FXスキャルピングが禁止されているFX業者があると聞いたことがあるトレーダーは多いでしょう。いざFXを始めるにあたっては、スキャルピングが禁止されていない、あるいは推奨しているFX口座を開設しなければなりません。
仮に、禁止されているFX業者を利用してスキャルピングが発覚すれば、口座凍結にもなりかねません。禁止される理由は業者によって色々あるのですが、まずは、何処のFX業者なら問題ないの確認しておく必要があります。
FXスキャルピングが禁止されている?
FXスキャルピングで口座凍結された話を時々見聞きします。
実は、「FXスキャルピングが禁止」というように、利用規約に書いてあるわけではないのですね。ですから、禁止されていることを知らずにその業者を利用してしまうこともあるのです。
FXスキャルピングが禁止されているということは、そもそもそのトレード手法が違法行為なのかが気になるところです。金融商品取引法では、どのように取り扱われているのでしょうか。
スキャルピングは違法行為ではありません
法律的な視点からいけば、スキャルピングは違法行為にあたるわけではありません。
禁止している場合でも、「スキャルピング禁止」という文面があるわけではないのでわかりづらいのです。
短時間注文の繰り返しが禁止されている
スキャルピング禁止とは書いてないのですが、
「短時間の注文を繰り返す行為を禁止」
というように規約に表記してあります。しかし、実際に利用規約の全文を読む人はまずいません。FX口座開設する際には、あらかじめどこのFX業者ならOKなのか、情報を調べておくと安心です。
FXスキャルピングは数秒・数分単位でエントリーからエグジットを繰り返していきます。もちろん、同一通貨ペアにてスキャルピングトレードが行われるケースが多いです。ですから、「短時間の注文を繰り返す行為」に該当してしまうのです。
スキャルピングを禁止しているFX業者
明確に文面にてスキャルピングを禁止しているFX業者は、
- DMMFX
- SBIFXトレード
- インヴァスト証券
この上記3つは確実に避けた方がよさそうです。
なぜ禁止している業者があるのか
では、なぜFX業者の中にはスキャルピングを禁止・推奨していない業者があるのでしょうか。
FX業者がスキャルピングを好まない理由は大きく2つのタイプに分けることができます。
1.カバー取引が成り立たないから
1つの理由は、FX業者が行っているカバー取引が成り立たないからです。
カバー取引とは、
スキャルピングのように、頻繁に数秒・数分おきで発注されてしまうと、業者のシステムが追い付かずに差額分を損してしまう可能性が高くなるのです。
2.サーバーに悪影響を及ぼす
そして、もう1つの理由は、FX業者のサーバーに悪影響が出ることが指摘されています。頻繁に注文が繰り返されるために、業者が利用しているサーバーに必要以上の負荷がかかってしいまいます。
サーバーの動きが重くなれば、当然約定力が低下し、業者のツールの評判に深く影響してしまいます。
違反したどうなる?
DMMFX、SBIトレード、インヴァスト証券のように、あらかじめ利用規約にて短時間の連続取引が禁止されている業者の場合、スキャルピングが発覚すると違反行為とみなされ口座凍結される可能性があります。
実際には、短時間というのがどれくらいの時間を指しているのかが微妙であるため、各自で判断するのが難しくもあります。デイトレでも取引回数が多くなれば該当するかもしれませんし、スキャルピングでも間隔があけば違反にはならないかもしれません。
スキャルピングが公認のFX業者はある
スキャルピングを公けに認めているFX業者や、推奨しているFX業者もありますので、スキャルピングトレードを行う時はスキャルピング用の口座を改めて開設しておくことをおすすめします。
スキャルピングを公認しているFX業者を選んでおけば、取引ツールやチャート機能、情報配信、分析レポートなどスキャルピング向けのサービスが充実している傾向にあります。
スキャルピングでFX口座を選ぶポイント
- スキャルピングを公認・推奨している
- 秒足・分足のチャートが充実している
- スピード発注機能がある
- スプレッドが狭い
- 約定力が高い
- チャート分析機能が優れている
- 情報配信(速報)サービスがある
などが、スキャルピングトレードで有利な条件となります。
スキャルピングができるおすすめFX業者5選!
どんなツールやサービスが使えるのか特徴やおすすめポイントも合わせて解説していきますので、参考にして下さい!
