高金利通貨のスプレッド比較|ペソ・ランド・リラで変わる時間帯と数量

メキシコペソ/円・南アフリカランド/円・トルコリラ/円のスプレッドを10社の公表値で並べました。原則固定の値は近くても、時間帯の外では9.9銭まで開きます。数量区分とキャンペーン期間を確認日つきで整理しています。

本記事は情報提供を目的としたもので、投資判断を勧誘するものではありません。FXには元本割れのリスクがあります。

メキシコペソ/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円のスプレッドを各社の公式ページで見ると、原則固定とされている値はかなりそろっています。トルコリラ/円は、FXネオ・DMM FX・みんなのFX・外貨ネクストネオの4社が同じ1.2銭です。この数字だけを並べても、会社を選ぶ材料にはなりません。

差が出るのは別の3か所です。1つ目は原則固定の時間帯の外で、同じトルコリラ/円が3.0銭から9.9銭まで開きます。2つ目は注文数量で、区分が上がると表の狭い値から外れる会社があります。3つ目は期間で、いま表示されている値が2026年10月31日までの期間限定という会社があります。

この記事では、2026年10月12日に10社のスプレッドのページを読み、この3通貨ペアについて確認できた表記をそのまま並べます。評価、点数、順位は付けません。主要通貨ペアを横に並べた一覧はFXのスプレッド比較にあり、スプレッドという言葉の意味そのものはスプレッドとはで扱っています。

原則固定の値はそろっていても、時間帯の外では開きます

まず、各社が原則固定(例外あり)としている時間帯の値です。表記はすべて公式ページのままで、2026年10月12日に確認しました。

会社(サービス) 原則固定の時間帯 メキシコペソ/円 南アフリカランド/円 トルコリラ/円
FXネオ(GMOクリック証券) 午前9:00〜翌午前3:00 0.2銭 0.8銭 1.2銭
DMM FX 午前9時〜翌午前5時 0.2銭 0.8銭 1.2銭
外貨ネクストネオ(外為どっとコム) 午前9時〜午前3時 0.2銭 0.3銭 1.2銭
みんなのFX AM8:00〜翌日AM5:00 0.3銭 0.8銭 1.2銭
LIGHT FX AM8:00〜翌日AM5:00 0.18銭 - -
外貨ex(GMO外貨/1万通貨以下) 午前8時〜翌午前3時 0.1銭 0.2銭 0.6銭
外貨ex(GMO外貨/1万通貨超) 午前8時〜翌午前3時 0.2銭 1.3銭 1.5銭
トライオートFX(インヴァスト証券) 午前9時〜翌日午前5時 0.2銭 1.2銭 1.5銭

「-」は、確認したページでその通貨ペアの行を特定できなかったという意味で、取り扱っていないという意味ではありません。LIGHT FXのスプレッド一覧には「MXN/JPY LIGHT(メキシコペソ/円 LIGHT)」という名前の行があり、南アフリカランド/円とトルコリラ/円の行は見つけられませんでした。

次に、同じ会社の同じ通貨ペアについて、原則固定の時間帯の外に書かれている値です。

会社(サービス) メキシコペソ/円 南アフリカランド/円 トルコリラ/円
FXネオ 0.7銭 2.0銭 3.9銭
DMM FX 0.2〜1.9銭 0.8〜2.9銭 1.2〜3.9銭
外貨ネクストネオ 0.2〜4.0銭 0.9〜6.0銭 1.7〜6.0銭
みんなのFX 1.8銭 3.9銭 9.9銭
LIGHT FX 1.68銭 - -
外貨ex 0.8銭 2.1銭 3.0銭
トライオートFX 0.2〜9.0銭 1.2〜6.0銭 1.5〜8.0銭

トルコリラ/円の1.2銭が4社でそろっていたのに対して、時間帯の外は3.9銭・6.0銭・9.9銭と分かれます。メキシコペソ/円は0.7銭と書いている会社から、上限として9.0銭と書いている会社まであります。原則固定の値だけを見ていると、この部分は見えません。

8社が原則固定スプレッドを適用する時間帯を24時間の帯で並べ、帯の外のトルコリラ/円の値を右端に添えたタイムライン
帯が各社の原則固定の時間帯です。始まりは午前8時と午前9時、終わりは翌午前3時・4時・5時に分かれ、8つの帯すべてが重なるのは午前9時から翌午前3時までの18時間です。右端はトルコリラ/円の帯の外の値で、みんなのFXの9.9銭が最も大きく、同社の原則固定1.2銭の8倍を超えます。出典:各社公式のスプレッドページ(2026年10月12日確認)。

