FXのスワップポイントを比較する|買と売の差、単位、付与日数の確認
FX会社のスワップポイントは、同じ通貨ペアでも買と売で金額が違い、1万通貨あたりと1Lotあたりが混在します。当サイトが記録した各社の公式表記から、数字を並べる前に確認する単位・付与日数・取得日を整理しました。
FX会社のスワップポイントを比べるとき、最初に見るのは会社名ではなく、その数字がどんな前提で書かれているかです。同じ通貨ペアでも買(受取)と売(支払)で金額が違い、1万通貨あたりで書く会社と1Lotあたりで書く会社が混在し、同じ会社の中でも通貨ペアによって単位が変わることがあります。
そのうえスワップポイントは日々変わります。ある日の数字が大きい会社が翌月も同じとは限りませんし、受取りが支払いへ転じることもあります。つまり「どこかで見た1日分の金額」を根拠に会社を決めると、比べたつもりで別々のものを比べていた、ということが起こります。
この記事では、当サイトが各社の公式ページから記録した表記をもとに、スワップの数字を横に並べる前に確認する項目を整理します。評価、点数、順位は付けません。また当サイトは現時点で会社間の横並び表を出していません。その理由も、記録の実物とあわせて後半に書きます。スワップポイントという言葉の意味そのものはFXのスワップポイントとはで扱っています。
買スワップと売スワップは、同じ金額ではありません
まず、1社の中の話から始めます。SBI FXトレードは、付与日数が1日の行について、買と売の両方の金額を1つの表に並べています。当サイトが2026年8月18日に記録した時点の値は次のとおりです。
| 通貨ペア | 買スワップ | 売スワップ | 買と売の差 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 米ドル/円 | 117円 | -125円 | 8円 | 1万通貨 |
| ユーロ/円 | 64円 | -74円 | 10円 | 1万通貨 |
| 英ポンド/円 | 161円 | -171円 | 10円 | 1万通貨 |
| 豪ドル/円 | 97円 | -107円 | 10円 | 1万通貨 |
| NZドル/円 | 34円 | -44円 | 10円 | 1万通貨 |
| トルコリラ/円 | 23円 | -31円 | 8円 | 1万通貨 |
| 南アフリカランド/円 | 120円 | -120円 | 0円 | 10万通貨 |
| メキシコペソ/円 | 130円 | -160円 | 30円 | 10万通貨 |
いずれも付与日数1日ぶんの金額です。買スワップの数字だけを見ていると気づきませんが、同じ通貨ペアでも売りで保有したときの支払額は、買いで保有したときの受取額と一致していません。
差の大きさは通貨ペアごとに違います。この表の範囲では、南アフリカランド/円だけが買と売で同額でした。メキシコペソ/円は差が30円で、ほかのペアより開いています。
差がどこから来るのかは、この表からは分かりません。SBI FXトレードのページにも、差の内訳を示す記載は見当たりませんでした。分かるのは「買いで持つか売りで持つかによって、受け払いの絶対値が変わる」という事実だけです。したがって、高金利通貨を買って受け取るつもりの人と、同じ通貨ペアを売る人とでは、同じ会社を見ていても効いてくる数字が違います。受取りが支払いへ転じる仕組みそのものはスワップポイントがマイナスになるときで扱っています。
なお、上の表の南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は単位が違います。SBI FXトレードのスワップポイントのページには「1万通貨あたりの数値となります。(※ZAR/JPY、CNH/JPY、HKD/JPY、MXN/JPY、RUB/JPYは10万通貨となります。)」と書かれています(2026年9月5日確認)。同じ表の中で、行によって単位が切り替わるということです。
単位は「1万通貨」「1Lot」「10万通貨」が混在します
会社をまたぐと、単位の書き方はさらに分かれます。当サイトが記録している各社の表記を並べます。
| 会社(サービス) | 数値が載っている場所 | 単位や形式についての記載 | 確認日 |
|---|---|---|---|
| SBI FXトレード | スワップポイント(日次の一覧) | 1万通貨あたりの数値となります。(※ZAR/JPY、CNH/JPY、HKD/JPY、MXN/JPY、RUB/JPYは10万通貨となります。) | 2026-09-05 |
| みんなのFX | スワップポイント一覧 | FX口座の1Lotあたりのスワップポイントを表示しています(取引概要では1Lot=10,000通貨、0.1Lot=1,000通貨) | 2026-09-05 |
| GMOクリック証券(FXネオ) | スワップカレンダー | 1万通貨あたりの1日のスワップポイント | 2026-09-05 |
| 外貨ex byGMO | スワップポイント | 取引日・SP日数・買いスワップ・売りスワップの列で示す説明の表 | 2026-09-05 |
