【FX予想】南アフリカランドの2021年の為替相場見通しとFXトレードの攻略ポイントを解説

南アフリカランドは将来性が期待されている高金利通貨の1つです。南アフリカの政策金利は2021年1月の時点では3.50%。数年前に比べると金利はかなり下がっていて、以前ほど大きなスワップは狙えませんが、それでもマイナス金利の円に比べればまだまだ高金利通貨の部類に入りますよね。

高金利通貨は高めのスワップが魅力となる一方では、為替差益による損失が大きくなりやすいことが特徴です。ここ数年にわたって南アフリカランドは対円で下降基調にあります。このまま下降トレンドを継続するのか、それとも2021年は上昇への切り返しの機会になるのか、気になるところです。

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今回は、2021年南アフリカランドの為替相場見通しとFXトレードの注目トピックや攻略ポイントを解説していきます。ぜひ、参考にして下さい。

【2021年】南アフリカランドの価値はどうなる?

【2021年】南アフリカランドの価値はどうなる?

2021年の南アフリカランドはどうなる?

今年こそ上昇へと切り替わる?それとも今年も下降していく?

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これからの南アフリカランドの動向を予想していくために、ここ10年間の南アフリカランドの動きを確認していきたいと思います。

南アフリカランド相場の対円と対ドルのチャートで見ていきましょう。

対円の南アフリカランド相場(月足チャート)

対円の南アフリカランド相場(月足チャート)

南アフリカランドは2007年のリーマンショック以前は17円台で推移していました。リーマンショックにて南アフリカランドは7円台まで下がりましたが、2009年以降は回復が見られ、2010年には12円台のレンジ相場で動いています。

そして2011年~2015年半ばあたりまでは9円~10円で推移、2016年~2017年は上昇基調で7円~9円、2018年1月から8月にかけて下降7.20円まで下がります。長期的な視野で見ると価格は下がっていますが、1円~2円の値幅でのレンジ相場も多く、数か月単位の上昇トレンドも見られるのが特徴です。

2020年のコロナショックでは一旦、5.60円まで落ち込みましたが5月末あたりから回復が見られ6月には6.2021年現在は6.50円まで回復しています。その後、8月から2021年1月現在にかけては上昇基調にあり、12月末には7.20円の高値をつけています。ここ数日は6.80円から7円あたりで動いていて、このまま回復していくのかなと気になるところです。

対ドルの南アフリカランド相場(月足チャート)

対ドルの南アフリカランド相場(月足チャート)

対ドルでの南アフリカランド相場は2011年から2016年までは、ドル高がずっと続いていています。6.50ランドから17.70ランドの高値まで、ほぼ一直線に上昇トレンドが伸びています。リーマンショック後は、南アフリカランドに対してドルの回復力が非常に強かったことがわかります。

その後2016年から2018年まではランド高の下降トレンド、それから上げて、2020年までの2年間はドル高の上昇トレンド。

2020年はコロナショックから一気に19.30ランドまでドル高が進んだあと、5月からドル安ランド高へと転換。下降トレンドが数か月続いています。そして、2021年1月は14.50ランドから15.50ランドの価格帯で推移しています。2020年後半の米国のコロナウイルスの悪化から南アフリカランド高が進んだようです。米経済の回復とともに、またドル高の上昇基調に戻るかもしれないといったところです。

【2021年】南アフリカランドの注目トピック

【2021年】南アフリカランドの注目トピック
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それでは、次に2021年の南アフリカランド相場のファンダメンタル的な注目トピックを確認していきます。