図で見ると、どの会社も帯の外は値が広がっていることが分かります。帯の外というのは実質的に早朝で、日本時間の午前3時から午前9時あたりです。長期で持つつもりなら、その時間に自分から注文を出す必要はありません。ただし、強制決済は時刻を選べません。ロスカットとはで扱っているように、維持率が条件を下回った時点で決済が行われるため、早朝に当たることもあります。重要指標の発表前後に広がる仕組みはスプレッドが広がるのはなぜかにまとめています。

注記の書き方も会社ごとに違います。FXネオのスプレッドページには「各営業日午前9時~翌午前3時までの時間帯で提供いたします。上記以外の時間帯におきましては以下での提供となります。」と記載されています。DMM FXは「上記スプレッドは固定されたスプレッドではありません。」、外貨exは「スプレッドは固定化されたものではありません」と書いています。表の数字は、その値で提示すると約束したものではありません。

数量の区分が上がると、表の狭い値から外れます

高金利通貨は、1通貨あたりの価格が小さいぶん、置く数量が大きくなりやすい通貨ペアです。ここで効いてくるのが数量の区分です。

外貨exのスプレッド一覧は、1つの通貨ペアに「1万通貨以下」と「1万通貨超」の2行があります。南アフリカランド/円は、1万通貨以下が0.2銭、1万通貨超が1.3銭と記載されています。同じ会社の同じ通貨ペアで、数量が1万通貨を超えた時点で6倍を超える値に切り替わります。メキシコペソ/円は0.1銭と0.2銭、トルコリラ/円は0.6銭と1.5銭です。

松井証券のMATSUI FXは、注文数量別スプレッドとして「縮小スプレッド」と「通常スプレッド」を分けて掲載しています。この3通貨ペアはいずれも数量上限が100,000通貨で、メキシコペソ/円は縮小が0.2・通常が0.2〜4.0、南アフリカランド/円は縮小が0.8・通常が0.8〜6.0、トルコリラ/円は縮小と通常がどちらも2.9と記載されています(同ページの表の値はpips表示です)。上限を超える注文は、縮小側の値の対象から外れます。

SBI FXトレードは、注文数量の区分をさらに細かく分け、区分ごとに基準値を公表しています。トルコリラ/円の並びがはっきりしています。

SBI FXトレードのトルコリラ/円の基準値が、注文数量の区分ごとに1.58から7.80へ上がることを示した縦棒グラフ
注文数量1〜1,000,000の基準値は1.58ですが、5,000,001〜10,000,000の区分では7.80と記載されています。スプレッド提示率も、最小の区分だけ99.78%で、それより上の3区分は96.02%です。縦軸の数値には同ページに単位の表記がないため、当サイトは数値をそのまま記録し、他社の「銭」と同じ欄には置いていません。出典:SBI FXトレード「スプレッド一覧(詳細)」(2026年10月12日確認)。

同じ表には最小値と最大値も載っています。トルコリラ/円の最小の区分は最小値0.78・最大値1.58ですが、5,000,001〜10,000,000の区分は最小値2.28・最大値8.80です。南アフリカランド/円は基準値0.78で提示率95.10%、メキシコペソ/円は基準値0.18で提示率99.76%と記載されています。集計期間は同ページに「期間:2026年8月3日(月)7時00分~2026年9月1日(火)5時30分」と書かれています。

つまり、スワップ目的で数量を積み増していく読み方をするなら、自分が置こうとしている数量の行を読む必要があります。表の先頭行だけを見て比べると、実際に適用される値と違う数字で会社を決めることになります。最小取引単位そのものの違いはFX会社ごとの取引単位で扱っています。

表示されている値が、期間限定のものかを確認します

外為どっとコムのスプレッドページでは、この3通貨ペアの値に注記の番号が付いています。同社のキャンペーンページを見ると、対象期間は「2026年9月28日(月)午前9時00分~2026年10月31日(土)午前3時00分」、提示時間帯は「提示時間帯:対象期間中の各営業日午前9時~翌午前3時」と記載されており、対象通貨ペアにトルコリラ/円・南アランド/円・メキシコペソ/円が含まれています。

先の表に載せた外貨ネクストネオの0.2銭・0.3銭・1.2銭は、この期間に提示されている値です。南アフリカランド/円の0.3銭は、ほかの会社の0.8銭や1.2銭と比べるとかなり狭いのですが、2026年11月以降も同じ値とは限りません。確認日を記録せずにこの数字だけを持ち出すと、期間が終わったあとも同じ条件だと読み違えます。

一方で、期間を区切らない改定もあります。GMOクリック証券は2026年9月14日のお知らせで、トルコリラ/円を1.4銭から1.2銭へ、南アフリカランド/円を0.9銭から0.8銭へ縮小したと公表しています。適用について「2026年9月14日(月)午前9時のお取引より適用しております」と記載され、キャンペーンという表記はありません。先の表の1.2銭と0.8銭は、この改定後の値です。

