FXの口座開設をしようと思った時に、必要なものは何なのか気になりまよね。用意しておく書類はあるのか、自分の場合はその書類が用意できるのかなど不安に思う方もいるでしょう。FX会社によって用意する書類の数は若干異なりますが、概ねのところは共通しています。
一般的にFX口座開設に必要な書類はマイナンバーと本人確認証明書、あと銀行口座情報などです。
FX初心者の場合、口座開設する際に必要な書類を用意しておくことが必要ですが、さらに取引を始める際に用意した方がよいもの、注意しておきたいことなども数点あります。
FXの口座開設方法
FX会社は基本的に店舗を構えていませんので、オンラインで口座開設の申し込み・手続きをします。いざFXの口座開設をしたいと思っても、窓口へ行って相談することもできないため、オンラインでどのように手続きすればよいのか戸惑う方も多いでしょう。
FX口座開設の流れ
1.口座開設の画面へ行く
最初に、利用したいFX会社の口座開設の画面にいきます。口座開設画面は公式サイトのホームぺージにて「口座開設」のボタンが表示されています。単純に、「〇〇FXの口座開設」で検索して直接口座開設の画面に行く方法もあります。
口座開設画面に行くと、「個人のお客様」「法人のお客様」と選択できますので「個人のお客様」を選んで下さい。さらに複数の口座がある場合は、利用したい口座を選択します。複数の口座がある場合でも総合口座として1つの口座を最初に開設する場合もあります。
2.同意書や説明書などを確認・承認
口座開設フォームの途中で確認・承認が求められる場合もありますが、申し込みに進む前にFX口座の「契約締結前交付書面」「外国為替証拠金取引約款」「個人情報取り扱いに関する基本方針」など重要書類への確認・承認が求められます。
FX会社から提示される重要書類の内容をわかる範囲で確認したあと、「同意する」「確認」「承認」などにチェックをいれます。チェックを入れないと先に進めない場合が多いので画面上でチェック漏れがないか確認するようにしましょう。
3.口座開設申し込みフォームに入力する
次に、口座開設申し込みフォームに個人情報を入力していきます。概ね以下の項目が必須となるFX会社が多いです。
基本情報
名前、生年月日、電話番号、メールアドレス、住所など
勤務先情報
職業、業種、部署、勤務先住所、勤務先電話番号、勤務年数、大まかな年収(選択制)など
※余程、緊急時に本人と連絡がとれないなどのことがない限り、勤務先に在籍確認をすることは基本的にありませんのでご安心下さい。
投資経験や投資目的
FXやその他投資への経験の有無、投資目的、投資額などの質問があります。全く経験がなくても、口座開設は可能ですので初めての方は「無し」を選択します。投資額は年収や金融資産の50%以下となる金額を選択しておく方がよいです。無理な投資をしようとしているとFX会社から判断されると審査落ちの原因となります。
金融資産
預金などの大まかな金融資産額を選択します。FX会社によっては金融資産が100万円以上であることが必須となっている場合もありますので、事前に確認しておきましょう。FX会社によって金融資産の基準は様々ですので、心配な方は複数のFX会社に申し込んでおく方法もあります。少額取引が可能なFX会社を選んでおくと審査に通りやすいようです。
4.必要書類の提出
入力が終わったら、マイナンバー、身分証などの必要書類をアップロードします。あらかじめ写真にとっておいて保存しておくようにしましょう。必要書類の詳細はこの後、詳しく解説していきます。
ID・パスワードで会員サイトへ新規登録をすれば、いつでもFXを始めることができます
FX口座開設に必要な書類
それでは、FX口座開設で提出するマイナンバーや本人確認書類など必要書類について詳しく解説していきます。
FX口座開設で最低限必要な書類は
- マイナンバー
- 本人確認書類
以上の2つです。
