FXに興味があっても、失敗するのが恐くてなかなか手を出せない方も多いでしょう。FXは異なる外貨をトレードすることで利益を得る投資方法だと何となくわかっていても、具体的に利益を得るにはどうすればよいのか初心者にはわからないものです。
簡単に稼げるようなイメージを与える情報も多い中、安易に手を出してしまい大きな損失を出しては大変です。FX取引の基本だけはしっかり学んでおくことが大切です。
トレード手法やチャート分析などの応用編はFXを始めながら学んでいくことができます。ここでは、FX初心者がまずFXの基本を学んでいくためにおすすめの勉強法をご紹介いたします。
FX初心者におすすめの勉強法
これからFXを始める人は、まず何が疑問なのかもわからないことが多いですよね。最初のFX取引では失敗する方も多いかもしれませんが、基本をしっかりと抑えておくことで損失を出すリスクも小さくなります。
何事も基礎が大切
FXだけでなく投資を行う際には土台となるベースをいかに築いているかが勝負を左右します。
独学で勉強しても基礎は学べるのかな、と不安に思う方もいるかもしれませんが、独学で勉強して投資1本で生計を立てているトレーダーはたくさんいます。同時に、しっかりと学んだにもかかわらず多額の借金を作ってしまうケースも多々あります。
FXの基礎を学ぶにはどんな勉強法がある?
FXの基礎を学ぶ方法は大まかに、
- 入門者や本で学ぶ
- ネットやサイトで学ぶ
- セミナー・講座で学ぶ
- デモトレーディングで学ぶ
- 実践で学ぶ
以上の5種類があります。
皆さんそれぞれ自分に合ったものを選ぶことが継続できるコツです。どの勉強法にしても楽しみながら学ぶことが大切です!
それではそれぞれの勉強法を詳しくご紹介していきます。
初心者のFX勉強法1. 入門書・本
FX勉強法はまず入門書や書籍にて経済や金融・投資の基本を学ぶことから始まります。FXの基礎を学ぶ前に、経済や金融・投資の基本的な仕組みを大まかに理解しておきましょう。
書籍が苦手な方でも大丈夫。最近は漫画などで専門的なことをわかりやすく解説している本も結構多いです。活字を読むのが好きな方は2,3冊ぐらいは軽く読めますよね。ネットやFXサイトなどでも学べますが、やはり中身の濃さが違います。ネットで勉強する際には系統だてて順番に学んでいくのが難しくなり、情報があちこちに散乱していて脱線しがちです。
漫画でも構わないので、入門書のようなものを最低でも1冊は必ず読破しておいた方がいいです。経済や金融・投資の入門書を選ぶ時のポイントをご紹介しておきます。
経済・金融の基本を学ぶ
経済といっても、ミクロ経済学やマクロ経済学とか難しいことを最初から学ぶ必要はありません。お金がどのような仕組みで流れているのか基本的なことを何となく理解しておくだけでも、FXの理解が深まります。
初心者に選んでほしいテーマをいくつかご紹介します。これらのテーマの中で興味があるものを選んでみて下さい。
- お金とは何
- 需要と供給
- 物価はどのように決まるのか
- GDPとは何なのか
- 日本銀行の役割
- インフレとデフレとは
- 失業と雇用
- 銀行の役割は
- 証券会社とは
- 税金の種類
投資の基本を学ぶ
FXは為替取引のことですが、市場には様々な投資商品があります。株式、債券、為替、不動産など、様々な金融商品がある中それぞれの金融市場はお互いに強い影響を与え合っています。
何となくで構いません。投資全般について大まかにでも把握しておいた方がいいです。これは、通貨を選ぶ際や売買タイミングを図る上でも大きく役に立ちます。
為替取引の仕組みを学ぶ
FXの基礎について学ぶ前に理解しておきたいのが為替取引の仕組みです。日本では外貨のことを為替という呼び方をしいますので、為替取引なんて聞くと何だかとても難しいことのように感じてしまいます。
しかし、実際には為替取引とは単純に1つの通貨から異なる国の通貨へと両替を行うことです。海外旅行に行かれる方など、実は頻繁に為替取引を行っているのです。
FX取引を始める前には、為替取引の仕組みや為替レートの仕組みについて基本を学んでおきましょう。最低でも円高円安とは何なのかわかっておく必要があります。
入門書・本で学ぶメリット・デメリット
メリット
- 順番に体系だてて解説してある
- 濃厚な内容で詳しく解説してあるものが多い
- 空いた時間に少しづつ読んでいける