| FXブロードネット | 取引概要 | NYクローズ時の未決済ポジションに対し、当社提供の期間固定レートから日々付与 | 2026-08-16 |
| 外為オンライン | 取引概要 | 期間固定レートにて日々発生 | 2026-08-16 |
| 松井証券・トライオートFX・岡三オンラインFX・DMM FX・外為どっとコム・IG証券 | スワップカレンダー等 | 日付を選ぶ形式のため、当サイトでは数値を記録していません | 2026-08-16 |
「1万通貨あたり120円」と「1Lotあたり120円」は、1Lotが10,000通貨なら同じ数量ですが、その前提を確かめずに並べると数量の違う金額を比べることになります。さらにSBI FXトレードのように、同じ会社の同じ表の中で通貨ペアによって10万通貨へ切り替わる例があります。10万通貨あたりの130円は、1万通貨あたりに直せば13円です。桁が1つ違います。
数量の前提がずれると比較が成立しなくなる点は、スプレッドの比較でも同じでした。あちらは「1万通貨以下」「1,000Lot以下」といった条件が表の見出しに付く形です。スワップの場合は条件ではなく、金額そのものの分母が変わります。最小取引単位が会社ごとにどう違うかは少額取引でFX会社を選ぶにまとめています。
もう1つ、表の最終行に入れた会社群についてです。これらは公式サイトにスワップポイントのページを持っていますが、日付を選んでから表示する形式で、単一の文言として記録できませんでした。当サイトはこれを「値が無い」ではなく「当サイトが記録できていない」として扱い、FX会社の総合比較でも空欄のまま残しています。
付与日数と付与時刻は、会社と通貨ペアで変わります
スワップは、保有しているだけで自動的に毎日付くわけではありません。一般社団法人金融先物取引業協会は「スワップポイントについて」で、「スワップポイントは、保有する建玉を翌日以降に繰り越す際に発生します」とし、その繰り越し(ロールオーバー)は「通常ニューヨーク市場クローズ時点(米国サマータイムの場合は日本時間で午前6時)の前後に行われています」と説明しています(2026年9月5日確認)。
会社側の記載を同じ時間軸に置くと、時刻が一致していないことが分かります。
SBI FXトレードは「各営業日の取引終了時点(夏時間:5時30分、冬時間:6時30分)で、取引口座に反映されております」と書いています。外貨ex byGMOは付与のタイミングを「日本時間午前7時過ぎ(夏時間適用時は日本時間午前6時過ぎ)」としています。どちらも2026年9月5日に確認しました。数分から1時間ほどの差ですが、この時点をまたぐかどうかで、その日ぶんが付くかが決まります。みんなのFXは「ポジションを持ったその日のNYクローズ前に決済した場合は、スワップは付与されません」と説明しています(2026年9月5日確認)。決済の時点と付与の時点の関係はスワップはいつ受け払いされるかで扱っています。
もう1つ、金額の横に置かれている「付与日数」の欄があります。これが1日分とは限りません。外貨ex byGMOは「この2営業日後の受渡日が何日分繰り延べられたかで、日々のスワップポイント付与日数が決定されています」と説明し、続けて「各国の祝日をはさんだ場合にもスワップポイントの受渡日は繰り延べられますので、各通貨毎に受渡日が異なり、それにより各通貨ペア毎のスワップポイント付与日数も異なります」と書いています(2026年9月5日確認)。
| 出典 | 付与日数・付与条件についての記載 | 確認日 |
|---|---|---|
| 金融先物取引業協会「スワップポイントについて」 | スワップポイントは、保有する建玉を翌日以降に繰り越す際に発生します | 2026-09-05 |
| 外貨ex byGMO「スワップポイント」 | この2営業日後の受渡日が何日分繰り延べられたかで、日々のスワップポイント付与日数が決定されています | 2026-09-05 |
| 外貨ex byGMO「スワップポイント」 | 各国の祝日をはさんだ場合にもスワップポイントの受渡日は繰り延べられますので、各通貨毎に受渡日が異なり、それにより各通貨ペア毎のスワップポイント付与日数も異なります | 2026-09-05 |
| GMOクリック証券「FXネオ スワップカレンダー」 | 国内外の祝祭日の影響により、ニューヨーククローズ時点で建玉を保有していてもロールオーバーが行われないため、スワップポイントが発生しない営業日があります | 2026-09-05 |
| みんなのFX「スワップポイント一覧」 | スワップポイントは、各国の景気や政策などの様々な要因による金利情勢を反映した市場金利の変化に応じて日々変化します | 2026-09-05 |