未成年の方(18歳以上)は上記の書類に加えて
- 法定代理人の同意書
- 法定代人の本人確認書類
などが必要になります。
必要書類の写真がきちんととれていないと、再提出となり時間がかかってしまいます。
※郵送やメールにて提出する方法も選べます。
マイナンバー
マイナンバーの書類は3種類あります。
- マイナンバー通知カード
- マイナンバーカード
- マイナンバー記載の住民票
上記いずれかの1つを用意します。
マイナンバー通知カード
マイナンバー通知カードとは
上記のような書類を受け取っていると思います。紛失した方は市区町村の役所にて再交付が可能です。FX以外でも必要になることが多いので大切に保管しておくようにして下さい。上部の切り取り線の上にあるカードの部分がマイナバーの通知カードです。
マイナンバーカード
マイナンバーカードとは
通知カードとマイナンバーカードを混同する方もいますので注意して下さい。マイナンバーカードは申請しないと発行されません。
マイナンバー記載の住民票
マイナンバー記載の住民票とは
住民票を発行する時に、窓口で直接マイナンバー記載を伝えるか、発行依頼書にて記載内容を選択する項目があるので「マイナンバーを記載する」にチェックを入れておきます。
マイナンバー通知カードもマイナンバーカードも手元にない方は、この方法でマイナンバー書類を入手することができます。
本人確認書類
本人確認書類とは
最も一般的に使われている本人確認書類には以下のようなものがあります。
- 運転免許証
- 健康保険証
- 住民基本台帳カード
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
- 在留カード
運転免許証
有効期限内の運転免許証であることを確認して下さい。氏名、住所、生年月日、登録番号が明確に読み取れるよう撮影します。
裏面に住所変更の記載がある場合は裏面も提出します。
健康保険証
公的機関が発行する保険証には国民健康保険証、社会保険証があります。
氏名、生年月日、住所、保険証番号などが明確に読めるよう撮影して下さい。住所変更がある場合は裏面も提出します。
住民基本台帳カード
住民基本台帳カードは、市区町村が発行する住所を証明するICカードです。住民票の内容がカードに記載されています。マイナンバーカードの発行開始と同時にこちらのカードの発行は終了しています。
有効期限は発行日から10年間で、10年未満のカードであれば身分証として使うことができます。
未成年に必要な書類
未成年でもFX口座の開設が可能なFX会社がいくつかあります。
未成年の場合は以下の書類を用意する必要があります。
- 法定代理人の同意書
- 法定代理人であることを証明する書類
- 法定代理人の本人確認書類
法定代理人とは
法定代理人の同意書
上記のような同意書に法定代理人が、未成年者のFXを同意する旨を署名します。
法定代理人であることを証明する書類
法定代理人であることを証明する書類は
- 住民票
- 戸籍謄本
- 後見登記の証明書
などがあります。
ちなみに学生・未成年の方のFX口座開設は、以下の記事で詳しくご説明しています。参考にしてみて下さい。
その他に口座開設で最低限必要なもの
マイナンバーや身分証以外でも、口座開設する際に最低限必要なものがあります。
- 本人名義の銀行口座
- メールアドレス
FX口座にて入出金を行うための銀行口座が必要です。犯罪防止の意味もあって本人名義の銀行口座でないと利用できないケースが多いです。自分の名義で銀行口座を開設しておくようにして下さい。
FX会社との連絡のやり取りは基本的にメールで行われます。電話での問い合わせや相談も可能ですが、原則としてメールアドレスがないと口座開設することができません。GoogleやYahooなど無料のメールサービスを利用することができます。
FX取引に必要なものは?
