無料でも高機能!無料で使えるおすすめFXチャートソフト10選。
FXの基本はなんと言ってもテクニカルチャート。「そんなことは分かっている。でもテクニカルチャートを使うのに必要なFXチャートソフトをどうやって選べばわからない」とお悩みではないでしょうか?
というようなあなたに、無料で使えるFXチャートソフトから、特に高機能なチャートソフトをピックアップしてご紹介します。
今回は
- 高機能FXチャートソフトを選ぶ際に注意すべきポイント
- おすすめ高機能FXチャートソフト
の2つのポイントについて、チャートソフトの主なスペック情報と実際に使ってみた実感を交えてまとめています。ぜひFXチャートソフト選びの参考にしてみてください。
FXチャートソフト選択の重要性
「FXってやっぱりチャートが大切だと思うんですけど、無料で使える、高機能でよいFXチャートソフトにはどのようなものがありますか?」
「ほとんどのFX会社は無料でチャートソフトを提供しています。チャートソフトは取引を行うFX会社のものを使うのが便利なので、チャートソフト選びは取引FX会社選びに直結します。このため、気に入ったチャート分析機能があるFX会社で取引するという投資家も少なくありません。FX会社を選ぶ場合、スプレッドや手数料に目が行きがちですが、チャートの機能や使いやすさはとても重要です。」
「FX会社のチャートソフトは、各社それぞれ特徴があり、それぞれのトレーダーが重視するポイントにしたがって選びます。もっとも、FX会社のチャートソフトは、口座開設だけで使えるところがほとんどなので、チャートを使うだけなら、無料でいくらでも使えます。実際に取引を行う会社のほかに気に入ったチャートソフトがあれば、併用してどんどん使ってください。」
高機能FXチャートソフトを選ぶ際に注意すべきポイント
ここからは、高機能FXチャートソフトを選ぶ際に注意すべきポイントについてまとめます。FXチャートソフト選びの主なポイントは以下の6点です。
- テクニカル指標数
- 描画オブジェクト数
- 画面分割機能
- 比較チャート機能
- 発注機能
- チャートソフトの技術ベース
高機能FXチャートソフトのポイント(1):テクニカル指標数
テクニカル指標数はFXチャートソフトの基本スペックの一つです。基本的には多ければ多いほどよいのですが、実際には使いたいテクニカル指標が搭載されているかどうかがポイントです。
中上級者になればなるほど使用するテクニカル指標は限られてくるので、必ずしも多ければよいというわけではないのですが、テクニカル指標数が多ければ、使いたいテクニカル指標が搭載されている可能性も高くなります。
また、たまに別の指標を見てみたいと思ったときに、使い慣れたチャートソフト上で直接確認できる方が便利ですから、やはりテクニカル指標は多いほうが望ましいです。
高機能FXチャートソフトのポイント(2):描画オブジェクト数
描画オブジェクト数もテクニカル指標数と並ぶ、FXチャートソフトのスペックを左右するポイントの一つです。
テクニカル分析はラインの引き方がポイントで、初心者と上級者はここで大きな差が生まれます。描画オブジェクト数が豊富なチャートソフトは、ラインを引く作業を大幅に軽減してくれるので、描画オブジェクト数は非常に重要です。
高機能FXチャートソフトのポイント(3):画面分割機能
画面分割機能とは、画面を分割して複数のチャートを表示する機能です。
テレビなどでファンドマネージャーのようなプロのトレーダーを紹介する際、たくさんのディスプレイが並んだ光景をよく目にしますが、個人投資家がプロのようにディスプレイを並べるのは現実的ではありません。
この問題を解決すべく、一つのディスプレイで、プロのようなマルチディスプレイによるトレード環境を模擬的に再現するのが、この画面分割機能です。
一つの通貨ペアでも、異なる時間足を並べて表示することで、より大きなトレンドの方向をひと目で確認できます。
高機能FXチャートソフトのポイント(4):比較チャート機能
比較チャート機能は、「米ドル/円」と「ユーロ/円」というように、異なる通貨ペア間における価格の変動をチャートで比較する機能です。
通貨ペアには一定の相関性が見られるものがあり、相場の予測において重要な材料とされます。
また、複数の通貨ペアに投資する場合、価格変動リスクを低下するために、相関性の低い通貨ペアを選択することもあります。比較チャート機能があれば、これらの分析を簡単に行うことができます。
チャートソフトによっては、通貨のほか、株価指数や商品価格など、通貨の価格変動に影響を与える別の金融指標と比較できるものもあります。
高機能FXチャートソフトのポイント(5):発注機能
発注機能とは、チャートソフト上で直接注文を行う機能です。
FX会社によっては、チャートソフトはチャート分析を、注文は発注用のソフトを、というように、それぞれ用途ごとに別のソフトを使うところも少なくありませんが、チャート上で直接注文を行うことができる方が便利です。
高機能FXチャートソフトのポイント(6):チャートソフトの技術ベース
チャートソフトを構築している技術も重要なポイントです。近年はHTML5と呼ばれる技術をベースとした、WEBブラウザ型のチャートソフトが増えてきています。
インストール型のチャートソフトはJavaを必要とするものが多いですが、このようなソフトウェアはセキュリティをJavaに依存することになり、Java自体にセキュリティ上の問題が発生した場合、個別に対応するのが難しくなります。
一方、HTML5はWEBブラウザがデフォルトでサポートしている技術で、ブラウザの更新さえ怠らなければ、セキュリティ的に常に安全な状態を保つことができます。
Javaのように別途ソフトウェアをインストールする必要もありませんので、セキュリティやメンテナンスの面でHTML5ベースのチャートソフトの方が優れているのは明らかです。
「高機能FXチャートソフトを選ぶ際に注意すべきポイントを簡単にまとめると、テクニカル指標と描画オブジェクトの数が多く、比較チャート機能があり、画面をたくさん分割できて、チャート上で注文を行うことができる、HTML5ベースのWEBブラウザ型チャートソフトが望ましい、と言えます。」
無料で使える高機能FXチャートソフト10選
