FXデイトレードで勝つためのコツをつかめずに悩んでいますか?FXデイトレードで勝つためには、なぜ負けたのかを振り返ることが大切です。負けた理由がわかれば、ではどうすれば勝てていたのか導き出すことができます。
FXデイトレードは、中長期やスイングとは異なり1日の相場の流れを読まねばならない難しさがあり、毎日のチャート分析や情報収集力が勝負を左右してきます。短時間で利確・損切りを決意していくのは容易ではありませんよね。
負けた時には、損失を取り返そうとムキになってしまうものですが、時にはそれぞれのトレード手法をじっくりと振り返り、手を休めることも必要です。
FXデイトレード手法と仕組み
FXデイトレードで勝つためのコツを掴むには、デイトレードの仕組みをしっかりと理解しておくことが大切です。まずは、そもそもFXデイトレードとはどのようなトレード手法になるのかを改めて確認していきましょう。
FXデイトレードとは?
FXデイトレードとは
FXデイトレードの仕組み
短時間で取引するといっても、具体的にイメージしづらいですよね。FXデイトレードの仕組みを具体的な例を挙げて見ておきましょう。
例えば・・・
「今日はトランプ大統領のあの発言から米ドルが上がるな」と思ったら朝のうちに購入しておいて、昼や午後に値上がりしていれば売却して利益を得ます。
「夕方のニュースの影響で米ドルは下がるな」と思ったら、夕方のうちに米ドル/円を売っておいて、夜に価格が下がってきたら買い決済にて利益を得ます。
あるいは・・・
「これから米ドル/円がレジスタンスラインを超えるな」と思ったらレジスタンスライン付近あるうちに米ドル/円を購入しておいてブレークしたら売りで利益を得ます。
「米ドル/円がとうとうサポートラインを下回ったから売りから入ろう」と下降を予測して売りから入り、下がりきったところで買いで利益を得ます。
デイトレードとその他の手法の違い
FXのトレード手法は、大まかに取引期間の長さによって4つのタイプに分けることができます。
- 中長期トレード(期間: 数週間、数か月)
- スイングトレード(期間: 数日、数週間)
- デイトレード(期間: 数十分、数時間)
- スキャルピング(期間: 数秒、数分)
ここで、確認しておきたいのは、基本的に取引期間が長ければ長いほど、時間的に余裕があるため難易度・リスクは低くなります。一方、保有する期間が短ければそれだけに早急な決断を要するため難易度・リスクは高くなる傾向にあります。
FXの4つのトレード手法
中長期トレード(期間: 数週間、数か月)
中長期トレードは、長い期間をかけて為替差益やスワップポイントで大きな利益を狙っていくトレード手法です。多少の為替変動は気にしないのが特徴で、一般的に月足での安値圏・高値圏が売買の目安となります。
長期間保有することで含み損を利益に変えることも可能な反面、ともすると最適な利確・損切りのタイミングを逃しがちなデメリットもあります。
スイングトレード(期間: 数日、数週間)
スイングトレードは短期・中期トレードとも呼ばれるトレード手法で、数日から数週間にかけて取引を行っていきます。基本的に一定のトレンドにある相場を狙って、トレンドが切り替わる前に決済して利益を得ます。
各相場の美味しいところのみを転々とすることで、効率よく稼ぐことが可能です。売買タイミングを逃すと、利益の取り損ないや損失リスクもあります。
デイトレード(期間: 数十分、数時間)
デイトレードは1日の値動きから利益を得る方法で、数十分から数時間で売買を行っていきます。毎日移り変わるチャートや経済情勢が判断材料となるため、中長期やスイングよりもやや難易度は高くなってしまいます。
デイトレードは1日で利益を確定していくため、副業や本業として毎月一定の収益を得ることも可能です。ただ、毎日のトレード資金を確保する必要があり、損切りが必須となるトレード手法となります。重なる損切りによって、大きな損失を出すリスクがあります。
スキャルピング(期間:数秒、数分)
スキャルピングは、デイトレードをさらに短くしたトレード手法で、秒単位・分単位の取引を幾度となく繰り返すことで毎日の利益を狙います。最も難易度が高い取引手法となります。
瞬時に売買を判断していきますので、大きな損失・ロスカットなどのリスクが低い代わりに、ある程度のスキルや経験が必要となります。小さな利益を重ねて取引回数で勝負していきます。
以下の記事では、FXデイトレードのメリット・デメリットを詳しく解説していますので、見ておいて下さい。
デイトレードで勝つためのコツ
FXデイトレードは短時間で利益が得られるトレード手法ですが、毎日変わり続ける相場にて短時間で売買を行っていくことは経験を積んだトレーダーであっても容易なことではありません。今すぐ始めていきなり稼げるわけではないことを理解しておきましょう。
1.得意な分析手法を身に付けよう!
