SBI FXトレードの取引条件|1通貨単位・数量別スプレッド・20秒判定

SBI FXトレードの取引条件を、公式ページの表記のまま確認日つきで整理しました。1通貨単位で発注できること、スプレッドが注文数量帯ごとに公表されていること、ロスカット判定が原則20秒ごとであることの3点を、13社の記録と比べて読み解きます。

本記事は情報提供を目的としたもので、投資判断を勧誘するものではありません。FXには元本割れのリスクがあります。

SBI FXトレード(SBI FXトレード株式会社)の取引条件を公式ページで読むと、ほかの会社と書き方が分かれる箇所が3つあります。1注文あたりの最小数量を1通貨単位としていること、スプレッドを注文数量の帯ごとの実績値として公表していること、ロスカットの判定を「原則20秒ごと」と間隔つきで書いていることです。

この記事では、この3点を公式ページの表記のまま並べ、当サイトが値を記録している13社の中でどこに位置するのかを示します。どの会社が優れているかという評価、点数、おすすめ度は付けません。読者が同じページを開いて同じ値を確認できる状態にするところまでが、この記事の範囲です。全項目のスペックはSBI FXトレードのスペックページに、項目ごとの確認日と一緒にまとめています。

以下の値は2026年9月4日に公式ページで確認したものです。スプレッドとスワップポイントは日々変わるため、発注する前に必ず最新の表示を見てください。

1注文あたりの最小数量は1通貨。13社では2社の書き方です

公式のサービス概要には、取引単位として「1注文あたりの最小数量1通貨単位(例 1ドル、1ユーロ等)」、あわせて「1注文あたりの最大数量1,000万通貨」と記載されています(2026年9月4日確認)。最小と最大の幅が、1通貨から1,000万通貨まで同じ口座の中にあるという書き方です。

当サイトが公式ページから最小取引単位を転記できた13社を、その表記で分けると次のようになりました。

最小取引単位の公式表記で13社を1通貨単位2社、1,000通貨から7社、区分で異なる1社、記録できず3社の4グループに分けた図
1通貨単位と書いていたのはSBI FXトレードとMATSUI FX(松井証券)の2社です。DMM FXは通常通貨ペア10,000通貨・ミニ通貨ペア1,000通貨と区分ごとに書いており、外貨ネクストネオ・FXブロードネット・IG証券FXは確認したページで単位を特定できませんでした。出典は各社公式の取引概要・取引ルールページ(SBI FXトレードは2026年9月4日、ほかの12社は2026年8月16日確認)。

母数は13社です。これは業界全体の社数ではなく、当サイトが公式ページから機械で値を取得し、出典URLと確認日を付けて記録できた会社の数です。掲載していない会社の条件が劣るという意味ではありません。

1通貨単位で発注できると、口座に入れる金額と1回の値動きで動く金額を、かなり細かく刻めます。証拠金率は公式ページに「個人口座最大25倍(証拠金率:4%)」と記載されているので、この率を使って数量ごとの目安を並べると次のようになります。表の為替レートは計算の仮定で、現在の実勢値ではありません。

注文数量 取引金額(1ドル=150円と仮定) 必要証拠金の目安(取引金額の4%) 1円動いたときの損益
1通貨 150円 6円 1円
100通貨 15,000円 600円 100円
1,000通貨 150,000円 6,000円 1,000円
10,000通貨 1,500,000円 60,000円 10,000円

この表で分かるのは、1通貨単位が効くのは金額の刻み方であって、値動きに対する強さではないということです。1通貨で持てば1円動いても損益は1円ですが、それは取引の大きさが小さいからで、リスクの性質が変わるわけではありません。数量を10,000通貨に戻せば、必要証拠金も損益も同じ倍率で増えます。単位そのものの意味はFXの1通貨取引とは、証拠金の計算式は必要証拠金とはで扱っています。

刻みが細かいことが実際に役立つのは、金額を決めてから数量を逆算する場面です。たとえば「1回の取引で動く金額を1,000円以内にしたい」と決めた場合、1,000通貨単位の会社では1,000通貨か2,000通貨かの二択になりますが、1通貨単位なら1,200通貨のような中間の数量を選べます。逆に、扱う数量が最初から10,000通貨以上と決まっているなら、この項目は選択の材料になりません。