2021年の南アフリカランドの注目トピックは、

  1. コロナウイルス
  2. 実質GDP経済成長率
  3. 経済復興再生計画
  4. レアメタル
  5. 再生可能エネルギー開発

以上の5つにポイントを絞ってみました。

5つの注目トピックを詳しく見ていきましょう。

1.コロナウイルス

2021年の為替相場の最大のテーマは通貨を問わずコロナウイルスです。それぞれの通貨の先行きは、コロナウイルスからの回復状況に大きく左右されていきます。

まず、南アフリカのコロナウイルスの状況から確認していきましょう。

南アフリカの感染者数・死者数

2020年1月時点での南アフリカの感染者数は143万648人、死者数は4万2550人。コロナ第2派のピークから減少に向かおうとしているところです。世界各国の感染者数・死者数から見れば、比較的に少ない数値で収まっているようです。ただ、アフリカ全体では南アフリカが一番高い数値となっています。

12月末のコロナ急拡大によりロックダウン規制のレベルを引き上げ、期間が延長されています。夜間の外出禁止や陸路国境の20か所が一時閉鎖となっています。ワクチンは2,000万人分がひとまず確保され、1月末には医療従事者から接種が段階的に始められる計画です。

南アフリカの変異種

南アフリカのコロナウイルスで気になるのが変異種が確認されている点です。現在、コロナウイルスの変異種には英国型、南アフリカ型、ブラジル型とあって、南アフリカ型はワクチンの有効性が危惧されていました。

2021年1月28日のロイターによると、米製薬大手ファイザーのワクチンには南アフリカ変異種への有効性が確認できたとのこと。同様に独ビオテックでも有効性は少し弱まる程度であることが確認されています。ただ、限定的な試験であることが否めず、南アフリカ変異種のすべてのケースで有効性が確認できるかは現在実験中だとのことです。

今後の南アフリカの感染者数・死者数が減少することと、変異種へのワクチン有効性が確認できること、そしてワクチン接種の開始時期・進行状況などが南アフリカランドの動向に影響を与えるでしょう。

2.実質GDP成長率

次に、南アフリカランドのFXトレードで抑えておきたいポイントは実質GDP成長率です。南アフリカはG20に属する国で、今後の経済成長が期待されている新興国です。

G20は

G7(米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、フランス、カナダ)の7か国に、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、EU連合)を加えた20か国のことです。
新興国の中でも、とくに安定して著しい経済成長が見られる国がG20に選ばれています。
南アフリカの実質GDP成長率 2008年~

上記は2008年からの南アフリカの実質GDP成長率のグラフです。
2008年には5.0%、リーマンショック時には激しく落ち込みましたが、2010年~2011年前半は約3.0%~4.0%の成長率を記録しています。2014年は5.0%を超えるなど、飛躍的成長を見せていました。しかし、2015年以降から南アフリカの経済は伸び悩み、マイナス成長を記録する時期が出てきます。

南アフリカ実質GDP成長率 2017年~

2019年末からコロナショック時にかけて低迷期が続き、2020年第2四半期はマイナス51.7%、市場でも先行きが懸念されましたが、7月-9月期のGDP成長は前期比年率66.1%と大幅なプラス成長となりました。鉱業や鉱物の輸出が288.3%増加、個人消費の回復、小売り関連も137.0%回復し、全ての産業がプラスに転じています。

ただし、第4半期は12月末にコロナ第2派が勃発したため、再びマイナス成長となる可能性もあります。

成長の過程にあるだけに、南アフリカは新興国特有の不安定な財政状況にあります。大きな成長を見せる時もあれば、激しく落ち込む時もあり、それが南アフリカランドをトレードする上での注意点だといえます。上昇に向かったとしても短期間で急落するリスクが高いのです。

3.経済復興再生計画

南アフリカ経済で大きなネガティブ要因となっているのが失業率の高さです。

南アフリカの失業率

リーマンショック以降、2010年から2014年あたりにかけての南アフリカの失業率は24.0~25.0%前後でした。2015年以降から失業率は26.0%を超え、失業率は年々増加し続けています。2019年は29.0%を超え、2020年はコロナの影響から30.0%超える数値を記録しており、南アフリカでは申告な問題となっています。