FXプライムbyGMO
まず知名度の高さで安心できるGMO証券のFXプライムをご紹介したいと思います。
プライムはGMOクリック証券が運営しているFXサイトです。GMOクリック証券は、そもそもGMOインターネット系列の会社であるため、WEBシステムに強い会社です。セキュリティ面やサーバーの安定性などFX初心者でもでも安心して使うことができます。
GMOクリック証券でもFXを取り扱っていますが、FXプライムはFXのみにサービスを絞ってあり、充実した機能が高く評価されています。
口座名 | ちょいトレFX |
売買手数料(1万通貨・片道) | 無料(1,000通貨単位も無料) |
往復総コスト(米ドル/円1万通貨取引時の最低コスト) | - |
スワップ金利・米ドル/円 | 非公開 |
通貨ペア総数 | 14ペア |
初回入金 | 規定なし |
取引単位 | 1,000通貨 |
FXプライムの特徴
- 約定率はほぼ100%に近い
- スピード発注機能
- チャート分析機能
- チャート予想アプリ
- 豊富なマーケット情報
FXプライムのおすすめポイント
FXプライムの約定率は2019年度の調査によると100%を記録しています。スリッページがほとんど発生しない点でスキャルピングにもってこいの口座だといえます。
リアルタイムの戦略レポートなど20種類以上のマーケット情報が配信され、54種類のインジケータが使えるチャート分析ツールも魅力です。
また、口座の有無にかかわらず、簡単に為替レートを相場予想がチャートで確認できる「ぱっと見テクニカル」が便利に使って頂けます。
注意するポイント
スプレッドがドル円で0.6となり、他社に比べるとやや高めです。10pips以下の取引を狙いたいトレーダーだとコストがかかり稼ぎづらいかもしれません。
ただ、スプレッドの分を約定率の高さでカバーできるという考え方もあります。
FXプライムの公式サイトはこちらから
ヒロセ通商
ヒロセ通商も知名度の高さでは上位にランクインするFX業者の1つです。FX初心者では知らない方もいるかもしれませんが、比較的規模が大きいFX業者で通過ペアの種類の多さではトップクラスです。
狭いスプレッドと約定力の高さでも定評があります。ヒロセ通商のFX口座はLIONFXという口座で、多彩な機能を搭載するLIONチャートPlusをスキャルピングで活用できます。
口座名 | LION FX |
売買手数料(1万通貨・片道) | 無料(1,000通貨単位も無料) |
往復総コスト(米ドル/円1万通貨取引時の最低コスト) | 20円 |
スワップ金利・米ドル/円 | 2円 |
通貨ペア総数 | 50ペア |
初回入金 | 10,000円 |
取引単位 | 1,000通貨(※ノルウェークローネ/円など4通貨ペアは10,000通貨、ハンガリーフォリント/円は100,000通貨) |
ヒロセ通商の特徴
- 超高速のスピード注文機能
- 業界最狭レベルのスプレッド
- 22種類の注文機能
- 1日380本の為替ニュース
- お得なキャンペーンが多い
ヒロセ通商のおすすめポイント
ヒロセ通商の最大の魅力はスプレッド狭さです。例えばドル円だとたったの0.2銭なので、エントリー後すぐでもコストを最小限に抑えた取引が可能になります。
定期的なキャンペーンにて、さらにスプレッドがお得になる場合もあります。約定力も高く最速0.001~0.004秒の超高速決済を実現しています。
為替ニュース配信量の多さではおそらくナンバーワン。ファンダメンタルも重視したいトレーダーに最適な口座です。
注意するポイント
スキャルピングトレーダーにはあまり重要ではないかもしれませんが、スワップ金利は他社に比べると低めです。チャートの描画ツールはそこまで多くありません。
また、クイック注文機能が優れすぎていて、確認画面がなくダイレクトに発注されてしまうので注意が必要です。
ヒロセ通商の公式サイトはこちら
JFX
次にご紹介したいFX業者がJFXです。JFXはヒロセ通商の子会社でスキャルピングをスキャルピングを歓迎しているFX口座の1つです。
JFXのFX口座はMATRIX TRADERという口座になります。
スキャルピング向けのサービス・機能が満載で高い約定力とスプレッドの狭さでトレードを支援しています。ただ、中級レベル以上のトレーダーが多く、サポート体制があまり充実していない面もあり、FX初心者にはやや使いづらいかもしれません。
口座名 | MATRIX TRADER |
売買手数料(1万通貨・片道) | 無料(1,000通貨単位も無料) |
往復総コスト(米ドル/円1万通貨取引時の最低コスト) | 30円 |
スワップ金利・米ドル/円 | 2円 |
通貨ペア総数 | 26ペア |
初回入金 | 10,000円 |
取引単位 | 1,000通貨(※ノルウェークローネ/円など3通貨ペアは10,000通貨) |
JFXの特徴
- スキャルピングOKと広告も出している
- 約定率99.9%
- スプレッドが狭い
- 充実したクイック注文機能
- リアルタイム経済指標速報
JFXのおすすめポイント