スプレッドは注文数量の帯ごとに、実績値で公表されています

多くの会社は、スプレッドを「原則固定」の値として1つ示します。SBI FXトレードは「当社では、注文数量に応じて業界最狭水準のスプレッドを提供しております。」として、注文数量の帯ごとに基準値・スプレッド提示率・最小値・最大値を並べる形で公表しています。米ドル/円の記載は次のとおりです(集計期間 2026年7月1日6時00分〜2026年8月1日5時30分、2026年9月4日確認)。

注文数量 基準値 スプレッド提示率 最小値 最大値
1~1,000,000 0.18 94.20% 0.18 14.80
1,000,001~3,000,000 0.38 94.14% 0.18 14.80
3,000,001~5,000,000 0.68 94.14% 0.18 14.80
5,000,001~10,000,000 1.18 94.14% 0.58 16.80
米ドル/円のスプレッド基準値が注文数量帯ごとに0.18、0.38、0.68、1.18と段階的に上がることを示した階段グラフ
基準値の段差は、帯が上がるごとに0.20、0.30、0.50と広がります。最小値と最大値は基準値と桁が違うため縦軸には載せず、図の下に注記として置きました。出典:SBI FXトレード「スプレッド実績」(2026年9月4日確認)。

この表を読むときに、2つ注意することがあります。

1つ目は単位です。確認したページには、基準値・最小値・最大値の列に単位の表記がありません。銭なのかpipsなのかがページ上で特定できないため、当サイトは数値をそのまま転記しています。数値を円のコストへ換算するには単位が必要なので、この記事でも換算はしません。スプレッドが何を指すのかを整理していない場合は、先にスプレッドとはを読んでください。

2つ目は「スプレッド提示率」という欄です。94.20%という数値は記載されていますが、何を分母にした割合なのかの定義は、確認したページに見つけられませんでした。ページにある注記は「スプレッド提示率における%表示は、小数点3桁未満の数値は四捨五入にて表示しております。」の1件だけです。定義が分からない値を推測で説明することはしないので、ここでは数値と欄の名前をそのまま示します。

そのうえで、この公表の仕方から確実に読み取れることがあります。基準値と最大値の差です。どの帯でも最大値は14.80または16.80と記載されており、基準値の0.18とは大きく離れています。原則固定のスプレッドだけを見て「この値でずっと取引できる」と考えると、実際の提示とずれます。集計期間が明記されているのも同じ性質で、この表は将来の約束ではなく、過去1か月間の実績の記録です。

なお、帯の区切りは1~1,000,000が最初です。1通貨で発注しても100万通貨で発注しても、この帯の中では基準値が同じという読み方になります。少額の注文だけを出す人にとって、帯の違いは実務上ほとんど効きません。帯が効くのは100万通貨を超える注文を出す場合です。

ロスカットは原則20秒ごとの判定で、50%を下回ると即時決済

強制決済の条件は、公式ページに「証拠金維持率が原則20秒ごとの各区分のレートでの判定により50%を下回った場合は、即時決済」と記載されています(2026年9月4日確認)。水準(50%)だけでなく、判定の間隔(原則20秒ごと)まで書かれている点が、当サイトの記録では珍しい書き方です。

20秒ごとの判定点と証拠金維持率の推移を並べ、判定と判定の間に50%を下回っても次の判定まで判定されないことを示した時間軸の図
灰色の線は仕組みを説明するための仮定の推移で、実際の相場や特定の口座の記録ではありません。判定はオレンジの丸の時点で行われ、その時点で50%を下回っていれば即時決済となります。出典:SBI FXトレード「サービス概要(取引ルール)」(2026年9月4日確認)。

間隔が書かれていることには、読者にとっての意味が2つあります。1つは、判定と判定の間に起きた値動きは、次の判定が来るまで判定されないと分かることです。もう1つは、逆に、20秒より短い時間で維持率が大きく動いた場合、想定していた水準より不利な価格で決済される可能性があると分かることです。どちらも、水準の数字だけを見ていると気づけません。

同じ13社の記録を見ると、判定の間隔を秒数で書いていたのはこの1社だけでした。MATSUI FX(松井証券)は「リアルタイム維持率」、外貨ネクストネオ(外為どっとコム)は「随時執行」という表記で、間隔そのものは示していません。ほかの会社の多くは水準だけを書いています。13社のロスカット水準と判定時刻の一覧は初心者のFX会社比較に並べてあります。