世界の失業率比較
世界の失業率比較

上記は先進国を中心とした世界各国の失業率を比較したグラフです。日本、韓国は比較的に低い失業率を維持。2007年以降の米国の失業率がリーマンショック時に10.0%前後、2014年のイタリアが12.0%を超え、2020年コロナショック時の米国にて13.0%を記録しているものの、全体的には10.0%以下でとどまっています。

南アフリカでは学歴やスキルが人種によって大きく偏っていることが特徴です。十分な教育やスキル習得のチャンスを持たない貧困世帯にて長期失業者が集中していることが1つの要因となっているようです。雇用が不安定になりがちな新興国の失業率の中でも南アフリカの失業率は圧倒的に高いことが、南アフリカの早急に解決すべき課題となっています。

ラマポーザ大統領の経済復興再生計画とは

深刻化する南アフリカの失業率の改善策として、2020年10月にラマポーザ大統領は「経済復興再生計画」を発表しました。

ラマポーザ大統領が発表した「経済復興再生計画」とは、

  • 4年間で1兆ランド規模(約7兆400億円)のインフラプロジェクトの計画
  • 2023年までに1万1,800メガワット(MW)の新電力の確保と電力の自由化
  • 80万人の雇用創出、1,000億ランド規模の雇用支援、30万人の若年層向け雇用対策
  • 低利融資やサプライチェーン参画、輸出促進を通じた国内産業の振興

参照:JETORO 日本貿易振興機構

以上の計画を柱として雇用機会や雇用支援を促進できれば、南アフリカ経済のGDPを2.0%押し上げることが可能だとしています。

現在の輸入項目の10%を国内生産に切り替えるなどが計画されており、具体的なインフラプロジェクトの詳細や雇用支援などが、追って発表されていく予定です。2021年の南アフリカランドの先行きは「経済復興再生計画」の進展状況によって左右されるでしょう。

4.レアメタル

さて、次に見ていきたいのは南アフリカの主要輸出産業となる鉱物・レアメタルです。南アフリカは鉱物資源の宝庫で、金、ダイヤモンド、プラチナなどの鉱物輸出が南アフリカ経済を支えています。2020年第3四半期でGDP成長率が大幅にプラスとなったのも鉱物輸出の増加が大きく寄与しています。

鉱物輸出の状況によって南アフリカの貿易収支が左右され、鉱物輸出が増加して貿易黒字になるとランド高、鉱物輸出が減少すると貿易赤字にてランド安に動く傾向にあります。

  • 貿易黒字(鉱物輸出の拡大) → 南アフリカランド高
  • 貿易赤字(鉱物輸出の減少) → 南アフリカランド安
南アフリカの貿易収支

コロナショック時には世界のロックダウンが進み、鉱物の需要・価格は低下、南アフリカの輸出が大幅に減少したため、貿易赤字を計上しています。その後、厳戒態勢が徐々に緩和され、南アフリカの鉱物輸出はレアメタルを筆頭に大きくプラスに転じています。

2020年第3四半期の貿易収支は4,535億8,000万ランドの黒字、同時に南アフリカランド相場は上昇に転じて、12月末のコロナ第2派勃発まで上昇トレンドが継続しました。

南アフリカの主要輸出産業 レアメタル

南アフリカの主要輸出産業は、

金、プラチナ、鉄鋼石、石炭、銅、クロム、マンガン、ニッケル、ダイヤモンド、チタン、亜鉛、銀、アルミニウム、コバルト、ロジウム、パナジウム
などと実に多彩です。とくに、プラチナ、ロジウムなどのレアメタルに関しては、南アフリカは世界1位、2位の産出国となります。
IT・再生可能エネルギー関連への需要の増加
レアメタルの多くは、IT機器、ITインフラ、EV、再生可能エネルギー関連設備、電池、などに欠かせない素材となります。今後は、ITも再生可能エネルギーもこれから需要が高まる分野です。2021年は5Gインフラの拡大、デジタル化の推進、バイデン大統領のクリーンエナジー政策、世界的な脱炭素への取り組みなどから、レアメタルの需要は増加すると予想されています。
2021年はレアメタルの需要の増加から南アフリカランド高が進むことが期待できます。ただし、鉱物の需要は景気に非常に左右されるため、価格変動も激しく、他国の経済情勢の影響を受けやすいネガティブな面もあります。ランド相場の動向を予想するには、南アフリカランドの鉱物輸出とくにレアメタルの需要がどうなのかが重要なポイントです。