ここから2つのことが言えます。1つは、同じ日でも通貨ペアによって付与日数が違いうること。もう1つは、まったく付かない営業日があることです。したがって、カレンダーの中の1マスを見て「この会社は1日あたりこれくらい」と読み取ると、その日がたまたま複数日分だった、あるいは0だった、という可能性があります。付与日数の欄を先に見て、1日分どうしを取り出す必要があります。
数値が載っているページは、取引概要とは別にあります
各社の取引概要や取引ルールのページには、スワップの金額そのものは載っていないことがほとんどです。書かれているのは付与の仕組みだけで、金額は別階層のページに分かれています。
探す順番としては、まず取引概要で1Lotが何通貨かと付与の条件を確認し、次にスワップポイントの一覧ページで自分が取引する通貨ペアの行を開き、付与日数の欄と単位の注記を読む、という流れになります。会社ごとの記録はみんなのFXのスペックページやSBI FXトレードのスペックページのように1社1ページでまとめてあり、項目ごとの確認日も併記しています。
当サイトが会社間の横並び表を出していない理由
ここまで単位と付与日数の話を続けてきたのは、実際に横並びの表を作ろうとして作れなかったからです。
当サイトは2026年8月18日に、SBI FXトレードとGMOクリック証券(FXネオ)の2社について、通貨ペア単位のスワップを記録しました。ところが、FXネオぶんの記録には「ページ注記で売スワップと指定されている通貨ペア以外は買スワップの値です」という条件が付いています。どの通貨ペアがどちらだったかを特定できていないため、この記録をSBI FXトレードの買スワップの列と同じ表に並べると、買の値と売の値が混ざった列を作ることになります。
単位についても同じ問題があります。SBI FXトレードは5つの通貨ペアだけ10万通貨あたりで、ほかは1万通貨あたりでした。他社の表にペア別の例外があるかどうかは、1社ずつページを開いて確かめないと分かりません。
この2つが片付くまで、当サイトは会社間のスワップの表を出しません。基準をそろえられない数字を並べると、読者が同じ結果を再現できないためです。当サイトが取引条件を記録しているのは13社ですが、そのうち通貨ペア単位のスワップを記録できているのは2社です。この母数のまま順位を作ることもしません。
自分で比較するときに確認する項目
同じ手順を、自分で数社を見比べるときの確認項目に置き換えます。
- 比べる金額の取得日がそろっているか(別の日の値は会社の差ではありません)
- 単位が1万通貨あたりか、1Lotあたりか、10万通貨あたりか
- その会社の表に、通貨ペア別の単位の例外が注記されていないか
- 付与日数の欄が1日分どうしになっているか
- 買スワップと売スワップのどちらの値か、自分の売買方向と一致しているか
- 付与の時刻と、自分が決済する時間帯の関係
- その金額が期間固定レートによるものか、日々変動する提示によるものか
そのうえで、比べた結果をどう扱うかも決めておく必要があります。スワップは金利情勢が変われば金額も符号も変わるため、ある日の順番が続く保証はありません。受取りを見込んで長く持つ場合は、為替差損益とスワップを別の行に分けて記録し、合計で判断してください。両者を分けて考える理由は為替差益とスワップ収益の違いにまとめています。
記録の見直し時期と、変わりやすい項目
この記事の金額は2026年8月18日、単位・付与日数・付与時刻の記載は2026年9月5日の確認です。スワップは日々変わるため、当サイトは30日を目安に見直します。次回の確認予定は2026年10月5日です。
とくに変わりやすいのは金額そのものと、受取りと支払いの向きです。単位の注記や付与のタイミングは金額ほど頻繁には変わりませんが、通貨ペアの取扱いが増減すると、単位の例外に挙げられる通貨ペアも入れ替わります。表を読むときは確認日を先に見て、日数が経っているなら公式ページの表示を優先してください。
出典と確認日の一覧
- 一般社団法人金融先物取引業協会「スワップポイントについて」(2026年9月5日確認)
- SBI FXトレード「スワップポイント」(金額は2026年8月18日記録、単位の注記と反映時刻は2026年9月5日確認)
- みんなのFX「スワップポイント一覧」(2026年9月5日確認)
- みんなのFX「スワップポイント」(2026年9月5日確認)
- みんなのFX「取引概要」(2026年8月16日取得、記載は2026年9月5日再確認)
- 外貨ex byGMO「スワップポイント」(2026年9月5日確認)
- GMOクリック証券「FXネオ スワップカレンダー」(金額は2026年8月18日記録、注記は2026年9月5日確認)
- FXブロードネット「取引概要」(2026年8月16日確認)
- 外為オンライン「取引概要」(2026年8月16日確認)
- 松井証券「MATSUI FX スワップポイントシミュレーター」(2026年8月16日確認)
- インヴァスト証券「トライオートFX スワップカレンダー」(2026年8月16日確認)
この記事の更新・確認情報
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