版されています。「トラリピ必勝法」を本で探すことも可能です。
以下の記事では、豊富なインジケーター・シグナルを駆使したMT4・MT5の自動売買について解説しています。合わせて参考にしてみて下さい。
まとめ
トラリピはマネースクエアが特許を得ている独自の自動売買で、設定した注文を自動で繰り返してくれるリピート型自動売買です。
トラリピは、中長期的な資産運用として余裕ある資産でじっくりと取り組むことが推奨されています。マネースクエアの顧客の94%がトラリピを利用する中、平均取引期間は9.2年と非常に長いことが特徴です。