ここからは、無料で使える高機能なFXチャートソフトを10個ピックアップし、一つずつ紹介していきます。それぞれのチャートソフトについて、その特徴とおすすめのポイントを中心にまとめます。
下記の表は数値化できる基本スペックをまとめたものです。「ボリンジャーバンド」や「五角形チャート」のような具体的な名称を入れると表が大きくなりすぎてしまうので、ソフトウェアが搭載しているテクニカル指標名や描画オブジェクト名、表示できる通貨ペア名などは、それぞれのFX各社チャートソフト紹介部分の下部に、独立した表としてまとめています。
FX会社/ソフトメーカー | チャートソフト名 | テクニカル指標 | 描画オブジェクト | 足種 | 通貨ペア |
GMOクリック証券 | Platinum(プラチナ)チャート+ | 38種類 | 25種類 | 18種類 | 19種類 |
FXプライムbyGMO | プライムチャート | 54種類 | 27種類 | 13種類 | 18種類 |
DMM.com証券 | プレミアチャート | 29種類 | 9種類 | 12種類 | 20種類 |
外貨どっとコム | G.comチャート | 21種類 | 7種類 | 13種類 | 20種類 |
外為オンライン | 外為オンラインチャート | 26種類 | 15種類 | 16種類 | 24種類 |
セントラル短資FX | プログレッシブチャート | 31種類 | 7種類 | 10種類 | 24種類 |
ヒロセ通商 | LIONチャートPlus+ | 30種類 | 10種類 | 14種類 | 50種類 |
マネーパートナーズ | HyperSpeed NEXT | 26種類 | 12種類 | 6x任意の期間 | 18種類 |
デューカスコピー・ジャパン | Jforex | 200種類以上 | 23種類 | 7x任意の期間 | 48種類 |
MetaQuotes Software | メタトレーダー(MT4・MT5) | 多数(拡張自由) | 多数(拡張自由) | MT4:9種類/MT5:21種類(いずれも拡張可) | 接続するFX会社に依存 |
(※注:上図の数値は記事作成時のものです。最新の情報は各社ホームページをご確認ください。)
GMOクリック証券(FXネオ)「Platinum(プラチナ)チャート+」
公式サイト:GMOクリック証券(FXネオ) | Platinum(プラチナ)チャート+
GMOクリック証券の「Platinum(プラチナ)チャート+」はWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系20種類、オシレーター系18種類の計38種類のテクニカル指標を搭載、同一通貨ペア・異なる通貨ペアのチャート画面を最大16分割で表示できます。
描画機能も強大で、描画可能なオブジェクトは25種類、高度な分析を行うことができます。
比較チャート機能は全19通貨ペアに加え、株価指数・先物・国債との比較も可能です。
時系列で表示されるニュースに加え、チャート上で値動きと関連するニュース本文を確認することもできます。
Platinum(プラチナ)チャート+は、GMOクリック証券で口座開設すれば、無料で利用できます。
「Platinum(プラチナ)チャート+」おすすめのポイント
「Platinum(プラチナ)チャート+」のおすすめポイントは以下の5点です。
- 豊富なテクニカル指標と描画オブジェクト
- 最大16分割の分割表示機能
- 株価指数・先物・国債との比較チャート
- 為替ニュースがチャートと連動
- レイアウトのカスタマイズが自由自在
「Platinum(プラチナ)チャート+」おすすめのポイント(1):豊富なテクニカル指標と描画オブジェクト
「Platinum(プラチナ)チャート+」はテクニカル指標全38種類、描画オブジェクト25種類と業界トップクラスの搭載数を誇ります。黄金比から生まれたフィボナッチ、近年人気の五角形チャート(ペンタゴンチャート)も使用できます。
「Platinum(プラチナ)チャート+」おすすめのポイント(2):最大16分割の分割表示機能
「Platinum(プラチナ)チャート+」は1画面を分割して複数のチャート表示させることができます。この機能は多くのチャートソフトが実装していますが、「Platinum(プラチナ)チャート+」はその数が最大で16分割と突出しています。
気になる通貨の方向性や通貨ペア間の連動性をまとめて確認するのに非常に役に立ちます。
「Platinum(プラチナ)チャート+」おすすめのポイント(3):株価指数・先物・国債との比較チャート
「Platinum(プラチナ)チャート+」の比較チャートは、通貨ペアに加え、「日経平均」「TOPIX」「NYダウ」「WTI原油」「ロンドン金」「日本国債(2年、5年、10年)」「米国債(2年、5年、10年)」と比較できます。
比較チャート機能を搭載した高機能チャートは増えつつありますが、通貨以外の金融商品と比較できるものは多くありません。
通貨ペアと合わせて、日経平均やNYダウなどの株価指数、金や原油のような商品相場、日米両国の国債価格などを表示させることで、相場全体の方向性や相関関係を分析できます。
「Platinum(プラチナ)チャート+」おすすめのポイント(4):為替ニュースがチャートと連動
チャートソフトの多くは為替関連のニュースを表示する機能を持ちますが、「Platinum(プラチナ)チャート+」はチャート上で直接その時点に発生したニュース本文を読むことができます。
値動きに影響を与えたニュースをチャート上ですぐに確認できるのは素晴らしいです。
「Platinum(プラチナ)チャート+」おすすめのポイント(5):レイアウトのカスタマイズが自由自在
「Platinum(プラチナ)チャート+」はレイアウトのカスタマイズ性が高いのも特徴の一つです。ウィンドウレイアウトの画面分割パターンを9種類から選択でき、最大19通貨ペアからプライスボードに表示する通貨ペアを選ぶことができます。
また、この既存レイアウトを残しつつ、また新しいウィンドウを立ち上げてチャート分析できます。ニュースも分割した画面の1つに一覧表示させることができます。
「Platinum(プラチナ)チャート+」のメリットとデメリット
「Platinum(プラチナ)チャート+」の売りはやはりその強大なテクニカル指標と描画オブジェクト機能で、ペンタゴンチャートが使えるのが高ポイントです。現在のところ、ペンタゴンチャートに対応しているチャートソフトは限られています。
