FX口座開設の本人確認方法|スマホ認証と郵送の違い
FX口座開設の本人確認には、スマートフォンで完結する方法と郵送で行う方法があります。手続きの流れと必要な書類、かかる時間の違い、撮影で差し戻されないための手順を整理します。
FX口座開設の本人確認には、スマートフォンで完結する方法と、郵送でやり取りする方法があります。どちらを選べるかは会社によって違い、使える書類も方法ごとに変わります。
このページでは、それぞれの流れと必要書類、時間の違い、失敗しやすい点を整理します。
先に結論:スマートフォンで完結する方法は郵送を待たずに進みます。ただし、使える書類が限定されることがあります。
3分で分かる要点
| 方法 | 流れ | 特徴 |
|---|---|---|
| スマホで完結 | 書類と顔を撮影して送信 | 郵送物を待たずに進む。使える書類が限定される場合がある |
| 書類のアップロード | 画像を送信し、後日郵送物を受け取る | パソコンからも提出できる |
| 郵送 | 書類を郵送し、会社からの郵便を受け取る | 日数がかかる。表札・受け取りの確認が必要 |
本人確認が行われる理由
犯罪による収益の移転防止に関する法律第4条は、特定事業者に対し、顧客の本人特定事項(氏名・住居・生年月日)などの確認を義務づけています。FX会社もこの確認を行うため、書類の提出や撮影を求めます。
会社が独自に決めた手続きではないため、「省略してほしい」という要望には応じられません。
スマートフォンで完結する方法
書類を撮影し、続けて自分の顔を撮影して送信する方式が一般的です。郵送物の受け取りを待たずに手続きが進むため、開設までの時間が短くなります。
失敗しやすいのは撮影の部分です。次の点に注意してください。
- 明るい場所で、影が入らない向きから撮る
- カードは机に置き、真上から撮る
- 光沢面の反射位置をずらす
- 顔の撮影では、眼鏡の反射やマスクに注意する
- 指示された角度や動きに正確にしたがう
郵送で行う方法
書類の写しを郵送し、会社から届く郵便(転送不要郵便など)を受け取ることで住所を確認する方式です。時間はかかりますが、スマートフォンの操作に不安がある場合に選べます。
注意点は、受け取りの確実性です。表札や郵便受けの名義が申込者と一致しているか、不在で持ち戻りにならないかを確認してください。持ち戻りになると、そのぶん遅れます。
マイナンバー確認との関係
本人確認とマイナンバーの確認は別の手続きです。国税庁は、税務の手続きにおける本人確認を番号確認と身元確認に分けて説明しています。マイナンバーカードがあれば、この2つを1枚で満たせます。
そのため、マイナンバーカードを持っている場合は、提出する書類が少なくなります。
手続きの5つの手順
- 申込先が対応している本人確認の方法を確認する
- その方法で使える書類を確認し、手元にそろえる
- 書類の有効期限と住所が現住所かを確認する
- 指示にしたがって撮影・送信する(郵送の場合は投函する)
- 差し戻しの連絡がないかメールを確認する
確認リスト
- 選んだ方法で使える書類を持っているか
- 書類の有効期限は切れていないか
- 書類の住所は現住所か
- 撮影した画像は四隅が入り、文字が読めるか
- 郵送の場合、確実に受け取れる状態か
- メールを受信できる設定になっているか
どちらの方法を選ぶかの判断基準
スマートフォンで完結する方法と郵送の方法は、速さだけで選ぶものではありません。判断の材料は、手元の書類、操作への慣れ、郵便物を確実に受け取れるかの3つです。
マイナンバーカードを持っていて、撮影の操作に不安がなければ、スマートフォンで完結する方法が最短です。書類が住民票と免許証の組み合わせしかない場合や、撮影がうまくいかない場合は、郵送のほうが確実に進むこともあります。日中に不在がちで郵便を受け取りにくい場合は、逆に郵送を避けたほうが早く終わります。
差し戻しを減らす撮影の順番
撮影で差し戻される原因の多くは、明るさと角度です。次の順で準備すると、撮り直しが減ります。まず、窓際など自然光の入る場所を選び、照明の真下は避けます。次に、机の上に書類を置き、スマートフォンを真上に構えます。画面の枠に四隅を合わせ、影が入っていないかを確認してから撮影します。
撮影後は、送信する前に画像を拡大して、氏名・住所・生年月日・有効期限の4点が読めるかを確認します。ここで読めない文字があれば、送信しても差し戻されます。送る前に自分で読めるかどうかが、最も確実な判断基準です。