水準の50%という数字は、会社の判断で決まる部分です。一方で、証拠金の下限そのものは法令の枠にあります。金融庁は「個人が店頭FX取引を行う際は、通貨ペアの種類を問わず、取引金額に対して4%以上の証拠金を差し入れ、維持する必要があります(レバレッジに換算すると25倍以下となります。)」と示しています(2026年9月4日確認)。公式ページの「証拠金率:4%」は、この枠に沿った表記です。

追加証拠金については、確認したサービス概要のページに「追証」という語での記載を見つけられませんでした。代わりに置かれているのが証拠金規制という項目で、「【預託証拠金+損益評価額-出金依頼額】が取引必要証拠金に不足していた場合、証拠金規制となります」と記載されています。追証が無いという意味ではなく、当サイトが確認した範囲ではその語での記載を確認できなかった、という意味です。判定の時刻や解消の期限が自分の取引に関わる場合は、口座を開く前に公式ページで直接確認してください。

自動売買は禁止されていると明記されています

自動売買については、公式のコラムページに「※SBI FXトレードでは、自動売買プログラム(クラウド環境などから取引システムにアクセスするなどの取引態様を含みます)などを使用した注文および取引を行う行為を禁止しています。」と記載されています(2026年9月4日確認)。

当サイトが記録した13社を自動売買の記載で分けると、機能の提供を明記していたのが4社(MATSUI FX、トライオートFX、外為オンライン、FXブロードネット)、提供していない旨を書いていたのが3社(SBI FXトレード、FXネオ、外貨ex)、確認したページに記載が無かったのが6社でした。

この3社の中でも書き方は同じではありません。FXネオ(GMOクリック証券)は「メタトレーダー4(MT4)など、外部取引ツール、自動売買ツールとの連携には対応しておりません。」、外貨ex(外貨ex byGMO)は「大変申し訳ございませんが、当社では自動売買システムのご用意はございません。」で、いずれも提供していないという書き方です。SBI FXトレードは、提供していないことに加えて、利用そのものを禁止すると書いています。自動売買を前提に会社を選んでいる場合、この差は口座を開く前に確認する価値があります。自動売買の比較で見る項目はFX自動売買の比較にまとめました。

公式ページの記載を実際の画面で確認する

ここまでに引用した取引単位・取引手数料・取扱通貨ペア・ロスカットの記載は、いずれも同じサービス概要のページにあります。

SBI FXトレードのサービス概要ページ。取引単位や取引手数料などの取引ルールが項目ごとに並んでいる
引用:SBI FXトレードのサービス概要ページのファーストビューです。当サイトはこのページから「1通貨単位(例 1ドル、1ユーロ等)」「合計34通貨ペア」「取引手数料無料」などの表記を転記しました。出典:SBI FXトレード「サービス概要」(2026年8月16日取得、2026年9月4日に記載内容を再確認)。画像内のサービス名・ロゴ・商標は各権利者に帰属します。

運営会社はSBI FXトレード株式会社です。取扱通貨ペアは「合計34通貨ペア」、取引手数料は「取引手数料無料」と記載されています(2026年9月4日確認)。ただし通貨ペアについては、スプレッド実績のページに「※ロシアルーブル円(RUB/JPY)は、ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻の影響を踏まえ、新規建注文の受付を停止しております。」という注記があります。合計数だけを見て、34ペアすべてに新規で建てられると考えないでください。

記録できた項目と、申込み前に自分で確認すること

この記事で確認できた項目と、確認できなかった項目を分けて置きます。空欄は「制度が無い」という意味ではなく、当サイトが見たページに記載を確認できなかった、という意味です。