同じ「狭くなった」でも、期間限定なのか恒常の改定なのかで、半年後に残っている可能性が違います。各社の値を自分で控えるときは、数字と確認日のほかに、期間の記載があったかどうかも残しておくと後から判断できます。

単位と行の名前がそろっていない会社があります

ここまでの横並びの表に入れなかった会社があります。いずれも、値の示し方そのものがほかと違います。

FXブロードネットのスプレッド一覧には、南アフリカランド/円の行が「ZAR/JPY (南アフリカランド/円)(※2) 16.4銭」と記載されています。この※2には、次の注記が付いています。

南アフリカランド/円は10万通貨(1ロット)に対しての取引単位を表し、取引証拠金は上記計算式の1万通貨を10万通貨で計算頂くこととなります。

同じページの米ドル/円は0.2銭です。南アフリカランド/円の16.4銭が、ほかの会社の0.8銭と同じ尺度の値なのかどうかは、当サイトではこの記載から特定できませんでした。推測で換算すると誤った値を載せることになるため、表記をそのまま示し、横並びの表には入れていません。メキシコペソ/円とトルコリラ/円の行は、このページでは見つけられませんでした。同社の原則固定の適用時間は「各営業日午前8時~翌午前4時までとなります」と記載されています。

外為オンラインは、3通貨ペアをいずれも取り扱っていますが、スプレッドの数値に単位の表記を確認できず、月ごとのスプレッド一覧がPDFで提供される形式でした。当サイトはHTMLの表記から値を確定できなかったため、数値を転記していません。IG証券は、公式サイト内でこの3通貨ペアのスプレッド値の記載を確認できていません。

高金利通貨のスプレッドを他社と同じ欄に並べる前に、単位・数量の区分・期間・時間帯の4点を確認して2つの結論へ分かれる分岐図
4つの分岐は、この記事で実際に確認した違いです。単位は銭・pips・表記なしの3通り、数量の区分は4通り、期間は恒常の改定と2026年10月31日までの期間限定、時間帯は始まりが2通り・終わりが3通りに分かれます。4点がそろった値だけが同じ欄に並べられます。出典:10社の各公式ページ(2026年10月12日確認)。

単位の違いは、円が絡む通貨ペアでも起きます。松井証券の表はpips表示で、SBI FXトレードの表には単位の表記がありません。pipsと銭の関係そのものはpipsと銭の違いで整理しています。

同じ数量に直すと、負担の大きさが見えます

スプレッドは「銭」のままだと大小の感覚がつかみにくいので、数量を決めて円に直します。次の表は、公表値に数量を掛けただけの計算で、仕組みを理解するための仮定です。特定の口座の記録でも、現在の実勢値を示すものでもありません。為替レートは使っていません。

通貨ペア 仮定した数量 原則固定の値の幅 円に直すと 時間帯外の最大 円に直すと
メキシコペソ/円 100万通貨 0.1〜0.3銭 1,000〜3,000円 9.0銭 90,000円
南アフリカランド/円 10万通貨 0.2〜1.3銭 200〜1,300円 6.0銭 6,000円
トルコリラ/円 1万通貨 0.6〜1.5銭 60〜150円 9.9銭 990円

値の幅は、上の2つの表に載せた7社の値のうち最小と最大です。単位を特定できなかった会社(松井証券・SBI FXトレード・FXブロードネット・外為オンライン)は含めていません。1銭は0.01円なので、0.3銭で100万通貨なら0.003円×1,000,000で3,000円になります。

この表から読めることは2つあります。1つは、原則固定の値どうしの差でも、数量が大きくなると金額として効いてくることです。メキシコペソ/円を100万通貨置くなら、0.1銭と0.3銭の差は2,000円です。もう1つは、時間帯の外の値が桁の違う負担になりうることです。

ただし、この金額は建てるときに一度だけ負担するものです。スワップポイントは保有日数ぶん加算または減算されるため、長く持つほどスプレッドの比重は下がります。どちらを重く見るかは保有期間で変わります。スワップの数字をそろえて比べる手順はFXのスワップポイントを比較する、受け取りが支払いに転じる場合はマイナススワップで扱っています。取引コスト全体の数え方はFXの取引コストはいくらかにまとめています。

取扱いの有無は、スプレッドのページだけでは分かりません

今回、スプレッドのページで行が見つからなかった通貨ペアがいくつかありました。ここで注意が要るのは、行が無いことと取り扱っていないことが同じではない点です。

FXネオの場合、スプレッド・取引手数料のページには3通貨ペアとも載っています。一方で、同社のサービス紹介のページに置かれているスプレッドの表には主要な通貨ペアだけが並び、南アフリカランド/円とトルコリラ/円の値はそこからは読み取れませんでした。同じ会社でも、どのページを見たかで「記載なし」になります。取扱いそのものは、取引ルールのページで確認できます。