本人確認が終わったあとの流れ
本人確認が完了しても、そのまま取引できるわけではありません。会社の確認(審査)を経て、口座開設の通知とログイン情報が届きます。そのあと入金し、反映を確認してから注文できるようになります。本人確認は手続きの一部であって、最後の段階ではありません。
この順番を知っておくと、「本人確認が終わったのに取引できない」という誤解を避けられます。取引を始めたい日から逆算するなら、本人確認・審査・入金反映の3つ分の時間を見ておいてください。
提出した情報の扱い
犯罪による収益の移転防止に関する法律は、特定事業者に対して確認記録や取引記録の保存を求めています。提出した書類の画像は、この記録の一部として保存されます。保存期間や利用目的は各社が公表しているため、申込み前にプライバシーポリシーで確認してください。
なお、本人確認の画像は再提出を求められることがあります。撮影した画像は、送信後もしばらく端末に残しておくと、差し戻しに素早く対応できます。ただし、不要になったら端末から削除してください。個人番号や本人確認書類の画像を、共有フォルダやSNSに保存しないのが基本です。
スマートフォンでの撮影がうまくいかないとき
撮り直しても通らない場合、原因は書類側にあることがあります。表面の印字が薄い、カードに傷や汚れがある、ICチップの反射が強いといったケースです。この場合は、別の書類に切り替えるか、郵送での方法に変更できるかを確認してください。
また、端末のカメラ設定でズームや加工がかかっていると、判定に影響することがあります。標準のカメラ設定に戻し、フィルターや自動補正を切ってから撮影してください。編集した画像を提出しないのが原則です。
本人確認の方法によって変わる「必要書類」
同じ会社でも、選ぶ本人確認の方法によって使える書類が変わることがあります。スマートフォンで完結する方式では、ICチップの読み取りや顔写真との照合を行うため、マイナンバーカードや運転免許証など、写真つきの書類に限定される場合があります。郵送の方式では、写真のない書類を2点提出する形が認められることもあります。
そのため、「この書類しか持っていない」という状態でも、方法を変えれば申し込めることがあります。申込先の案内で、方法ごとの必要書類の一覧を見比べてから選んでください。
本人確認は、手続きの中で唯一、自分の操作で結果が変わる部分です。撮影の質を上げるだけで差し戻しは大きく減ります。送る前に自分で読めるかを確認する。これだけで十分です。
よくある質問
スマホでの本人確認に対応していない会社もありますか?
方法は会社ごとに違います。申込先の案内で、対応している方法と使える書類を確認してください。
撮影がうまくいかないときはどうすればよいですか?
明るさと角度を変えて撮り直します。それでも通らない場合は、別の書類または郵送での方法に切り替えられるかを確認してください。
本人確認のあとに追加の書類を求められることはありますか?
申込内容によっては、追加の確認が入ることがあります。会社からの連絡に応じてください。
次に読む
- FX口座開設の必要書類一覧:使える書類
- 口座開設時に住所が違うとき:住所の直し方
- FX口座開設は何日かかる?:時間の内訳
この記事の更新・確認情報
- 情報の基準日
- 編集部による確認日
- 情報の変動性
- 低(基本概念の情報)
- 次回確認予定
- 一次情報の件数
- 3件(本文末の参考資料に記載)
金融庁は、外国為替証拠金取引について相場変動、金利変動、流動性、信用、システムなど複数のリスクを挙げています。 ロスカットは損失の拡大を抑える仕組みですが、急変時に証拠金を上回る損失が生じる可能性まで消すものではありません。 「ロスカットがあるから安全」と考えず、取引数量と損切りを先に決めてください。 出典:金融庁「いわゆる外国為替証拠金取引について」
本記事の制度・商品条件に関する記述は、上記の一次情報を基準にしています。一般的な説明と、利用中のFX会社が採用している商品仕様は別のものです。 Lotの定義、証拠金維持率、ロスカット水準、取引時間、スワップの付与方法などは会社ごとに異なる場合があります。 記事内の計算例は仕組みを理解するための仮定であり、現在の為替レートや特定の会社の取引条件を示すものではありません。
制度・取引条件は変更されます。取引前に、利用するFX会社の最新の契約締結前交付書面と取引ルールを確認してください。 編集方針は編集方針、広告の扱いは広告掲載方針で公開しています。