比較チャートで株式指数や商品価格、国債との比較ができるのも強みです。画面分割も最大16分割と申し分ありません。
「Platinum(プラチナ)チャート+」で唯一残念なのが、チャート上で注文する機能がないところです。発注は画面を切り替えて行うか、スマホで注文を出す、と割り切るしかありません。
「Platinum(プラチナ)チャート+」の基本スペック
GMOクリック証券の「Platinum(プラチナ)チャート+」の基本スペックは以下のようになります。
テクニカル指標 (トレンド系・20種類) (オシレーター系・18種類) |
【トレンド系】
【オシレーター系】
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描画ツール (27種類) |
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足種 (18種類) |
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通貨ペア (19通貨ペア) |
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FXプライムbyGMO「プライムチャート」
公式サイト:FXプライムbyGMO|プライムチャート
FXプライムbyGMOの「プライムチャート」はHTML5ベースのWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系24種類、オシレーター系30種類の計54種類のテクニカル指標を搭載、1画面に最大9チャートを表示できます。
HTML5ベースのためJavaなどの別ソフトをインストールする必要はなく、ブラウザだけですぐ使えます。
発注機能と連動しており、「プライムチャート」から直接注文機能を起動してワンクリックで発注できます。
「プライムチャート」は、FXプライムbyGMOで口座開設すれば、無料で利用できます。
「プライムチャート」おすすめのポイント
「プライムチャート」のおすすめポイントは以下の3点です。
- 圧倒的なテクニカル指標と描画オブジェクト搭載数
- マルチタイムフレーム対応
- 売買シグナルを自己設定
「プライムチャート」おすすめのポイント(1):圧倒的なテクニカル指標と描画オブジェクト搭載数
「プライムチャート」が実装するテクニカル指標は、トレンド系24種類・オシレーター系30種類と業界最高水準の搭載数を誇ります。
同じGMO系列のGMOクリック証券の「Platinum(プラチナ)チャート+」もテクニカル指標の搭載数を売りにしていますが、「プライムチャート」はこれをはるかに上回ります。
描画オブジェクト搭載数も27種類と、こちらも業界最高水準。基本スペックでは他社を圧倒しています。
「プライムチャート」おすすめのポイント(2):マルチタイムフレーム対応
「プライムチャート」は単純移動平均線と指数平滑移動平均線の「マルチタイムフレーム分析」に対応しています。
マルチタイムフレーム分析とは、日足と4時間足、15分足と5分足というように、異なる時間軸のチャートを対比させて、現在の相場状況やトレンドの方向性を読む分析法です。
FXでは上級者ほどマルチタイムフレーム分析を好む傾向が強くなります。FXで勝てない人はぜひマルチタイムフレーム分析を取り入れてみてください。
「プライムチャート」おすすめのポイント(3):売買シグナルを自己設定
「プライムチャート」では、自分で条件設定した売買シグナルをチャート上で表示できます。
移動平均線のクロスなど売買サインとなるポイントを事前に設定しておくことで、その条件に到達したとき、上下の矢印がチャート上に表示されます。売買のポイントが視覚的にわかるところがいいですね。
「プライムチャート」のメリットとデメリット
「プライムチャート」の最大の特徴は圧倒的なテクニカル指標の搭載数です。日本のFX会社のチャートソフトの中では突出しています。
特に「スーパーボリンジャー」と「スパンモデル」を搭載しているところがポイントです。同じくテクニカル指標と描画オブジェクトの搭載数を売りとする、こちらも同じくGMO系列となるGMOクリック証券の「Platinum(プラチナ)チャート+」はこの2つの指標に対応していません。
一方で画面分割は9つと、「Platinum(プラチナ)チャート+」と差をつけられています。比較チャート機能がないところも痛いところです。
「プライムチャート」の基本スペック
テクニカル指標 (トレンド系・24種類) (オシレーター系・30種類) |
【トレンド系】
【オシレーター系】
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描画ツール (27種類) |
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足種 (13種類) |
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通貨ペア (18通貨ペア) |
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DMM.com証券(DMM FX)「プレミアチャート」
公式サイト:DMM.com証券(DMM FX)│プレミアチャート
DMM.com証券の「プレミアチャート」はWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系15種類、オシレーター系14種類の計29種類のテクニカル指標を搭載、1画面に最大6チャートを表示できます。
比較チャート機能は「DMM FX」の全通貨ペアに加え、「DMM CFD」7銘柄との比較も可能という、強大な比較チャート機能を備えています。
チャート上部に経済指標情報をスクロール表示し、▼マークをクリックすることで、指標発表に対する「予想」「結果」「前回結果」を表示。事前に設定したレートにヒットすると、ポップアップと音声で通知します。
「プレミアチャート」は、DMM.com証券で口座開設すれば、無料で利用できます。
「プレミアチャート」おすすめのポイント