- ネット環境がなくともどこでも読める
- 豊富な種類がある
- 図書館なら無料で借りれる
- 中古本なら格安で購入できる
デメリット
- 難しい内容のものも多い
- 書籍のイメージから身構えてしまう
- 途中でわからなくなってあきらめてしまう
- どの本を選べばいいかわからない
- 高価な本も多い
FX初心者の勉強法2. ネット・サイト
金融や経済、お金の流れ、投資の基本について何となく基本的なことが学べたら、次にネットやサイトを活用してFXについて一歩踏み込んで学んでいきましょう。
インターネットでは、調べたい用語を入力するだけでFXに関する様々な情報を入手することができます。いきなり、FXトレード、FX口座などと調べても漠然としすぎてしまいます。ネットやサイトで学ぶ場合は、情報が断片的になる傾向があるので、順番にテーマを絞って検索していくとわかりやすいです。
FX取引とは
最初にFX取引とはそもそもどのような投資方法なのか、大まかな概要を掴んでおきましょう。
検索する用語の例をいくつか挙げておきます。
- 初心者のFX取引
- FXとは
- FXの始め方
- FXの基礎を学ぶ
FXの基礎用語
FX取引の概要がつかめたら、次にFXの基礎用語に目を通しておきましょう。
FXを始める前に抑えておきたい用語は10種類ぐらいです。あとは実際に取引をしながらその都度覚えていくことができます。
- 通貨ペア/通貨表記
- チャート
- ポジション
- PiP
- スプレッド
- スワップ
- ロット
- レバレッジ
- 証拠金
- ロングとショート
FXのチャート分析
FXの基礎用語がわかったら、チャート分析について大まかなことを学んでおきましょう。テクニカル的なことは実践しながら学んでいく方がわかりやすいです。
取引を始める前に基本的なチャートの見方を理解しておく必要があります。調べる内容は以下のようになります。
- ロウソクチャート
- 分足・日足・週足・月足
- トレンド
- 高値・低値
FXのファンダメンタル分析
FXのチャートの基本的な見方がわかったら次にファンダメンタル分析とは何なのか理解しておきましょう。
ファンダメンタル分析とは、その国の経済情勢、金利、景気、地理的情勢などから通貨の動きを分析していくことをいいます。ファンダメンタル分析の材料となる代表的なものをいくつか挙げておきます。
- 失業率・雇用率
- 政策金利
- GDP
- 消費者物価指数
- 製造業物価指数
- その他ニュース速報
ネット・サイトで学ぶメリット・デメリット
メリット
- 即座に気になる用語を調べることができる
- ポイントを絞って集中的に調べることができる
- 多数の情報を比較することができる
- 情報入手が早い
- 基本的にネットなら無料で勉強できる
デメリット
- 情報が断片的になりやすい
- 中には信用できない情報もある
- 情報が多すぎてどれを参考にすればいいか迷う
- リンクが多いため脱線しやすい
FX初心者の勉強法3. セミナー・講座
FXについて概ねのところで基本的なことがわかったら、次におすすめなのが、セミナーや講座を受けてみることです。いきなりセミナーや講座を受けても理解できない言葉がたくさん出てきます。
ですから、最低の基礎知識を得てからセミナーや講座に挑戦した方が理解しやすく効率がよいといえます。ひとまずは無料で受けれるセミナーや講座を探すようにして下さい。
無料で受けれるセミナーや講座を探す方法は2種類あります。
- 地域で行われているセミナー情報を調べる
- オンラインセミナーを調べる
地域のセミナー情報
銀行や証券会社、FX会社、個人講師が行うセミナーや講座があります。無料の場合も多く、インターネットや地域の情報誌などで情報を調べることができます。
「○○県 ○○市 FXセミナー」「○○区 無料セミナー」「○○市 FXおすすめ講座」などで検索してみるといいでしょう。地方銀行の情報を調べてみるのもおすすめです。
オンラインセミナー
オンラインセミナーはFX会社の公式サイトなどで情報が公開されています。個人トレーダーがYouTubeなどでチャート分析などを解説しているものもあります。
オンラインセミナーをよく提供しているFX会社には、
「外為オンライン」「DMM FX」「みんなのFX」「YJFX!」などがあります。
セミナー・講座のメリット・デメリット
メリット
