FXデモトレードで何を練習する?初心者の練習メニュー7項目
デモトレードは漫然と売買しても身につきません。注文の操作、損切りの設置、数量の決め方など、練習する項目を7つに分け、それぞれ何が確認できたら次へ進むのかを整理します。
デモトレードを始めた人がまず困るのは、何をすればよいのか分からないことです。仮想の資金が入った画面を前にして、とりあえず買って、少し利益が出たら決済する。これを繰り返しても、本番で必要な操作は身につきません。
練習には順番があります。操作を覚える段階、数量を決める段階、記録して振り返る段階です。ここでは7つの項目に分け、それぞれ何が確認できたら次へ進むのかを示します。
先に結論:練習の目的は「勝つこと」ではなく、「迷わず操作できること」と「損切りを必ず入れられること」です。
3分で分かる要点
| 確認したいこと | このページの答え |
|---|---|
| 最初に練習すること | 成行注文で建てて決済するまでの一連の操作 |
| 次に練習すること | 損切り注文(逆指値)を建てた直後に入れる |
| 数量の練習 | 損失許容額から数量を逆算する手順 |
| 終える目安 | 7項目すべてで手が止まらなくなったとき |
項目1:成行で建てて決済するまで
最初は、成行注文で1回建てて、そのまま決済するところまでを通します。通貨ペアの選択、売りと買いの切り替え、数量の入力、注文ボタン、そして保有中のポジションから決済する操作。この一連の流れで指が止まらなくなるまで繰り返してください。
ここでよくある失敗は、決済の場所が分からないことです。注文画面と保有ポジションの画面は別になっている会社が多く、決済は後者から行います。建てるより決済のほうが迷いやすいので、往復で1セットと考えます。
項目2:損切り注文を建てた直後に入れる
次は逆指値です。建てた直後に、どこまで下がったら降りるかを決めて注文を置きます。この操作を「あとでやる」と決めた人は、本番でもあとに回します。デモの段階から、建てる操作と損切りを入れる操作をひとつづきにしてください。
損切りの価格は、値幅ではなく金額から決めます。1回の取引で失ってよい金額を先に決め、そこから逆算した価格に置く。この順番を練習の時点で固定しておくと、本番で相場に合わせて基準がぶれることを防げます。
項目3:指値とOCOを使い分ける
指値は、希望の価格まで待って建てる注文です。OCOは、利確と損切りを同時に置き、どちらかが約定したらもう一方が取り消される注文です。この2つを使えるようになると、画面を見続けなくても取引が成立します。
練習では、実際に約定するところまで確認してください。注文を出しただけで終わらせると、取り消しや価格の変更といった操作が抜けます。出した注文を変更する・取り消す操作まで含めて1項目です。
項目4:数量を損失許容額から逆算する
数量の決め方は、練習しておかないと本番でつまずきます。手順は、資金額を決める、1回で失ってよい割合を決める、損切りまでの値幅を決める、そこから数量を計算する、という順です。
たとえば資金10万円で、1回の損失を2%(2,000円)まで、損切りまでの値幅を20銭とするなら、数量は1万通貨になります。この計算をデモの画面でも毎回行い、入力する数量が計算と一致しているかを確認します。仮想資金が数百万円に設定されている場合は、本番で入れる予定の金額に置き換えて計算してください。
項目5:証拠金維持率の動きを見る
数量を変えると必要証拠金が変わり、含み損が増えると証拠金維持率が下がります。この関係は、実際に画面の数字が動くのを見るのが最も早く理解できます。あえて大きめの数量で建て、維持率がどこまで下がるかを見ておくと、本番で危険な水準に近づいたときに気づけます。
金融庁は、FXについて為替相場の変動によっては預けた証拠金以上の損失が生じるおそれがあると説明しています。デモで維持率の下がり方を見ておくことは、この説明を数字として理解する作業でもあります。
項目6:チャートを自分の設定に整える
時間足の切り替え、インジケーターの追加と削除、価格軸の表示、複数チャートの並べ方。自分が使う形に整えて保存するところまでを練習します。本番で慌てて設定を探すと、その間に相場が動きます。
会社によって設定の保存方法が違います。ログインし直したときに設定が残るかどうかも、この段階で確認してください。
項目7:記録して振り返る
