こういう方も多いのではないでしょうか?まずは「FXとは?」という基本中の基本を初心者にもわかるように丁寧に解説します。。
FXとは?
FXとは
を言います。
FXは「Foreign eXchange」の略で海外ではFOREXと呼ばれています。日本語の正式名称は「外国為替証拠金取引」と言います。
大前提として、外国通貨の価値というのは常に変動しています。
ニュースなどで「円安になった。」「円高になった。」ということを聞いたことがあるかと思いますが、日本円の価値も常に変動しているのです。
こちらの図は、米ドル/円の為替レート(両替するときのレート)の推移ですが
米ドル/円の為替レート推移
- 2007年 1ドル = 120円
- 2012年 1ドル = 80円
- 2015年 1ドル = 120円
・・・
と1ドルを両替するのに必要な金額(日本円)が上下していることがわかります。
あなたが100万円持っていた場合に
2012年に米ドルに両替していたら・・・
に両替できていたはずです。
この12.5万ドルを2015年に日本円に両替しなおしたら・・・
になっているのです。
このケースであれば「50万円の儲け」です。
外国の通貨は常に売買されています。
あなたがアメリカ旅行に行こうとしたら、空港で日本円を米ドルに両替すると思います。アメリカでは米ドルしか使えないので当然です。日本円のままなら、ホテルにも泊まれないし、レストランでも支払えないからです。
「両替」も、通貨の「売買」ですから、ここで「米ドルを買う」という行為が発生しているのです。
海外旅行というシチュレーションに限定すると
もし、日本でアメリカ旅行が空前のブームになり、アメリカ旅行に行くために多くの人が空港で「米ドルを買う」という行動をした場合
→ 米ドルの需要が増えるので、米ドルの価値は高くなります。
逆に、アメリカでテロが頻発し、誰もアメリカに行かなくなった場合
→ 米ドルの需要が減るので、米ドルの価値は低くなります。誰も買いたがらないからです。
「通貨を買う」という行為は海外旅行だけに限定されるものではありません。
- アメリカから自動車を輸入するときにも「米ドル」が必要です。
- アメリカの会社を買収するときにも「米ドル」が必要です。
- アメリカの銀行に預金するときにも「米ドル」が必要です。
- アメリカの会社、アップルの株式を買うときにも「米ドル」が必要です。
- アメリカの友人に海外送金するときにも「米ドル」が必要です。
・・・
経済活動の色々なシチュレーションで、海外と取引をするのであれば「通貨を買う」という行為が発生し、現代社会では世界中の国々で国をまたいだ取引が行われているため、世界各国の通貨の価値というのは常に変動しているのです。
通貨の価値の関係性
通貨の価値が低くなる国とは?
- 景気が悪い国
- 預金金利が低金利の国
- 貿易赤字の国
- テロが起こる国
- 戦争が起こる国
- インフレが起こっている国
・・・
通貨の価値が高くなる国とは?
- 景気が良い国
- 預金金利が高金利の国
- 貿易黒字の国
- テロが起こらない国
- 戦争が起こらない国
- インフレが起こっていない国
・・・
ただし、為替レート(両替のときの価格)は2国間の相対的なものです。
- 米国の景気悪い : 日本の景気悪い → 両方とも景気が悪いので為替レートは変動しない
- 米国の景気良い : 日本の景気悪い → 円の価値が下がるので「円安」になる
- 米国の景気悪い : 日本の景気良い → 円の価値が上がるので「円高」になる
- 米国の景気良い : 日本の景気良い → 両方とも景気が良いので為替レートは変動しない
こんなに単純ではありませんが、為替レートは2国間の相対的な通貨の価値で決まってくると覚えておきましょう。
FXトレードで投資家がすべきこと
以上のことから
FXトレードで投資家がすべきことは
外国の通貨の価値が安いときに「買う」
外国の通貨の価値が高いときに「売る」
ことで「差益」を狙って、お金を稼ぐこと
と考えて良いでしょう。
FXの特徴
レバレッジがかけられる
前述した「FXとは」の説明を読んだ勘の良い方は
「じゃあ、空港の両替所でもFXってできるのでは?」
なんて、思う方もいるかと思います。
たしかに間違っていません。仕組み的には外貨預金でも、空港の両替所でもFXと同じことができます。
しかし、FX会社を利用してFXトレードをする最大のメリットは「レバレッジ」にあるのです。
レバレッジとは?
FXトレードでの「レバレッジ」とは?