- 無料のセミナーや講座も多い
- グラフやチャートの表示が豊富
- プロの解説や体験談を聞きながら学べる
- その場で質問ができる(会場セミナーの場合)
- 動画などで繰り返して何回も学べる(オンラインの場合)
デメリット
- 学びたい内容ではなかった場合もある
- テーマがある程度絞ってある
- 有料の場合もある
- 何か投資商品を勧められる場合がある
- セミナー情報の入手が難しい
FX初心者の勉強法4. デモトレーディング
FX取引の仕組みやコツが何となく理解できたら、次にすることはFX口座開設です。FX口座をどこで開設すればいいのか、調べなくてはなりません。
国内のFX会社だけでも、数えきれない程のFX口座があります。FX初心者がFX取引を始めるうえで難関となるのが、取引ツールの操作方法を覚えることです。従って、それぞれにとって一番使いやすそうな取引ツールを選ぶことがとても重要になります。
取引ツールは実際に使ってみないと、自分にとって使いやすいのかどうかわかりません。
デモトレーディングで確認・勉強しておきたいポイント
では実際にデモトレーディングでは何を確認して、どんな風に勉強していくのかを解説します。
- チャートの表示方法
- 買値、売値の見方
- 注文方法
- PC版とスマホ版
- 売買タイミング
- 取引履歴の確認方法
- 注文訂正・取り消し方法
- 最低取引単位
- スプレッド
- スワップ金利
- トータルのコスト
デモトレーディングのメリット・デメリット
メリット
- 取引ツールの操作方法が学べる
- そのFX会社が自分に合っているか判断できる
- 無料で取引の練習ができる
- リアルタイムに相場を見ながら練習できる
- 売買タイミングを図る練習ができる
デメリット
- リアルなお金ではないので現実味に欠ける
- 損失が出るわけではないので緊迫感に欠ける
- あくまでも練習でしかない
- 実際に取引をした場合には混乱する恐れもある
FX初心者の勉強法5. 実践
結局のところ、最善の勉強法とは一度取引を行ってみて失敗を味わうことです。つまり、実際に手持ちの資金に損失を出した時に初めてどうすべきなのかを学ぶことができるのです。
失敗から学ぶことが大切
FX初心者はもちろん、最初のうちは損失をだしてしまう可能性は高いです。しかし、ここで大切なのは、いかに失敗から学んでいくか、損失をいかに小さく抑えていくかということです。
あるいは、
「必ず利益を出し見せると打開策を見出していくのか」
ここがトレーダーとして成長していけるかどうかの分かれ道です。
投資で稼ぐなんて聞くと、いかにもギャンブルで一稼ぎしたようなイメージを与えがちです。しかし、実際に稼いでいるトレーダーの背景には、眠る時間も惜しんでチャート分析や情報検索に励んで努力している姿があるわけなのです。
そして、どんなに稼いでいるトレーダーでも大きな失敗を経験したことがない人はおそらくいないでしょう。むしろ痛手を負ったからこそ、必死で勉強して打開策や攻略法を自分なりに生み出していくのだといえます。
ですから、FXの基礎的なことを学んだら、あとは失敗を恐れずに実践してみることが一番の勉強法となるのです。
実践で学ぶメリット・デメリット
メリット
- 資金を実際に使うので現実的な取引ができる
- 緊張のあまり思ったように売買できないことがわかる
- リアルな相場での緊迫感が経験できる
- 1つ1つの取引が経験・勉強につながる
- 失敗から学ぶことができる
デメリット
- 準備ができていないのに始めてしまう恐れがある
- ツールが思ったように使いこなせないこともある
- 注文方法を間違えて損失を出すかもしれない
- 現実に資金が減るリスクがある
まとめ
勉強する内容だけを一覧でまとめて見てしまうと、やる気が失せてしまった、と思われる方もいるかもしれません。しかし、今回ご紹介した内容はFX上級者にしてみれば、ほんの一部のごくささやかな知識です。
まだまだ、実際にFX取引を始めてから学んでいくことはたくさんあります。
自分に学んでいけるのかなと不安になった時には、FXのチャートや取引ツール、プロの成功談などを見て、モチベーションを高めていくといいでしょう。
急がば回れともいうように、1日も早くFX取引にて稼いでいきたいのであれば、マイペースで楽しみながらコツコツとしっかり勉強していくことが結局は近道なのです。