5.再生可能エネルギー開発

ここ数年、南アフリカ経済が伸び悩んでいた要因に不安定な電力供給を挙げることができます。「経済復興再生計画」でも取り上げられているように、安定した電力供給を確保することが南アフリカの2021年のテーマの1つです。国営電力Eskom(エスコム)の経営難によって、南アフリカはここ10年以上にわたり断続的な電力不足による大規模停電を繰り返してきました。

南アフリカ政府は政策として、

2023年までに1万1,800メガワット(MW)の新電力の確保と電力の自由化

を計画しており、今後はEskomの体制の改革と電力事業の細分化を図るとともに、再生可能エネルギー開発を進めることで安定した電力を確保していく方針です。

電力統合資源計画

南アフリカ政府が「経済復興再生計画」の一環として発表した「電力統合資源計画」によると、

2030年までにエネルギーの電源比率を石炭43.0%、再生可能エネルギー39.6%、天然ガス/ディーゼル8.1%、揚水6.4%、原子力2.4%、その他0.5%の比率で電力を統合していく計画です。

現状で石炭火力の比率は71.3%と高く、そのうちの約半分近くが再生エネルギーへと切り替わる予定です。再生可能エネルギーの内訳は、水力5.8%、太陽光発電10.5%、風力10.5%、太陽熱0.8%へと拡大させる計画でいます。

豊富な熱源環境

南アフリカはインド洋と大西洋に囲まれた広大な土地を有しています。気候は地域によって差があるものの、1年を通して温暖で土地の大半はナミブ砂漠などの砂漠地帯です。風力発電、太陽光発電、地熱発電など再生可能エネルギーに適した豊富な熱源環境が揃っています。

再生エネルギーによる安定した電力供給と、インフラ設備への雇用の需要、それにともなう生活水準の向上、消費力の向上、さらには海外大手企業による投資、再生可能エネルギー開発においては、米国、欧州、中国、日本の大手企業からの参入・投資も期待されています。

すでに、米大手のAmazonGoogle、日本では伊藤忠商事住友商事などが南アフリカにて再生可能エネルギー開発を行っています。
2021年以降は再生可能エネルギー事業の拡大が、南アフリカの経済成長に今後大きく貢献するでしょう。

【2021年】南アフリカランド相場の見通し

【2021年】南アフリカランド相場の見通し
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それでは、2021年の南アフリカランド相場の見通しを2つの方向から検証していきたいと思います。

南アフリカランドは上昇?

南アフリカランドが上昇するシナリオは、

  • コロナウイルスからの回復
  • 変異種へのワクチンの有効性が実証
  • 実質GDP成長率の回復・向上
  • 経済復興再生計画の具体的な進展
  • 失業率の改善
  • レアメタルの需要・価格の向上
  • 再生可能エネルギー開発の拡大

などです。これらの項目にてプラス効果が見られる場合は上昇する可能性が高いでしょう。

南アフリカランドは下落?

南アフリカランドが下落するシナリオは、

  • コロナウイルスの第3派、第4派が勃発
  • ワクチンが変異種では無効
  • 実質GDP成長率の低下
  • 経済復興再生計画の進展がない
  • 失業率の悪化
  • レアメタルの需要・価格の低下
  • 再生可能エネルギー開発の遅延