を言います。
前述した例で言えば
あなたが100万円持っていた場合に
2012年に米ドルに両替していたら・・・
「1ドル = 80円」 → 「12.5万ドル = 100万円」
2015年に日本円に両替しなおしたら・・・
「1ドル = 120円」 → 「12.5万ドル = 150万円」
このケースであれば「50万円の儲け」です。
でしたが・・・
となってしまいますが、
これがレバレッジ取引なのです。
日本国内のFX会社の場合は
- 個人:最大25倍
- 法人:最大200倍
のレバレッジをかけることができます。
このレバレッジがあるからこそ
- 「専業主婦の私が○○億円稼いだFXトレード」
- 「ニートの私が○○億円稼いだFXトレード」
というような本やセミナーが出せるのです。
- 外貨預金、両替所 → レバレッジ1倍のFX的なことはできる
- 国内FX会社 → レバレッジ最大25倍のトレードができる
ことになるのです。
レバレッジ1倍なら
10万円の投資資金
取引金額:10万円
1ドル:100円 → 1ドル:120円
+2万円の利益(投資資金は1.2倍に)
レバレッジ25倍なら
10万円の投資資金
取引金額:250万円
1ドル:100円 → 1ドル:120円
+50万円の利益(投資資金は5倍に)
レバレッジがあることで儲けられるチャンスが広がることはイメージできるかと思います。
FX会社に預けた投資資金のことを「証拠金」と言います。
だから、FXの正式名称は「外国為替証拠金取引」なのです。
手数料が格安
FXと似たものとして「外貨預金」を例に挙げました。
どちらも、外国の通貨を「買う」金融商品ですが
- 外貨預金:レバレッジ1倍
- FX:レバレッジ最大25倍
という違いがありました。
しかし、これはレバレッジの違いだけではないのです。
取引手数料もFXの方が格段に安いのです。
三菱東京UFJ銀行の為替手数料(1通貨あたりの為替手数料)
三菱東京UFJ銀行で日本円を米ドルに両替しようとしたら・・・
- インターネットバンキング「三菱東京UFJダイレクト」:25銭
- 銀行の窓口:1円(100銭)
1ドル=100円で100万円を1万ドルに両替する場合
- インターネットバンキング「三菱東京UFJダイレクト」:2500円
- 銀行の窓口:1万円
の為替手数料が発生するのです。
DMM FXのスプレッド(為替手数料のこと)(1通貨あたりの為替手数料)
DMM FXで日本円を米ドルに両替しようとしたら・・・
0.3銭
1ドル=100円で100万円を1万ドルに両替する場合
30円
の為替手数料が発生するのです。
インターネットで平日24時間取引ができる
FXは、インターネットで取引をすることができます。
- パソコンにインストールして取引タイプ
- インターネットのサイトにログインして取引するタイプ
- スマートフォン(iPhone、android)のアプリで取引するタイプ
- タブレット(iPhone、android)のアプリで取引するタイプ
- ガラケーのキャリア公式サイトで取引するタイプ
DMM FXの場合
があります。
つまり、ネット環境があれば、どんなデバイスでもほとんど対応しているため、どこにいてもFXトレードはできるのです。
おすすめはしませんが・・・
- 会社の仕事中でも
- 学校の授業中でも
- 通勤、通学の電車の中でも
- 飛行機の中でも
- 新幹線の中でも
・・・
FXトレードはできるのです。
さらにFXトレードは平日は24時間対応です。
基本的に
いつでもFXトレードはできるということです。
世界中の通貨が取引できる
例に挙げたのは「米ドル/日本円」というオーソドックスなものですが
- ユーロ
- 英ポンド
- 豪ドル
- NZドル
- スイスフラン
- カナダドル
- 南アランド
・・・
など様々な通貨で取引ができます。
通貨によって特色があり、慣れるまでは「米ドル/円」でトレードしながら、徐々に「ユーロ/円」「米ドル/ユーロ」など特徴をつかんだ通貨を広げていくのが理想ですが
- 値動き(ボラティリティ)が高い「英ポンド」
- スワップ金利が高い「豪ドル」「NZドル」「南アランド」
も人気があります。
スワップ金利については後述します。
FXにはスワップ金利がある
「政策金利」というものをご存じでしょうか?
日本で言えば、日銀が民間の銀行へ融資する際の金利のことを「政策金利」と言います。日銀は中央銀行というもので、一般の方へサービス提供はしないものの、民間銀行への融資を行う銀行です。「銀行の銀行」と呼ばれています。
民間銀行の預金金利というのは、この政策金利を基に決定されるのです。
日本の政策金利は20年以上「0.1%」という、ほぼ0%に近い政策金利が適用されているので、預金金利もメガバンクの普通預金で0.001%という悲しくなるような金利設定となっているのです。
世界の国の政策金利一覧
http://www.gaitame.com/market/seisakukinri.html
豪ドルを見てみると政策金利は2017年6月時点で「1.5%」となっています。つまり、オーストラリアの銀行の預金金利は年率1.5%前後に設定されているのです。
FXトレードというのは、外貨を「買う」ことですので
豪ドルを「買う」場合には、この金利分が付与されます。これがスワップ金利です。
「豪ドル」「NZドル」「南アランド」が人気が高いのは、スワップ金利が高金利だからなのです。
スワップ金利とは
を言います。片方の政策金利が基準となるのではなく、2国間の金利差であることに注意が必要です。
預金の金利は「年率」、つまり1年間の利息割合で計算されることが多いのですが、FXトレードのスワップ金利は1日あたりの利息で表示されています。これは日々金利が変動するからです。
DMM FXの場合
2017年6月26日の「豪ドル/円」のスワップ金利(スワップポイント)
1万通貨
「買い」:27円
「売り」:-27円
となっています。
「豪ドル/円」で1万通貨の「買い」を入れていたら、何もしなくても、「1日27円儲かる」ということを意味します。
- 1日:27円
- 1年間:9,855円
ですから、仮に10万円の資金で「豪ドル/円」の1万通貨の「買い」を入れていたとしても、約1万円、つまり10%もの利息収入が得られるのです。
日本の銀行の預金金利が0.001%ですから、どれだけ高金利なのかがわかります。
ちなみに豪ドルは2008年のときは政策金利が6.00%もありました。このときは「豪ドル」の人気が非常に高かったのです。
まとめ
FXとは
と考えて良いでしょう。(売ってから買うこともできます。)
FXトレードは
- レバレッジ取引が可能:証拠金の最大25倍の取引ができる
- 取引手数料が格安:銀行の100分の1以下
- 24時間取引ができる:月曜日の朝から土曜日の朝までいつでも取引可能
- インターネットで取引ができる:スマホ、タブレット、ガラゲーでも取引可能
- スワップ金利の利息が付く
という特徴があります。だからこそ、多くの方に親しまれていて、数億円を稼ぐ人も出てくる人気の高い投資なのです。
「FXで儲けている友人がいるんだけど、FXが何か?理解できない。」
・・・