最後は記録です。日付、通貨ペア、売買の別、数量、建てた理由、決済した理由、結果の7項目を残します。理由を書く欄があることが重要で、ここが空になる取引は根拠のない取引です。
デモの損益は本番の損益を予測しませんが、記録の習慣は本番にそのまま持ち込めます。練習の最後の項目として、必ず入れてください。
練習の進め方(5手順)
- 7項目のうち、今日確認する項目を1つ決める
- その項目に必要な操作だけを、最小の数量で繰り返す
- 手が止まった場所をメモに残す
- 止まった操作をもう一度だけ通しで確認する
- できたら次の項目へ進み、できなければ翌日に同じ項目を繰り返す
練習前の確認リスト
- 今日確認する項目を1つに絞ったか
- 仮想資金を本番で入れる予定の金額に置き換えたか
- 建てた直後に損切りを入れる手順を守っているか
- 数量を計算してから入力しているか
- 記録を残す準備をしたか
- 利用できる期間を確認したか
項目を飛ばしたときに起きること
7項目のうち、飛ばされやすいのは4番(数量の逆算)と7番(記録)です。どちらも地味で、売買そのものより面白くないためです。しかし本番で損失が続く原因の多くは、この2つの欠落から生まれます。
数量を計算せずに入力すると、1回の損失が想定より大きくなります。記録がないと、同じ失敗を繰り返していることに気づけません。面白くない項目ほど、無料の環境で終わらせておく価値があります。
どれくらいの回数で足りるか
回数の目安はありません。3回で手が止まらなくなる人もいれば、20回必要な人もいます。判断は回数ではなく、次の操作を考えずに指が動くかどうかです。画面のどこを押すか迷った時点で、その項目はまだ終わっていません。
一方で、同じ項目を延々と繰り返す必要もありません。迷わなくなったら次へ進み、忘れたと感じたときに戻る。この行き来のほうが、まとめて長時間触るより定着します。
項目ごとの「できた」の基準
項目を進めるときに迷うのが、どこまでできたら次へ行ってよいのかという判断です。基準は共通していて、手順を思い出さずに操作できることです。次に押す場所を考えている段階は、まだ終わっていません。
項目1なら、通貨ペアを選んでから決済まで、画面を探さずに通せること。項目2なら、建てたあと数秒以内に逆指値の画面へ移れること。項目4なら、数量を入力する前に計算が済んでいること。いずれも所要時間ではなく、迷いの有無で判断します。
判断に自信が持てないときは、翌日にもう一度だけ同じ項目を通してください。一晩あけて手が動けば定着しています。動かなければ、その日のうちに繰り返しても効果は薄く、翌日にもう一度触るほうが確実です。
順番を入れ替えてよい項目
7項目のうち、順番を守るべきなのは1と2です。建てて決済する操作と、損切りを入れる操作は、他のどの項目よりも先に固めます。ここが不安定なまま先へ進むと、後の項目の練習中に損切りを忘れる癖がつきます。
一方、3以降は状況に応じて入れ替えて構いません。チャートの設定(項目6)を先に済ませたほうが練習しやすい人もいます。記録(項目7)は最初から始めても問題ありません。むしろ、最初の1回目から記録を取っておくと、どの項目で手が止まったかが後から分かります。
よくある質問
練習は何日くらい必要ですか?
日数ではなく項目の達成で判断します。デモトレードの期間で考え方を整理しています。
デモで勝てれば本番でも大丈夫ですか?
損益は基準になりません。デモと本番の違いを確認してください。
練習しても意味がないと聞きました
操作の練習には意味があります。範囲についてはデモは意味ない?で扱います。
スマホでも同じ練習ができますか?
できます。画面構成が違うため、アプリでのデモトレードも確認してください。
次に読む
- FXデモトレードのやり方:登録から注文まで
- デモと本番の違い:再現されないもの
- デモトレードの期間:いつ終えるか
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金融庁は、外国為替証拠金取引について相場変動、金利変動、流動性、信用、システムなど複数のリスクを挙げています。 ロスカットは損失の拡大を抑える仕組みですが、急変時に証拠金を上回る損失が生じる可能性まで消すものではありません。 「ロスカットがあるから安全」と考えず、取引数量と損切りを先に決めてください。 出典:金融庁「いわゆる外国為替証拠金取引について」
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