「プレミアチャート」のおすすめポイントは以下の3点です。
- DMMCFDの全銘柄との比較チャート
- 相場変動を知らせるアラート機能
- 経済指標のスクロール表示
「プレミアチャート」おすすめのポイント(1):DMMCFDの全銘柄との比較チャート
「プレミアチャート」では、DMMFXの全通貨ペア20種類に加え、「日経平均」「ダウ平均」「S&P 500」「ナスダック100」の日米主要株価指数と「原油」「金」「銀」で構成する主要コモディティを取り扱うDMMCFDの全7銘柄間で比較チャートを表示できます。
株価指数はもちろん、主要コモディティ価格と通貨には一定の相関性が存在するので、この両者を比較できるのは「プレミアチャート」の大きなメリットです。
「プレミアチャート」おすすめのポイント(2):相場変動を知らせるアラート機能
「プレミアチャート」のアラート機能は、設定したレートになるとポップアップと音声で知らせてくれます。
設定レートはチャート上でアラートのマークをドラックすることでも設定することができ、またアラート音声も5種類から選択できます。
「プレミアチャート」おすすめのポイント(3):経済指標のスクロール表示
「プレミアチャート」は、チャート上部に経済指標情報をスクロール表示します。経済指標の▼マークをクリックするだけで、予想・結果・前回結果などが表示されるので、指標発表時の価格変動や価格変動が大きい時間帯の指標発表などがひと目で分かります。
「プレミアチャート」のメリットとデメリット
「プレミアチャート」の強みは比較チャート機能が充実しているところです。同じくDMMのサービスとなるDMMCFDで取り扱う全銘柄とDMMFXの全通貨ペアを比較できるのは素晴らしいの一言です。
同じく通貨以外の金融指数との比較チャート機能を持つGMOクリック証券の「Platinum(プラチナ)チャート+」のように日米の国債と比較することはできませんが、株価指数と商品価格に限って言えば、「プレミアチャート」は「Platinum(プラチナ)チャート+」にはない「S&P 500」「ナスダック100」「銀」と比較できます。
この点は日本のFX業界ではオンリーワンの存在なので、この一点だけでも「プレミアチャート」を使う価値があります。
テクニカル指標も数が多いとは言えませんが、「スパンモデル」と「スーパーボリンジャー」はしっかりと搭載しています。
全体的に言えば、比較チャート機能以外については、特筆すべきものがないのもまた特徴です。
「プレミアチャート」の基本スペック
DMM.com証券の「プレミアチャート」の基本スペックは以下のとおりです。
テクニカル指標 (トレンド系・15種類) (オシレーター系・14種類) |
【トレンド系】
【オシレーター系】
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描画ツール (9種類) |
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足種 (12種類) |
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通貨ペア (20通貨ペア) |
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外為どっとコム(外貨ネクストネオ)「G.comチャート」
公式サイト:外為どっとコム(外貨ネクストネオ)│G.comチャート
外為どっとコムの「G.comチャート」はHTML5で動作するWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系10種類、オシレーター系11種類の計21種類のテクニカル指標を搭載、1画面に最大9チャート(※IE11、Microsoft Edgeは6つまで)を表示できます。
比較チャート機能を持ち、通貨間の変動率を比較することで、通貨の強弱がひと目でわかり、いま注目すべき、ボラティリティの高い通貨ペアを見つけ出すことができます。もちろん、比較する通貨ペアの相関分析もリアルタイムで行うことができます。
G.comチャートは、外為どっとコムで口座開設すれば、無料で利用できます。
「G.comチャート」おすすめのポイント
「G.comチャート」のおすすめポイントは以下の4点です。
- 描画したトレンドラインを保存
- マウスで直感的にチャートを操作
- 複数のチャートを連動
- トレンドラインを数値で設定
「G.comチャート」おすすめのポイント(1):描画したトレンドラインを保存
「G.comチャート」では、画面のレイアウト保存の際、描画したトレンドラインもいっしょに保存できます。一般的にブラウザ版のチャートソフトは、描画したトレンドラインを保存できないのです。
「G.comチャート」おすすめのポイント(2):マウスで直感的にチャートを操作
「G.comチャート」はマウスで簡単にチャートを操作できます。マウス操作とマウスホイールで、チャートを移動・拡大・縮小させたり、値幅を変更できたりします。
「G.comチャート」おすすめのポイント(3):複数のチャートを連動
「G.comチャート」は複数のチャートを連動表示できます。通貨ペア・BID/ASK・足種を連動させることができます。
「G.comチャート」おすすめのポイント(4):トレンドラインを数値で設定
トレンドラインの修正はふつうマウスで行いますが、G.comチャートでは、マウスに加え、数値で行うこともできます。このため、日付や起点・終点を正確な数値で設定できます。
「G.comチャート」のメリットとデメリット
「G.comチャート」は比較的新しいチャートソフトで、マウスでの操作性に優れているのが特徴です。
比較チャート機能は相関分析とデータ差分分析ができてよいのですが、一方で実装しているテクニカル指標の数は少なく、ほんとうに基本的な指標しか搭載していません。
描画オブジェクトも少なく、縦(垂直線)横(水平線)斜め(トレンドライン)以外には、フィボナッチ系の4つしか描画できません。
「G.comチャート」の基本スペック
外貨どっとコムの「G.comチャート」の基本スペックは以下のとおりです。
テクニカル指標 (トレンド系・10種類) (オシレーター系・11種類) |
【トレンド系】
【オシレーター系】