など。ネガティブな展開が重なった時は、南アフリカランドはさらに安値記録を更新していく可能性があります。

対円での南アフリカランド相場

まず直近で課題となるのが、2020年12月末のコロナ2派からの回復が見られるかどうかです。回復に向かうためには、ワクチンが南アフリカ変異種に有効であることが必須となります。現時点ではまだ試験的な段階なので様子を見る必要があります。また、改善が見られて上昇へ向かうとしても、12月末第2派の影響が2021年第1四半期に反映される可能性がありますので、前半はやや弱めの動きになるでしょう。

世界経済が回復に向かい、南アフリカの輸出が伸びる局面では、リスクオンの通貨が好まれるので円安が進むことが予想されます。上昇シナリオでは、対円にて南アフリカランド高が進みやすいといえるでしょう。その場合、ランド相場は対円で7.0円~9.0円の価格帯で推移していくと予想します。

大規模な再エネ開発などが発表されれば、9.0円台突破も考慮したいところです。一方、下降シナリオでは7.0円あたりを高値に5円台まで下がる可能性が出てくるでしょう。

対ドルでの南アフリカランド相場

外的要因に左右されやすい南アフリカランドは米国、欧州などの主要国、最大の輸出相手国である中国の回復も重要な要素となり得ます。バイデン大統領のクリーンエネルギー政策によって米国におけるレアメタルの需要が増えることが期待できます。

米国の低金利がしばらく続くのであれば、上昇シナリオにてランド相場は対ドルで14.0ランドを下回り、13.0ランド台で推移していく可能性があります。世界経済・米経済の回復とともにドル買いが進むため、ランド高の進行には限界があるでしょう。

下降シナリオでは、14.0ランド台を下値に17.0ランド~18.0ランド台に向けてドル高が進む可能性があります。

今回の為替予想には、東京オリンピックの先行きは考慮していません。各国のワクチン接種の予定・状況がまだ現時点では何ともいえないからです。日本では2月あたりから接種が開始される予定です。春頃には「中止か実施」か正確に公表される予定です。

仮に東京オリンピックが中止になったとすれば、経済効果が大きいだけに円がらみの通貨ペアはネガティブな影響を与えると思われます。

【2021年】南アフリカランドの攻略ポイント

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最後に、2021年南アフリカランドのFX攻略ポイントをまとめておきました。
  • コロナウイルス感染者数・死者数は低下するか(世界・南アフリカ)
  • ワクチンが変異種にも有効か
  • 実質GDP成長率は回復・向上が見られるか
  • 経済復興再生計画の具体的な進展はあるか
  • 失業率は改善?悪化?
  • レアメタルの需要・価格は上昇?低下?
  • 再生可能エネルギー開発は拡大しているか

など

まとめ

まとめ

象やキリン、ライオンに豹にシマウマやサイ、マウンテンゴリラ、ダチョウ、フラミンゴ、バッファローなど多種多様な動物が今でも野生で暮らしている、美しい自然環境が残された南アフリカ。

南アフリカは、産業革命以来の都市開発・工業化からは遅れた位置づけにある国の1つです。発展・成長の過程にあるということで、今後の経済成長が期待されていますが、必ずしも南アフリカの経済成長とは先進国と全く同じように都市化・工業化を繰り替えすことではないような気がします。

米国、欧州、英国、日本など先進国で暮らす私達のほとんどが、都市化・工業化による弊害を身に染みて実感しています。その弊害は、地球温暖化のように今やパリ協定にて国際的に論議されるほど深刻な状況に陥っています。

脱炭素・ゼロエミッション、自然環境保護が企業の成長において必須といわれる現在。これからの時代は、都市化・工業化に執着するよりも、便利で快適な社会を目指しながら、いかに地球上に残された自然を守っていくかが重要な課題になるといえます。
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南アフリカの経済成長は、他に行き場のない動物達や美しい自然環境との共存がキーワードです。「野生動物や自然環境」と「産業・工業・経済」の共存に成功してこそ、地域性を生かした南アフリカ独自の経済発展が望めるのかもしれません。

まさに、新しい時代21世紀のビジネスモデル・経済モデルとなり得るような政策・展開を南アフリカから期待したいものです。

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