FXでは、いかに正確に為替相場を予想していくのかが勝負を左右していきます。通常、相場はテクニカルとファンダメンタルの双方の要素から動いていきます。
トレード手法を問わず、FXではテクニカル分析とファンダメンタル分析の基本スキルを身に付けることが必要不可欠です。
とくにデイトレードは数十分から数時間程度で売買を完結させていく手法です。じっくりと時間をかけて分析を行い売買を検討することができません。高度なスキルがなくとも、それぞれ得意とする分析手法が1つあれば初心者でもデイトレードで利益をあげていけます。
テクニカル分析の基本スキル
テクニカル分析の基本スキルは
- ローソク足チャート
- レジスタンスライン・サポートライン
- トレンドライン・チャネルライン
- チャートパターン
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
などがあり、トレードをしながらでも学んでいくことができます。デイトレードで勝率を上げていくためには、どれでもいいので自分に合った使いやすい分析手法を深く掘り下げていきましょう。
得意な分析手法が1つでもあれば、短時間でのチャート分析も効率よく行うことができて、デイトレードの大きな武器になります。
ファンダメンタル分析
もう1つFXトレードで必要なのがファンダメンタル分析です。ファンダメンタル分析は、為替相場にかかわる各国の経済指標、経済・政治情勢、地理的要素、企業業績などのデーターをもとに相場を分析する方法です。
ファンダメンタル分析の基本スキル
ファンダメンタル分析の基本スキルは
- GDP成長率
- 雇用統計・失業率
- 消費者物価指数
- 金融政策
- 長期国債の金利
- 主要株式指数
- 企業の時価総額
- 事件・事故
- ニュース
などがあります。米国、欧州、英国、日本、中国など主要国の情報だけでも、毎日膨大な数の情報が発信・公開されています。すべてのデーターを把握するのは不可能です。アプローチしやすいジャンル、得意なジャンルにポイントを抑えて情報収集することが勝率を上げるコツです。
得意なアプローチ法があれば、独自の視点から分析していくことができます。
2.デイトレードに適した通貨ペアを選ぶ!
デイトレードで勝つためには、デイトレードに適した通貨ペアを選ぶことが必要です。デイトレードに適した通貨ペアとはどのような通貨ペアなのでしょうか。
取引量が多い通貨ペア
デイトレードは数十分から数時間の取引で、基本的にその日のうちに利益を確定します。短時間でも効率よく稼いでいくためには、取引量が多くて値動きが期待できる通貨ペアを選ぶことが勝つポイントになります。
国際決済銀行(BIS)の統計から取引量が多い通貨ペアのランキングをご紹介します。
取引量が多い通貨ペア ベスト5
- 1位: 米ドル/ユーロ
- 2位: 米ドル/日本円
- 3位: 米ドル/英ポンド
- 4位: 米ドル/豪ドル
- 5位: 米ドル/カナダドル
変動が激しい通貨ペア
取引量が多いことに加えて、変動が激しい通貨ペアを選ぶのもFXデイトレードで勝てるコツです。時期によって、注目が集まる通貨ペアも異なるのですが、英ポンドがらみの通貨は比較的に値動きが激しい傾向にあるようです。
定期的にSBIFXトレードでは通貨ペアの変動幅ランキングを公開しています。最近のデーターを参考に変動の激しい通貨ペアをご紹介しておきましょう。
変動が激しい通貨ペア ベスト5
- 1位: 米ドル/人民元
- 2位: ユーロ/NZドル
- 3位: 英ポンド/豪ドル
- 4位: ユーロ/豪ドル
- 5位: 英ポンド/米ドル
3.デイトレードに適した時間帯を選ぶ!