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描画ツール (7種類) |
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足種 (13種類) |
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通貨ペア (20通貨ペア) |
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外為オンライン(外為オンラインFX)「外為オンラインチャート」
公式サイト:外為オンライン(外為オンラインFX)|外為オンラインチャート
外為オンラインの「外為オンラインチャート」はWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系11種類、オシレーター系15種類の計26種類のテクニカル指標を搭載、1画面に最大4チャートを表示できます。
オリジナルツールとなる「ハイブリッドチャート」では、過去から現時点までのマーケット推移を一画面で確認できます。
また、「NEWSチャート」機能を実装、チャート上で直接そのときに発生したニュースを見ることができます。
「外為オンラインチャート」は、外為オンラインで口座開設すれば、無料で利用できます。
「外為オンラインチャート」おすすめのポイント
「外為オンラインチャート」のおすすめポイントは以下の3点です。
- オリジナルツール「ハイブリッドチャート」を搭載
- 豊富な描画オブジェクト
- NEWSチャート機能
「外為オンラインチャート」おすすめのポイント(1):オリジナルツール「ハイブリッドチャート」を搭載
「ハイブリッドチャート」機能は、1つのチャートに「月足から日足」「8時間足から1時間足」「30分足から1分足」というように、期間ごとに表示し、過去から現在に至るマーケットの推移を見ることができます。
通常のチャートソフトではたくさんのチャート画面を表示して対比していきますが、この作業を1枚のチャート上で行うことができます。
「外為オンラインチャート」おすすめのポイント(2):豊富な描画オブジェクト
描画オブジェクト数は15種類と、他社に比べかなり多くなります。特に「フィボナッチ」系のオブジェクトが充実しています。
「外為オンラインチャート」おすすめのポイント(3):NEWSチャート機能
「NEWSチャート」はチャート上で直接ニュースを閲覧する機能です。チャートを見て気になる値動きを見つけたら、そのときに発生したニュースをすぐに確認できます。
「外為オンラインチャート」のメリットとデメリット
「外為オンラインチャート」の最大のメリットはやはり「ハイブリッドチャート」機能です。一つのチャートで複数の時間足を確認できるのはとても便利です。
一方で、「外為オンラインチャート」にはハイブリッドチャート以外に特筆できるものは特にありません。「NEWSチャート」機能も便利ですが、機能的に突出しているとは言えません。
これ以外に強いて挙げれば平均足が表示できるところでしょうか。地味な機能ですが、「平均足」を表示できる無料のFXチャートは多くありません。
「外為オンラインチャート」の基本スペック
テクニカル指標 (トレンド系・11種類) (オシレーター系・15種類) |
【トレンド系】
【オシレーター系】
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描画ツール (15種類) |
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足種 (16種類) |
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通貨ペア (24通貨ペア) |
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セントラル短資FX(FXダイレクトプラス)「プログレッシブチャート」
公式サイト:セントラル短資FX(FXダイレクトプラス)|プログレッシブチャート
セントラル短資FXの「プログレッシブチャート」はWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系10種類、オシレーター系21種類の計31種類のテクニカル指標を搭載、1画面に最大12チャートを表示できます。
描画オブジェクトはペンタゴンチャートに対応、チャート分割も最大12画面に分割可能で、通貨間の比較分析を行うことができます。
移動平均線や一目均衡表などテクニカル分析には欠かせない指標の他、平均足や新値足などを含む全31種類のテクニカル指標を搭載。高度なチャート分析に対応しています。
「プログレッシブチャート」は、セントラル短資FXで口座開設すれば、無料で利用できます。
「プログレッシブチャート」おすすめのポイント
「プログレッシブチャート」のおすすめポイントは以下の2点です。
- 発注機能付き
- 豊富なテクニカル指標と描画オブジェクト
「プログレッシブチャート」おすすめのポイント(1):発注機能付き
「プログレッシブチャート」はチャート上で直接発注を行うことができます。
高機能型のFXチャートは、チャート分析機能に重点を置き、発注機能を省いてしまうものも少なくありませんが、「プログレッシブチャート」は発注機能を統合した総合型のチャートソフトです。
ワンクリックで新規・決済の成行注文を行えるほか、全建玉を一括して決済することもできます。
「プログレッシブチャート」おすすめのポイント(2):豊富なテクニカル指標と描画オブジェクト
「プログレッシブチャート」のテクニカル指標は31種類とかなり多い部類に入ります。描画オブジェクトでは近年人気のペンタゴンチャートを使用できるなど、基本的なスペックが充実しています。
プログレッシブチャート」のメリットとデメリット
「プログレッシブチャート」のテクニカル指標は、全31種類中、オシレーター系が20種類を占めており、オシレーター系のテクニカル指標が充実しています。オシレーター系のテクニカル指標をよく使う投資家には使いやすい仕様と言えます。
また、ペンタゴンチャートを描写できるのもポイントです。ペンタゴンチャートを使える無料チャートソフトはまだまだ限られています。