GMOクリック証券のFXネオ取引ルールページ。取引単位や呼値などの条件が項目ごとに並んでいる
引用:GMOクリック証券「FXネオ 取引ルール」のファーストビューです。キャプチャは当サイトが同ページから取得したもので、記載内容は2026年10月12日に再確認しました。このページの取扱通貨ペアには「トルコリラ/円 [TRY/JPY]」「南アフリカランド/円 [ZAR/JPY]」「メキシコペソ/円 [MXN/JPY]」が通常銘柄として並び、取引単位・呼値・建玉上限もここに記載されています。スプレッドの値は別ページです。出典:GMOクリック証券「FXネオ 取引ルール」。画像内のサービス名・ロゴ・商標は各権利者に帰属します。

探す順番としては、取引ルールや取引概要のページで取扱通貨ペアと取引単位を確認し、そのあとスプレッドのページで自分が置く数量の行を読み、最後に表の下の注記と注記番号を読む、という流れになります。会社ごとの記録はFXネオのスペックページのように1社1ページでまとめてあり、項目ごとの確認日も併記しています。

スワップ目的で持つときに確認する項目

この記事の内容を、確認の手順に置き換えます。

  • 自分が取引する通貨ペアの行が、そのスプレッドのページにあるか
  • その会社の取引ルールのページに、その通貨ペアの取扱いと取引単位が書かれているか
  • 表の値に数量の条件(1万通貨以下と超、注文数量の区分、数量上限)が付いていないか
  • 自分が置く数量が、どの区分に入るか
  • 原則固定の時間帯の始まりと終わりが何時か
  • 時間帯の外の値がいくらと書かれているか
  • その値に期間の記載(キャンペーン)があるか、恒常の改定か
  • 単位が銭・pips・表記なしのどれか
  • その値を円に直すと、自分の数量でいくらになるか

いずれも、確認した日付を値と一緒に控えてください。この3通貨ペアは、通貨ペアごと取扱いが変わることもあり、キャンペーンの開始と終了も頻繁です。日付の無い記録は、数か月後にそれが今も正しいのか判断できなくなります。少額から始める場合の条件は少額取引でFX会社を選ぶにあります。

記録の見直し時期と、変わりやすい項目

この記事の値は、10社とも2026年10月12日の確認です。スプレッドは日々動くため、当サイトは30日を目安に見直していますが、この記事については外為どっとコムのキャンペーンが2026年10月31日に終わるため、次回の確認予定を2026年11月1日に置きます。

とくに変わりやすいのは、キャンペーン対象の値と、時間帯外の値です。原則固定の値も、FXネオのように会社の判断で縮小されることがあります。表を読むときは確認日を先に見て、日数が経っているなら公式ページの表示を優先してください。各社の記録値を項目ごとに横に並べて見たい場合はFX会社の総合比較から辿れます。この記事に広告リンクは含まれていません。

出典と確認日の一覧

  • GMOクリック証券「FXネオ スプレッド・取引手数料」(2026年10月12日確認)
  • GMOクリック証券「【FXネオ】トルコリラ/円など5つの通貨ペアのスプレッドを縮小しました!」(2026年10月12日確認)
  • GMOクリック証券「FXネオ 取引ルール」(2026年10月12日確認)
  • DMM FX「スプレッド」(2026年10月12日確認)
  • 外為どっとコム「スプレッド・取引手数料」(2026年10月12日確認)
  • 外為どっとコム「キャンペーン(スプレッド)」(2026年10月12日確認)
  • みんなのFX「スプレッド」(2026年10月12日確認)
  • LIGHT FX「スプレッド」(2026年10月12日確認)
  • 外貨ex byGMO「スプレッド」(2026年10月12日確認)
  • SBI FXトレード「スプレッド一覧(詳細)」(2026年10月12日確認)
  • 松井証券「FX 取引ルール」(2026年10月12日確認)
  • トライオートFX「スプレッド」(2026年10月12日確認)
  • FXブロードネット「スプレッド一覧」(2026年10月12日確認)
  • 外為オンライン「取引・サービス概要」(2026年10月12日確認)

この記事の更新・確認情報

情報の基準日
編集部による確認日
情報の変動性
高(相場・条件が変わりやすい情報)
次回確認予定
一次情報の件数
14件(本文末の参考資料に記載)

金融庁は、外国為替証拠金取引について相場変動、金利変動、流動性、信用、システムなど複数のリスクを挙げています。 ロスカットは損失の拡大を抑える仕組みですが、急変時に証拠金を上回る損失が生じる可能性まで消すものではありません。 「ロスカットがあるから安全」と考えず、取引数量と損切りを先に決めてください。 出典:金融庁「いわゆる外国為替証拠金取引について」

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