JFXで最大の魅力となっているのが、FX業界では有名な元インターバンクトレーダー小林芳彦氏が運営者(代表)だということです。
小林芳彦氏自身がスキャルピングを推奨しており、いかに効率よくスキャルピングトレードが実現できるかが追及された口座になっています。
小林氏が配信している、マーケット情報やトレード手法なども人気の理由となっており、充実した情報を得ることができます。
注意するポイント
JFXはスキャルピング専用のFX口座だともいえることから、全くの初心者には難解な情報も多くなるかもしれません。
レベルアップ、ステップアップのための口座として視野に入れておきたいFX業者です。トレーダーのレベルに応じて最初はわかりやすいFX口座から始めた方がいいでしょう。
JFXの公式サイトはこちら
マネーパートナーズ
FX初心者でもわかりやすく使いやすいFX業者がマネーパートナーズです。マネーパートナーズなら100円からの取引も可能で、楽天グループが親会社となるため信頼性が高い業者だといえます。
初回入金額の規定もなく、取引単位は100通貨と業界最小レベルなので、まずは取引を始めてみたい方からデイトレ・スキャル専門のトレーダーまで幅広く使って頂けます。
約定力の高さや手厚いサポート体制で定評の業者です。
口座名 | パートナーズFX nano |
売買手数料(1万通貨・片道) | 無料(100通貨単位も無料) |
往復総コスト(米ドル/円1万通貨取引時の最低コスト) | 40円 |
スワップ金利・米ドル/円 | 1円 |
通貨ペア総数 | 18ペア |
初回入金 | 規定なし |
取引単位 | 100通貨 |
マネーパートナーズの特徴
- 少額から取引が可能
- 約定率はほぼ100%
- 初心者向けのサポート・セミナーが充実
- 取引ツールが使いやすい
- スピード注文機能が充実
マネーパートナーズのおすすめポイント
マネーパートナーズはスリッページなしで評価が高いFX業者です。スプレッドも最狭ではありませんが狭いので快適なスキャルピングが実現しやすいでしょう。
マネーパートナースでは、通常のFX口座と少額から始められるFX nano口座と選択できるので安心です。練習用のFX口座として、デモトレード代わりに活用できます。
また、マネパカードを発行すればFX口座から直接外貨をチャージして使えます。外貨の出金にも対応している数少ないFX業者です。
注意するポイント
初心者向けの口座ではあるのですが、スワップ金利はあまり高くないため中長期トレードには不向きです。
サポートやセミナーは手厚いのですが、リアルタイムでの情報配信やニュース速報はそれほど多くないのが難点です。別途でニュース配信ツールを利用する必要があります。
マネーパートナーズの公式サイトはこちら
サクソバンク証券
最後にご紹介するのは、世界のFX会社のサクソバンク証券です。サクソバンク証券はデンマークのFX業者で、日本に支社がありサイトも日本語版で国内のFX業者と違和感なく使えます。
通貨数が162通貨と圧倒的な数で、約定力・取引ツール、情報配信など申し分のないサービスを提供しています。サクソバンクのFX口座には、スタンダード口座とアクティブ口座があります。
取引ツールが非常に優れており、チャートパターンが自動検出できるオートチャーティストが無料で利用できます。
[saxobank_sum_mini]サクソバンク証券の特徴
- 月曜の早朝3時から取引可能
- 高い約定力
- 大口注文・約定拒否なし
- 市場での直接注文なので自由度が高い
- 機能に優れた取引ツール
サクソバンク証券のおすすめポイント
月曜日の早朝は、最も値動きが激しくなりがちな時間帯です。ただ、ほとんどのFX会社は早くて6時、一般的には7時からしか取引できません。
サクソバンクなら月曜日の早朝3時から取引可能ですから、スキャルピングには非常に有利です。
マーケット情報も豊富で、取引ツールの充実度は国内業者とは比較にならないほど高レベルです。有益なトレードを実現するのに重宝するでしょう。
注意するポイント
ただ、初回入金金額は10万円以上、スプレッドはやや広め、取引ツールが使いにくいなどのデメリットがあります。初心者にはあまりおすすめできない業者だといえます。
高度な取引ツールや情報配信を求める中級者以上のトレーダーには、他では得られない満足感を感じていただけるFX業者です。
サクソバンク証券の公式サイトはこちら
また、チャート分析で非常に役に立つオートチャーティストについて詳しく解説しています。こちらも合わせてご覧下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、スキャルピングにおすすめのFX業者をご紹介いたしました。気になる業者の公式ページをぜひ見てみて下さい。
ただ、取引ツールは一回使ってみないと、使い心地や勝手がわからないのが難点ですよね。デモトレードにて、ツールを確認・比較してから実践で使うFX口座を決めていくといいでしょう。
それぞれに合った方法で、今後のスキャルピングに備えていきましょう。