一方でトレンド系のテクニカル指標は10種類と、かなり少なくなります。トレンド系のテクニカル指標を好んで使う投資家には向かないチャートソフトです。
発注機能も充実しているので、トレンド系のテクニカル指標に乏しいところが非常に残念です。トレンド系のテクニカル指標と描画オブジェクトが充実すれば、GMO系の2社を脅かすチャートソフトになるでしょう。
「プログレッシブチャート」の基本スペック
セントラル短資FXの「プログレッシブチャート」の基本スペックは以下のとおりです。
テクニカル指標 (トレンド系・10種類) (オシレーター系・21種類) |
【トレンド系】
【オシレーター系】
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描画ツール (7種類) |
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足種 (10種類) |
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通貨ペア (24通貨ペア) |
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ヒロセ通商(LION FX)「LIONチャートPlus+」
公式サイト:ヒロセ通商|LION FX|LIONチャートPlus+
ヒロセ通商の「LIONチャートPlus+」はHTML5ベースのWEBブラウザ型のチャートソフトです。トレンドフォロー系15種類、オシレーター系15種類の計30種類のテクニカル指標を搭載、1画面に最大6チャートを表示できます。
LION FXは通貨ペアの数が50ペアと圧倒的で、「LIONチャートPlus+」では、この50通貨ペアを比較できます。
なお、ヒロセ通商のLION FXはJava版やHTML5版など、いろいろな技術に基づくチャートソフトがたくさんあるのですが、HTML5版の「LIONチャートPlus+」が最新で、最も高機能です。将来的にはHTML5ベースのWEBブラウザ型へ移行される予定です。
「LIONチャートPlus+」は、ヒロセ通商で口座開設すれば、無料で利用できます。
「LIONチャートPlus+」おすすめのポイント
「LIONチャートPlus+」のおすすめポイントは以下の3点です。
- 圧倒的な通貨ペア数
- シグナル機能
- 発注機能
「LIONチャートPlus+」おすすめのポイント(1):圧倒的な通貨ペア数
「LIONチャートPlus+」が突出している点は通貨ペア数です。50種類というのは、日本のFX業者としては最高水準と言えるでしょう。「ハンガリー・フォリント」や「ポーランド・ズウォティ」のような、他社ではお目にかかれないマイナーな通貨も確認できます。
「LIONチャートPlus+」おすすめのポイント(2):シグナル機能
「LIONチャートPlus+」はテクニカル指標で判定条件を設定し、その条件を満たしたら通知してくれる「シグナル機能」を実装しています。8種類のテクニカル指標で、同時に最高3つまでシグナル設定できます。
「LIONチャートPlus+」おすすめのポイント(3):発注機能
「LIONチャートPlus+」は高機能チャートながら、チャート上で注文を行える発注機能も搭載しています。
「LIONチャートPlus+」のメリットとデメリット
「LIONチャートPlus+」の最大のポイントはその通貨ペア数です。日本のFX業者の中では圧倒的で、それだけチャンスの幅も広がります。
「LIONチャートPlus+」が搭載しているテクニカル指標と描画オブジェクトは、最高水準とは言えませんが、業界の平均値を超えるレベルにあり、「スパンモデル」と「スーパーボリンジャー」のような、近年流行しているテクニカル指標も手堅く実装しています。
独自のオリジナルチャートなどはなく、派手さはありませんが、比較チャート機能、シグナル機能、発注機能は実装しており、押さえるべきところはしっかりと押さえている、という印象を強く感じます。
ユーザーが求める機能を着実に実装していくというスタンスで開発を進めているようで、親近感を持てるチャートソフトです。
「LIONチャートPlus+」の基本スペック
ヒロセ通商の「LIONチャートPlus+」の基本スペックは以下のとおりです。
テクニカル指標 (トレンド系・15種類) (オシレーター系・15種類) |
【トレンド系】
【オシレーター系】
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描画ツール (10種類) |
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足種 (14種類) |
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通貨ペア (50通貨ペア) |
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マネーパートナーズ「HyperSpeed NEXT」
公式サイト:マネーパートナーズ|HyperSpeed NEXT
マネーパートナーズの「HyperSpeed NEXT」は.NET Frameworkベースのインストール型チャートソフトです。トレンドフォロー系15種類、オシレーター系11種類の計26種類のテクニカル指標を搭載しています。
発注機能はASストリーミングに対応、テクニカル指標に基づく自動売買ルールを構築できます。
「HyperSpeed NEXT」は、マネーパートナーズで口座開設すれば、無料で利用できます。
「HyperSpeed NEXT」おすすめのポイント
「HyperSpeed NEXT」のおすすめポイントは以下の3点です。
- ASストリーミング対応の発注機能
- ストラテジ構築とバックテスト
- ストラテジに基づく売買シグナルの表示
ASストリーミング対応の発注機能
「HyperSpeed NEXT」はチャートソフトの簡易発注機能でも「ASストリーミング」に対応しています。「ASストリーミング」の「AS」は「Auto Select」の略称で、あらかじめ設定したルールに基づいて自動的に新規・決済注文を行う機能です。
ストラテジ構築とバックテスト