FXデイトレードで勝率を上げていくには、取引量が多く活発な値動きが期待できる時間帯を選ぶことも大切です。デイトレードでおすすめの時間帯をご紹介しましょう。
デイトレードでおすすめの時間帯
ロンドン市場の時間帯
- 夏時間4月頃~10月頃 → 16時~翌0時まで(日本時間)
- 冬時間11月頃~3月頃 → 17時~翌1時まで(日本時間)
NY市場の時間帯
- 夏時間4月頃~10月頃 → 22時30分~翌5時まで(日本時間)
- 冬時間11月頃~3月頃 → 23時30分~翌6時まで(日本時間)
東京市場の時間帯
午前8時~午後15時まで
月曜日の早朝
ニュージーランド:ウェリントン市場のオープン時 → 早朝6時~7時
4.少額取引で練習する!
1日で為替相場が動く範囲はある程度限られてしまい、一定額の利益を狙うためには最低でも1万通貨ぐらいあった方が効率が良いといえます。しかし、最初は少額取引にて練習するようにしましょう。
少額取引にてコツコツと小さな利益から狙っていきます。最初のうちは勝つというよりは、負けない取引を増やしていくイメージです。小さな利益でも、勝てる回数が増えてきたらロット数を増やして本格的に利益を狙っていくのが成功のコツです。
少額取引の場合、レバレッジを高くしすぎると、わずかな値動きでもロスカットの対象となってしまいますので注意して下さい。証拠金が少額ならレバレッジも低めに設定するようにして下さい。
5.トレード日記でスキルを磨く!
FXデイトレードに限ったことではないのですが、FXトレードのスキルを磨くためにはトレード日記をつけて1日のトレードを振り返ることがとても重要です。
ただ単に勝った・負けたを意識するだけでは、なかなか上達できないものです。なぜ勝てたのか、なぜ負けたのか、理由を突き詰めることでスキルを磨くことができます。
具体的な数字の記録よりも、どのように考えてその通貨ペアを選んだのか、なぜその価格でエントリーしたのかエグジットしたのか、理由を書いておきましょう。そうすれば、次のトレードに活かすことができます。
デイトレードで負けるパターンと対策
トレードで負けている時は冷静に振り返って、何が悪かったのか考えるのは難しくもあります。ついムキになって損失額を取り返そうとしたり、落ち込んでやる気をなくしてしまったりするものです。
何が負けの原因だったのか突き止めない限り、また同じ間違えを繰り返して次のトレードでも負けてしまうことになります。
どんな時に負ける?
何となくトレードしてしまう
ありがちな負けパターンの1つが、相場予想をすることもなく、何となく相場の雰囲気で「上がるだろう・下がるだろう」でエントリーしてしまうパターンです。
この場合、そもそもエントリーした理由がないため、エグジットも曖昧となってしまいます。数分待てば上がり始める相場でも急いで損切りしてしまったり、損切りすべき相場でも意味もなくポジションを引きずってしまったりしてしまいます。
損切り・利確ルールを設定していない
これも何となくトレードしてしまう例の1つですが、事前に損切り・利確のルールを設定していないことも負ける理由となってしまいます。
損切り・利確ルールはしっかり定めていたとしても、なかなか思ったように実行できないのが現実です。もともと設定していないのであれば、なおさらタイミングよく損切り・利確することは難しくなります。
デイトレードの最初のうちは数百円単位の損切り・利確ルールを定めて、徹底できるかどうか練習していくことが大切です。
勉強・経験がもっと必要なのかもしれない
先にも解説しましたように、いきなりデイトレードを始めてすぐに稼げるようになるわけではありません。負けを経験して、失敗から学ぶことによってスキルを磨いて勝てるようになるのが一般的です。
FXデイトレードでなかなか勝てないと悩み落ち込んだとしても、心配する必要はありません。どんなに稼いでいるトレーダーでも、勝てないと悩み落ち込む時期は誰もが通る過程だといえるでしょう。むしろ、失敗を経験したからこそ勝てるトレーダーに成長できるのです。
まとめ
今回はFXデイトレードで勝つためのコツを徹底解説していきました。
FXデイトレードで勝てるようになるためには、どのように他のトレード手法とは違うのか理解しておくことが大切です。短時間で分析・相場予想を行い売買を決断していくのは容易なことではありません。
負けても当然だと思って、少額取引で練習から始めていくことが勝てるようになるコツです。負けた理由が何だったのか振り返ることで、次のステップ・次のレベルに進んでいくことができます。そうすることできっとデイトレードで安定して勝てるようになります。