FX取引に必要なもの
これがないとFX取引ができないなど、最初に必要なものをまとめてみました。
- FXの資金
- パソコン、スマホなどの端末1台以上
- 取引ツール
- トレードノート
- 計算機
FXの資金
FXの資金は用意できる金額には個人差があると思いますが、それぞれにとって無理のない余裕資金を使うことが絶対条件です。理想的な投資資金の配分は、貯蓄額の20%~40%程度だといわれています。初心者の方は最初は20%以下で始めた方がよいです。
また、FXではロスカット制度によって強制決済されてしまう可能性があります。早めに損切りしておくことも大切ですが、一時的な急落の場合など価格がすぐに戻る可能性もあります。万が一の際には追加で入金できるよう準備しておきましょう。
1台以上のパソコン・スマホ
おそらく大抵の方がパソコン、スマホと1台ずつ持っていると思いますが、どちらか1台のみの方は両方揃えておくようにしましょう。
なぜなら、システム回線や端末の不具合などで取引が中断されてしまう恐れがあるからです。代替えの端末や通信回線がないばかりに、売買タイミングを逃して大きな損失を出してしまう可能性があります。どちらか1台あれば取引は可能ですが、1台のみではリスクが高くなります。
取引ツール
各FX会社ではFXに使う取引ツールを提供しています。
取引ツールにはブラウザーからログインできるものとインストールして使うものとあります。いきなり取引ツールを使って売買しようと思っても、操作方法などがわからずに戸惑うこともあります。
注文方法やチャートの表示方法など基本的な使い方はマスターしておきましょう。
トレードノート
FXで上達していくためには、トレードノートの作成が欠かせません。トレードノートにて記録していくことで、各自の反省点や改善点、得意な取引手法などを見出すことができます。トレードノートを用意して、取引の状況をこまめに記録するようにしましょう。
トレードノートの書き方には決まりはありません。日記風に気がついたことを書いたり、その日の為替レートや損益状況を記載したりと、それぞれ続けやすい方法を選ぶことができます。エクセルやワード、レポートソフト、大学ノート、スケジュールノート、日記帳などお気に入りのノートを作成しましょう。
計算機
取引に必要な金額を計算したり、スワップポイントを計算したり、損益状況を計算したりとFXトレードでは計算機が必要になる場面も多いです。
計算機はスマホやPCでも使えますが、FX専用の計算機を持っておいた方がよいです。計算機は100均で探すことがもできますし、こだわりたい方はAmazonや楽天で優れモノを見つけることもできます。
FX取引で用意しておきたいもの
他にもFX取引で用意しておきたいものをいくつかご紹介します。
FXの基礎・専門用語などの書籍
FXでは特有の専門用語やテクニカル分析用語、経済指標用語など慣れない用語がたくさん出てきます。国語辞典や英語辞典のように、FXの基礎や用語に関してまとめてある書籍が1冊あると役に立ちます。ネットでも調べられますが、ネット検索ではその場限りとなることも多く、情報が散漫しやすいデメリットがあります。
辞典替わりに長く使える書籍が1冊あると心強いですよね。
初心者が購入しておきたい本をこちらで紹介しています。
補足で使うチャートソフト
FX会社が提供しているチャートソフトだけでなく、無料で使えるチャートソフトや他社のチャートソフトを補足的に利用していくのがおすすめです。1社のチャートソフトだけでは表示できる枚数にも限界があり、機能も限定されてしまいます。
ニュースサイト
FXで勝つためにはチャート分析だけでなく、経済ニュースもチェックしてファンダメンタルズからのアプローチも必要です。ニュース速報と同時に相場が大きく動く局面も多々あります。
利用するニュースサイトやアプリを決めておいて、FX取引する際には常時チェックできる状態にしておきましょう。
以下のサイトからニュースアプリ一覧がご覧になれます。
初めてのFX 注意点
最後に初めてのFX口座開設、FX取引で絶対に注意すべきことをお伝えしておきます。
- 複数のFX会社を比較検討して決める
- FX会社の口コミ情報などを調べる
- フリーダイヤルが使えるFX会社がよい
- 生活資金には絶対に手をつけない
- 預金のすべてを絶対に投資に回さない
- 初めてのFX取引は少額から始める
- 初めてのFX取引は低レバレッジから始める
- スキャルピングやデイトレードは経験を積んでから始める
- FXの基礎を学んでから始める
- FXの損失リスクをしっかりと理解しておく
まとめ
今回はFXの口座開設で最低限必要なものは何なのかについて解説していきました。
まず口座開設で必ず必要となるのが
- マイナンバー
- 本人確認書類
- 本人名義の銀行口座
- メールアドレス
以上の4つです。どのFX会社を選んだとしても、これら4つが用意できないと口座を開設することができません。事前に準備しておきましょう。
さらに、FX取引をするにあたって必要になるのが
- FXの取引資金
- 1台以上のスマホやPC
- 取引ツール
- トレードノート
- 計算機
などです。取引を始める前にこれらの準備を整えておくことが大切です。さらに、トレードで勝つために書籍を読んでおいたり、ニュースサイトをチェックしたりと補足的なツールを用意しておくことが欠かせません。