テクニカル指標に基づいた売買ルールを組み合わせ、オリジナルの自分だけのストラテジ(取引戦略)を構築できるばかりでなく、さらに、このストラテジをバックテスト(過去の相場データで検証すること)」できます。
ストラテジに基づく売買シグナルの表示
ストラテジに基づく売買シグナルをリアルタイムレートのチャート上で表示させることができます。
「HyperSpeed NEXT」のメリットとデメリット
「HyperSpeed NEXT」は、テクニカル指標や描画オブジェクトは標準レベルですが、高度な発注機能やストラテジ構築機能のような、他社の高機能チャートソフトには見られない機能が備わっています。
取引ソフトに比較的高機能なチャート機能が備わっていると理解した方がよいのかもしれません。
他の高機能チャートが搭載する比較チャート機能などもありませんので、純粋に高度なチャートソフトを求める人には向かないでしょう。
「HyperSpeed NEXT」の基本スペック
マネーパートナーズの「HyperSpeed NEXT」の基本スペックは以下のとおりです。
テクニカル指標 (トレンド系・15種類) (オシレーター系・11種類) |
【トレンド系】
【オシレーター系】
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描画ツール (12種類) |
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足種 (6種類x任意の期間) |
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通貨ペア (18通貨ペア) |
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デューカスコピー・ジャパン「JForex」
公式サイト:デューカスコピー・ジャパン|JForex
スイスを本拠地とするデューカスコピー・ジャパンの「JForex」では、インストール型のチャートソフトを利用できます。使用できるテクニカル指標数は200を超え、1画面に最大4チャートを表示できます。
描画オブジェクトは23種類、足種は数値を自分で設定できます。最大5通貨ペアのチャートを比較することができ、板情報を見ながらワンクリックで取引を行うことができます。
「JForex」は、デューカスコピー・ジャパンで口座開設すれば、無料で利用できます。
「JForex」おすすめのポイント
「JForex」のおすすめポイントは以下の3点です。
- 板情報を確認できる発注機能
- 圧倒的なテクニカル指標数
- 柔軟なカスタマイズ機能
「JForex」おすすめのポイント(1):板情報を確認できる発注機能
「JForex」はチャート機能と発注機能を統合した総合型の取引ソフトウェアなので、一つのソフトウェアの中で直接注文を出すことができます。裁量取引のみならず、自動売買の設定も可能です。
板情報を見ることができるので、どの価格にどれだけの注文が存在するのかを確認しながら発注できます。
「JForex」おすすめのポイント(2):圧倒的なテクニカル指標数
「JForex」は200を超えるテクニカル指標を収録しているという化物ぶりです。日本では聞き慣れない指標もたくさん搭載されています。
「JForex」おすすめのポイント(3):柔軟なカスタマイズ機能
「JForex」は足種も数値を自分で設定できるなど、高いカスタマイズ性を備えています。
「JForex」のメリットとデメリット
「JForex」の強みは、やはりそのスペックの数的な充実ぶりです。
収録しているテクニカル指標は200を超え、足種も「ティック」「秒足」「分足」「時間足」「日足」「週足」「月足」について、それぞれ数値を自分で設定できるため、設定可能な数をカウントすると相当な量になります。
足種もそうですが、「JForex」はカスタマイズ性が高く、使い込めば使い込むほど使いやすくなっていきます。
逆に、「JForex」に慣れてしまうと、その他のFX会社のチャートソフトが使いにくくなってしまうかもしれません。
デューカスコピーはスイスを本拠地とする金融会社で、デューカスコピー・ジャパンはその日本法人です。
ソフトウェアとしての「JForex」は、メニュー表示などはすべて日本語化されていますが、200を超えるテクニカル指標はすべて英語表記であるなど、初心者には少しとっつきにくいところがあります。
カスタマイズ性が高い分、慣れるまでは使いこなせない機能もたくさんあります。日本のメジャーなFX会社に比べ利用者が少なく、インターネット上の情報もその分少ないので、多少なりともFXの経験を重ねてから挑戦してみた方がよいかもしれません。
「JForex」の基本スペック
デューカスコピー・ジャパンの「JForex」の基本スペックは以下のとおりです。
テクニカル指標 (多数・200以上) ※あまりに数が多いので略称のみ掲載 |
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描画ツール (23種類) |
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足種 (7種類x任意の期間) |
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通貨ペア (48通貨ペア) |
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MetaQuotes Software 社「メタトレーダー」(MT4・MT5)
公式サイト:MetaQuotes Software Corp.│MetaTrader 4
「MetaTrader(メタトレーダー)」はこれまで紹介してきたFX会社独自のチャートソフトではなく、ロシアの独立系ソフトウェア企業が作る、FX取引プラットフォームソフトウェアです。
日本のFX業界でメタトレーダーを採用している会社は限られますが、海外のFX業界では業界標準と言ってよいほど普及しています。
メタトレーダーは、日本では無料で使える高機能チャートソフト、という位置づけですが、海外では、メタトレーダーはまさにFX取引ツールであり、メタトレーダー上で直接注文を行います。日本はFX業界でもガラパゴス化が進んでいるのです。