項目 公式ページの表記 確認日
最小・最大の注文数量 1注文あたりの最小数量1通貨単位(例 1ドル、1ユーロ等)/1注文あたりの最大数量1,000万通貨 2026年9月4日
取扱通貨ペア 合計34通貨ペア(ロシアルーブル円は新規建注文の受付を停止) 2026年9月4日
取引手数料 取引手数料無料 2026年9月4日
証拠金率・レバレッジ 個人口座最大25倍(証拠金率:4%) 2026年9月4日
ロスカット 証拠金維持率が原則20秒ごとの各区分のレートでの判定により50%を下回った場合は、即時決済 2026年9月4日
自動売買 自動売買プログラムなどを使用した注文および取引を行う行為を禁止 2026年9月4日
スプレッド(米ドル/円・基準値) 1~1,000,000で0.18(単位の表記なし) 2026年9月4日
追加証拠金(追証) - (証拠金規制の項目はあるが、追証という語での記載を確認できず) 2026年9月4日
スワップポイント - (日ごとのカレンダー形式のため数値を記録していません) 2026年8月16日
取引時間 夏時間は月曜日AM7:00〜火曜日AM5:30のように曜日ごとに区切り、直後にメンテナンス時間を記載。冬時間は1時間後ろへずれます 2026年9月4日

申込みの前に自分で見るべきなのは、この表の右2列が変わっていないかどうかです。特にスプレッドの表は集計期間つきの実績で、月が変われば数値も入れ替わります。スワップポイントは本日のスワップポイントのように日付を選ぶ形式で公表されているため、当サイトは数値を記録していません。受取と支払は入れ替わることがあるので、必ず当日の表示で確認してください。

条件を確認する順番としては、先に当サイトの記録で全項目を見て、そのうえで変わりやすい項目だけを公式ページで見るのが早いはずです。

会社を初めて調べる場合は、条件を読む前に登録の確認から始めてください。金融庁は「無登録業者と取引した場合は、トラブルが生じても無登録業者への追及は極めて困難です。取引を始める前に、取引の相手が金融商品取引法の登録を受けている業者であることを必ず確認してください」と示しています(2026年9月4日確認)。

この記事の値をいつ見直すか

この記事の値は、スプレッド実績が2026年9月4日、13社の最小取引単位と自動売買の記載が2026年8月16日、スワップの取得形式が2026年8月16日の確認です。当サイトは、スプレッドのように日々動く項目を30日、取引ルールのように会社の判断で変わる項目を90日の周期で見直しています。次回の確認予定は2026年12月3日です。

自分で条件を控える場合も、値と一緒に出典URLと確認日を残してください。数値だけを写した表は、半年後にそれが今も正しいのか古いのかを判断できなくなります。この記事の各項目に確認日を付けているのは、読者が同じ手順で再確認できるようにするためです。13社を横に並べて見たい場合はFX会社の総合比較から辿れます。

参考情報

  • SBI FXトレード「サービス概要(取引ルール)」(2026年9月4日確認)
  • SBI FXトレード「スプレッド実績」(2026年9月4日確認)
  • SBI FXトレード「FXの自動売買はどんな人に向いている?」(2026年9月4日確認)
  • SBI FXトレード「本日のスワップポイント(FX)」(2026年8月16日確認)
  • 金融庁「いわゆる外国為替証拠金取引について」(2026年9月4日確認)
  • 各社公式の取引概要・取引ルールページ(13社。SBI FXトレードは2026年9月4日、ほかの12社は2026年8月16日確認)

この記事の更新・確認情報

情報の基準日
編集部による確認日
情報の変動性
高(相場・条件が変わりやすい情報)
次回確認予定
一次情報の件数
5件(本文末の参考資料に記載)

金融庁は、外国為替証拠金取引について相場変動、金利変動、流動性、信用、システムなど複数のリスクを挙げています。 ロスカットは損失の拡大を抑える仕組みですが、急変時に証拠金を上回る損失が生じる可能性まで消すものではありません。 「ロスカットがあるから安全」と考えず、取引数量と損切りを先に決めてください。 出典:金融庁「いわゆる外国為替証拠金取引について」

本記事の制度・商品条件に関する記述は、上記の一次情報を基準にしています。一般的な説明と、利用中のFX会社が採用している商品仕様は別のものです。 Lotの定義、証拠金維持率、ロスカット水準、取引時間、スワップの付与方法などは会社ごとに異なる場合があります。 記事内の計算例は仕組みを理解するための仮定であり、現在の為替レートや特定の会社の取引条件を示すものではありません。

制度・取引条件は変更されます。取引前に、利用するFX会社の最新の契約締結前交付書面と取引ルールを確認してください。 編集方針は編集方針、広告の扱いは広告掲載方針で公開しています。