現在使用されているメタトレーダーは「4」系と「5」系で、一般に「MT4」「MT5」と呼ばれます。
MT5の方が新しくて高機能なのですが、MT4があまりにも広く普及してしまい、機能を拡張できる各種インディケーターが圧倒的に充実しているので、MT5への移行が思うように進んでいないのが現状です。
これからFXをはじめる、という方は、より高機能なMT5を選べばよいのですが、使いたいインディケーターがMT5に対応していない、という場合はMT4を使用するほかありません。
「メタトレーダー」を使用したいのならば、世界のFX会社でデモ口座を作るのが一番簡単な方法です。もちろん無料で使えます。
「メタトレーダー(MT4・MT5)」おすすめのポイント
「メタトレーダー(MT4・MT5)」のおすすめポイントは以下の3点です。
- 無限大に広がるテクニカル指標
- カスタマイズ自由自在
- 自動売買も可能
「メタトレーダー(MT4・MT5)」おすすめのポイント(1):無限大に広がるテクニカル指標
MT4・MT5は、デフォルトでも大量のテクニカル指標を搭載しているのですが、これにプラグインとして、自由にテクニカル指標を追加できます。MT4・MT5に対応したインディケーターは有償・無償を問わず無数に公開されているので、テクニカル指標は事実上無限に拡張できます。
「メタトレーダー(MT4・MT5)」おすすめのポイント(2):カスタマイズ・自由自在
MT4・MT5は強いカスタマイズ性を持っており、各種拡張機能を追加することで、やりたいことはほとんど何でもできるようになります。
「メタトレーダー(MT4・MT5)」おすすめのポイント(3):自動売買も可能
MT4・MT5はプログラムを組むことで、一定の条件に基づいた自動売買を行うことができます。
自動売買を行うプログラムは「EA」と呼ばれます。EAを作るにはMT4・MT5で使うプログラム言語の知識が必要ですが、こちらも有償・無償を問わず多くのEAが公開されているので、プログラム技術がなくても、EAを用いた自動売買を行うことができます。
「メタトレーダー(MT4・MT5)」のメリットとデメリット
MT4・MT5は、チャートソフトとして最も重要になるテクニカル指標と描画機能に限って言えば、間違いなく最強の存在です。日本のFX会社が提供するチャートソフトのように、あの指標がない、この線が引けない、というようなことはまずありません。
テクニカル指標はいくらでも追加できますし、引きたい線も引きたいところに描けます。チャート上で経済指標を確認できるようになるインディケーターまであります。
しかしながら、海外製のソフトウェアなので、インディケーター名などはすべて英語です。メニュー表示などは日本語化されていますが、拡張部分は基本的に英語です。
ソフトウェアの作りも、いわゆるソフトウェアという感じで、日本のFX会社が提供するチャートソフトに見られるような、ビジュアル面での工夫についてはかなり劣ります。
また、MT4・MT5はインストール型のソフトウェアなので、ソフトウェアのアップデートなどは自分で行わなければなりません。
このため、初心者には少し敷居が高いチャートソフトです。
「メタトレーダー」の基本スペック
「メタトレーダー」のテクニカル指標や描画ツールは自由に追加・拡張できるので、一覧表は作りません。足種は、デフォルトではMT4が9種類、MT5が21種類ですが、これも拡張できます。
通貨ペア数は接続するFX会社に依存します。
「
チャートソフトはあくまでテクニカル分析に使う、という考え方でチャートソフトを選ぶのならば、機能性から言えば「メタトレード(MT4・MT5)」がもっとも高機能です。しかしながら、テクニカル指標名はすべて英語だったりするので、初心者には少し難しく感じられるかもしれません。
その点、日本のFXの会社が提供するチャートソフトは、日本人向けに作られていますので、初心者にとっても親しみやすい作りになっています。
日本のFXの会社が提供するチャートソフトに選択肢を絞って考えるのならば、GMOクリック証券の「Platinum(プラチナ)チャート+」とFXプライムbyGMOの「プライムチャート」が頭一つ抜き出ていると言えます。いずれもGMO系列なので、チャートソフトに力をいれているのは、親会社の方針なのかもしれません。
この2社から一つ選択するとすれば、やはり「Platinum(プラチナ)チャート+」ではないでしょうか。テクニカル指標数は「プライムチャート」に劣りますが、比較チャート機能が優れているので、総合的には「Platinum(プラチナ)チャート+」に軍配が上がると言えるでしょう。
」
まとめ
無料でも使える高機能なFXチャートソフト選びのポイントとして
- テクニカル指標数
- 描画オブジェクト数
- 画面分割機能
- 比較チャート機能
- 発注機能
がありますが、テクニカル指標や描画オブジェクトなどについて、自分の必要とする機能を搭載しているかどうか、という点が最も重要なポイントです。
この記事で取り上げた以下のFXチャートソフト
- Platinum(プラチナ)チャート+(GMOクリック証券)
- プライムチャート(FXプライムbyGMO)
- プレミアチャート(DMM.com証券)
- G.comチャート(外貨どっとコム)
- 外為オンラインチャート(外為オンライン)
- プログレッシブチャート(セントラル短資FX)
- LIONチャートPlus+(ヒロセ通商)
- HyperSpeed NEXT(マネーパートナーズ)
- Jforex(デューカスコピー・ジャパン)
- メタトレーダー(MT4・MT5)(MetaQuotes Software)
はいずれも高機能ぞろいでですが、総合的に評価した場合、初心者にはGMOクリック証券の「Platinum(プラチナ)チャート+」が一番おすすめできます。
もっとも、使いたいテクニカル指標や機能性の好みについては人それぞれなので、いろいろなチャートソフトを試してみることをおすすめします。
ある程度知識と経験を重ねて、「初心者は卒業した」という自信がついたら、「メタトレード(MT4・MT5)」のような高機能ソフトウェアに挑戦してみましょう。
「FXチャートソフトがたくさんあってどれを選べばよいのかわからない。」
「無料で使える高機能なFXチャートソフトにはどのようなものがあるのだろうか。」